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この子の話をしよう4

ついにデグーをお迎えしたあの日。
今でも鮮明に覚えている。仕事終わりに、車でペットショップへ向かった。あいにくの雨の夜、ちょっとした雨でなく、どしゃ降りだ。

お迎えしたばかりのこの子は、ペットショップで使用しているお迎え用の虫かごに入れられていた。
早く帰って、大きなゲージで休ませてあげたい。そう思い、自宅へ急ぎたいが大切なこの子を乗せた車は早く走れない。できるだけ揺れないよう、急ブレーキを踏まないよう、慎重に慎重を重ね運転して、ようやく自宅に到着した。

見慣れない家に連れてこられた、この子は大いに警戒した。虫かごの端っこで丸まったまま動こうとしない。
僕も妻も大いに心配した。具合悪いのかな、お腹空いてないかな、喉乾いてないかな、気にかかり出したらきりがない。
一刻も早く、この子をゲージに移動させてあげたい。
大至急ゲージを組み立て、この子を虫かごから解放して、そおっとそおっと抱き上げ、ゲージの中へ案内した。

ゲージの中に、ご飯(ペレット)と牧草(チモシー)を入れて様子を見る。
おそるおそるご飯を食べて、牧草をかじるこの子
怖がらせないよう、そろりそろりゲージを覗き込む僕と妻
お互いに様子見だったお迎え1日目の夜でした。

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