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上手くいかない人や成功しないプロジェクトの共通点

9月13日に行われた第5回響定例会。
今回は、「ブランド人」の田端信太郎さんにお越しいただきました!

(Design by 目黒水海


Text by 佐藤 みちたけ(@mi_chi_sato

Photo by 中村 創(@sooo_nakamura

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交渉の極意は北風と太陽

メンバー:この前、新R25の「妥協はクリエイティブ」という記事を読ませていただいて、ちょうど今、交渉で困っていて、ある人にイベント出演の依頼をしているんです。その人からはOKを貰ったんですけど、その人のマネジメント事務所が取り合ってくれない感じなんです。

田端:それ、その人に言ったらいいんじゃないんですか?

メンバー:その人に言う...?

田端:その人はOKしてるんですよね?

メンバー:たぶん...。

田端:多分って(笑)

メンバー:サロンのオフ会でその人に「出てくれませんか」って頼んで「あ、いいよ。秘書の人に連絡して」って感じで秘書の人に連絡したんですよ。それで秘書の人が取り合ってくれない感じなんですよね。

田端:しばしばあるパターンだね...。その人がいいよって言った時に具体的な条件とか、ギャラがどうとか言ったの?

メンバー:全く言ってないです。

田端:そしたら、もう1回その人のところに行ったりとか「あなたいいよって言いましたよね? 嘘つきですか? 」ってネット上で色々言うしかないんじゃないの?

会場(笑)

田端:だって実際いいよって言ったんでしょ?

メンバー:そうですね・・・。あ、もしかしたら秘書の人に流してくらいしか言ってないかもしれないです。

田端:じゃあダメじゃん。大事なことは「いいよ」ってはっきり言われたのか「秘書に聞いて」って言われたのかってこと。この2つは決定的に違いますよね。

メンバー:言われたっけ...。

田端:そんな一番大事なことを覚えてないようじゃ交渉にならないよ(笑)

メンバー:そうですね。あやふやなので、もう1回聞くしかないですね。

田端:そこで自信持てない時点でもう交渉にならないね。その人がイベントに出て何かメリットはあるんですか?

メンバー:全くないです。

田端:じゃあ交渉にならない。唯一は「あんた嘘つきじゃん! 」で攻めるしかないんだけど、それが本当に嘘つきか確信が持てないと勝負にならないですよね。せめて本人は「出てくれるって言いました」って言い切れないと。

メンバー:次のオフ会で聞いてみます。

田端:その時にまた同じこと言われるかもしれないよ。「秘書に聞いて」って。そしたらどうするの?

メンバー:今考えてるのが、サロンでマネージャー的な人がいて、その人に聞こうかなと思っています。

田端:それって典型的な断り文句で、マネージャーが次に何をするかっていうと、その人に聞くに決まってるじゃん。それか、マネージャーが独断で断るかもしれないけど。

その人は「いいよ出なくて」って言ったら、マネージャーを悪者にしてでも断るし。そういうためにマネージャーっているんですからね。それだと永遠に出てもらえないですよ。そういう時にどうしたいの?

メンバー:なるべく相手にメリットを提示する。

田端:例えばどんなメリット?

メンバー:難しいな...。

田端:その人が今本当に欲しているものは何ですか? それを考えたら?

メンバー:難しい...。

田端:そういう場合の人間の行動は2つで、それをやったらメリットがある。あるいはやらなかったらデメリットがある。この2つしかないですよね。だから「あんた嘘つきじゃん」っていうその人にとってのデメリットでやるか、やると良いことがあるか。北風と太陽じゃないけど。それか幻冬舎の見城さんが五木寛之に20回くらい手紙書いた話知ってます?

メンバー:知らないです。

田端:見城さんが五木さんに本を書いて欲しくて、最新作が出るたびに、頼まれもしないのに、いつも感想を書いて手紙を送ってたんですよ。20回くらいかな? そしたらついに返事が来たらしいの。熱意はしつこくアピールし続けるみたいな。

単純に褒めるんじゃなくて、褒めながら貶したり、僕が編集させて頂くなら、こういう持ち味を引き出したいみたいなことをつらつら書くっていう。どんな作戦でも良いけど、それを実現させたいと思うんだったら、そうやって考えて、実行するしかないでしょ

メンバー:考えまくって実行します。ありがとうございます。

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上手くいかない人や成功しないプロジェクトの共通点

メンバー:田端さんがプロジェクトを行う時の、PRとかペルソナの作り方っていうのは、もちろん会社のターゲットであったりすると思うんですけど、どういったところから情報を収集してモデリングしてくるのかなと思っているのですが...。

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