最近の父の様子

noteにいろいろ書くようになったのは父の介護にまつわるいろんな事を整理する為でした。
介護したくない親が要介護になった話 4
出来るだけ自立して生活できるようにさせるまで、大変でしたが最近はこんな感じになっています。
年を取ってからも人間は回復するらしい

父が入院して、要介護になったのが2020年9月。かれこれ1年半が経ちます。コロナからのテレワークも始まって、なんだか以前の生活が嘘みたいに感じます。当時心配だった事がどうなったか書いてみます。

心配事だったこと1

やはり、このまま動けなくなるのではないか?という事でした。体重もオーバー気味だったし、腰椎骨折で最初は退院してからも寝ている事が多く、家の中で歩行器を使っていました。

それが1年くらいたつと腰の痛みも減ってきたのか、リハビリもちゃんとやっているようで、デイサービスや訪問リハビリをしていたらしい。

それが最近、、、、、

「え?両足使って歩いてる、、、、」

そう、以前は前に出す足が決まっていて、片方でしかあるけなかったのに両足を前に出して歩いているのです。聞いてみると、、、

「リハビリでいろいろうるさく言われるからなぁ」

いや、それがリハビリやし、当たり前やろ。本当に驚きました。階段の上り下りも両足で歩いている。当然、前より歩くのも早くなっています。

リハビリは効果あります。私もずっと前から、リハビリ施設行った方がいいと言ってきました。でも子供の話なんて聞かないんですよ。「自分の力で生きないといけない、誰かの世話になれない。」と理解してなければここまで回復はしなかったと思います。

心配事2

お金。

以前はあるだけ使うタイプで、美味しい野菜ジュースの通販だの、やせるコーヒーだのいろいろ買って、ギリギリの金で時計を分割払いで買ったり、それが払えなくて建て替えなきゃいけなかったりしていました。

「節約しないとダメ」

こんなのはなかなか出来ないんですよね。さらに言えば、相手のコントロール内にあるものを子供がコントロールなんて出来ない。

しかし父は自由に外出する事が出来なくなったので、ケアマネさんに相談したところ「あんしんサポート」を紹介してくれました。これは各地域でいろいろあるみたいです。公的なものではありませんが、部屋からゴミ捨て場までのゴミ出し等もお願いできます。
これは「公的サービス」でないので、中にはお弁当を購入するとサービスのような形でゴミ捨てを手伝ってくれたりしてくれる業者さんもいます。持ちつ持たれつみたいなものでしょうか?

この「自分で貯金を下ろしにいけない」という状況が、「必要な分しかお金をくれない」という状況になった結果、1年半が過ぎたところで貯金も結構貯まってきました。別に遺産は残さなくていいから、最後の入院費と葬式代だけ貯めてほしい。

心配事3

健康面。

もともと成人病の総合商社みたいな人だったし、動かなくなったらもっとひどくなると思ったのですが、ヘルパーさんは日常の買い物はしてくれても、、、、

お酒は買ってきてくれないwwwwwwww
これはすばらしい効果がありました。1年以上、ほとんど酒を飲まないと健康になるんですね。私も禁酒しようかな、、、、

まず、体重が減る。血圧も下がる、血糖値も下がる。なんなら何十年も飲み続けてた薬すらいらなくない?ってレベルになっています。

たまーに、スシローに連れていくのですが、その時にビール飲むくらいです。でも身体面だけじゃなく、、、、、

どうやら脳にも効果がある

嫁さんとも子供とも話をしていて、父との会話が以前と、まっっっったく違うのです。入院する前くらいから「話を聞く」という能力が完全に落ちてるな、認知症も進んでるのかな?と思っていました。そしてケガをして退院したころには、、、、、

完全な幼児でした。

自分で何かをやろうともしない、ただぐずってるだけの子供みたいだった。それが今は話が通じる。ちょっと気味悪いくらい、会話が通じるのです。

デイサービスで誰かと話をしたり、ヘルパーさんや訪問医療の看護師さんと話をしているからなのかな?とも思ったけれど、「日に日に、頭がクリアになっているかのよう」で、行くたびにまともになっているのです。

結果として

何が良かったのかわかりません。
私は退院してから父に「自立した人間であれ、責任を果たせ、自分の事は自分で考えろ、自分で出来る事は自分でやれ、俺はお前の生活は面倒見ない。」と言い続けました。
親戚から「(極楽)は父に冷たい、もっと優しくお前の家で看てあげるべきだ」と思われているかもしれません。でも言って来たらいつでも戦闘モードに入れる準備はしてあります。

多分ですが、父は父でケアマネさんに「息子には世話になれない」と言っていると思います。でも本人が出来そうもない事はやってあげました。歩行器での生活に邪魔で必要のないものは全部捨てて(これ簡単に思えるかもしれないけど死ぬほど大変でした、、、、、)生活環境は整えました。
ケアマネさんも「そんなにやるなら、もうすこし介護しろよ」と思われているかもしれません、、、w

大事な事はなんだろう、、、、?

「子供の世話になりたい」と思わせない事なんじゃないだろうか。自分でやるか包括支援センターに手伝ってもらう方がまだマシだと思ってもらうくらい、厳しくすることも大事なのかなと思います。

何故か?????
それは「介護保険」という国のシステムがあって、昔と全っっっっっっっ然違ってて、お嫁さんが親の介護に縛られなくてもいいようになっているからです。昔と違って「男性側の親の介護も含めた結婚」ではないからです。
子供の世話になる以外の選択肢がなければ、しょうがないかもしれないけれど、親も一人の人間として、日本国民として生きる権利を持っています。

私たち世代に比べればたいして年金も払ってないくせにめっちゃもらってるし、要介護2なら介護サービスで月に19万7050円の本人負担1割で受けられるんですよ。フルで使っても2万円で週に何回も掃除だの買い物だの、デイサービスに連れてってもらえて風呂入れてもらえて、麻雀して、「今日は楽しかったな~」とか言ってる。こんな人生を私たち世代は受けれないんですよ?年金なんてもらえるかもわからない。
世代間格差の恨みを親にぶつけたいわけじゃないけれど、利用できるものは利用させてもらいますし、私の家なんかにくるよりよっぽど贅沢で自由で楽なんですよ。引き取る理由なんてこれっぽちもないんです。

どんだけ厳しくしたところで、本当の最終的な段階で子供は責任を放棄できないんです。せめてそれまでは、子供に嫌がられながら世話されるより何とか自分で生きてもらう方が、本人の自尊心にも良いのではと思うのです。

私が決めているのは「甘えに対応しない」「気持ちに対応しない」「必要な事で本人が出来ない事はやる」。こんな感じです。




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