陣痛60時間からの帝王切開
出産体験を綴ろうと思います。
昨年12月21日、出産予定日よりも1週間以上早く入院しました。
なぜ早めに入院したかというと、、
私は身長が低く小柄な体型であり、お腹の中の赤ちゃんは大きく育っていました。
これ以上赤ちゃんが大きくなると出てこれなくなってしまうから陣痛を誘発して早めに自然分娩でいきましょうとのこと。
しかし朝9時の入院時の子宮口は全く開いていない状態。ラミナリア3mm挿入したけれどあまり効果なし。プロスタグランジン0.5mgを服用し様子を見ることになりました。この日はあまり陣痛を感じずプロスタは6回服用しました。
すると翌日深夜1時ごろ陣痛を感じ始めました。まだ我慢できる痛みでした。
この日もプロスタ6回服用し陣痛を促し、午後2時くらいから陣痛間隔が5分になるものの子宮口が全く開かず。ただ痛いだけっていう。なんか血出てるし。
次の日(23日)、朝の内診で子宮口1cm!わずかしか開いていない状況。
朝7時半、ついに点滴を始めました。そこからは強烈に陣痛がつらかったです。
でも子宮口がやっぱり開かないっていう。。
ある先生は帝王切開を勧めてくれました。
しかし院長は自然分娩を諦めず、という感じで先生同士で意見が割れ、、、ぇ。
なんだか不穏な空気に、、
(看護師さんたちが2人の先生の意見に翻弄されていました)
私は自然分娩を希望していたけれど、
陣痛があまりにも辛いし、体がこわばって余計に開かないんじゃないかと思い、帝王切開にしてもらおうと思っていたところ、、
夕方、自然分娩派の院長が内診中に指でグリっと破膜!
ビシャっとした音に驚きました。
破水です。
(近くにいた看護師さんも慌てて、「え!先生!ちょっと!!」って言ってました。余計不安になる〜)
院長は破水させといて何も言わずどこかへ行きました。
え、私とお腹の赤ちゃんどうなるの??てか陣痛めっちゃ辛い!
陣痛は1分間隔だったので、もうただ息しているだけの生物になっていました。
てか院長、私がなかなか子宮口開かないからってイライラしないで〜。なにも説明しないのはなぜ??
その夜、帝王切開派の先生が来てくれて、私の陣痛の辛さを親身になって労ってくれました。
「もうそんなに頑張らなくていいよ。陣痛の緩和剤打ってあげるから」
とお尻に注射をしてくれました。
すると少しだけ陣痛が和らいで、ただ息しかできず何も考えられなかった私はようやく冷静になることができ、明日、帝王切開で出産したいと伝えることができました。
次の日(24日)、朝8時。
帝王切開で無事出産。ほっ。
「やっと会えたね」
はじめて我が子に話した言葉です。
幸せな気持ちに満たされ全身麻酔中は良い夢を見ていました。
ちなみに出産中も院長と帝王切開を勧めてくれた先生の話し声は聞こえていました。
「え、院長、聞こえてるんですけど!」みたいな発言が多くて不安でした。苦笑
出産後の全身麻酔中には看護師さんが職場での愚痴を私の頭の上で話していたので、
なんか色々大変な職場環境なんだなぁ〜
それにしても無事に生まれてよかった〜
麻酔で頭の中ふわふわ状態の私はそんなことを思っていました。
院長はそれから姿を現さず。拗ねてる?
帝王切開を勧めてくれた先生は、部屋に顔を出してくれたり、すれ違った時も優しく声をかけてくれました。飴もくれた(子供か)。
出産した時もこちらの先生は、「本当に2日以上長い陣痛に耐えて頑張ったよ!!」と褒めてくれて嬉しかったです。
他にも色々あった(苦笑)出産体験でしたが、
60時間耐えた陣痛の痛みなんて忘れるくらい小さな赤ちゃんが愛おしくて。
切ったお腹の痛みも辛かったけど、愛しさでカバー!
赤ちゃんに出会えるなら何度でも耐えられるかも。
自然分娩の痛みも経験してみたかったけれどもうできないかな。
夫や家族は病院に対してとてもとてもお怒りモードでしたが、私としては誰も恨む気にはなれません。
もともと病院任せで出産しようと思っていなかったから。
妊娠中にたくさん出産のことを学んだり、自分ができることは全部やったと胸を張って言える努力はしたから。
必ず自然分娩で産むとも思ってなかった。
出産は何が起こるか分からない。緊急帝王切開の可能性もあると学んでいたから。
何よりも自分のタイミングで帝王切開を選ぶことができてよかったと思った。
医師に任せきりにせず、自分にできること、自立した気持ちで出産に臨めて何一つ後悔がない。
この子の出産に自分自身が責任を持てたと思うと幸せな気持ちでいっぱいなんです。
周りからは「え!やば!!めっちゃ大変だったじゃん!」って驚かれる出産だったけれど、誰がなんと言おうと私の出産は幸せなものでした♡って言えます。
そう思えたのは妊娠中、楽しみながらたくわえた出産に関する知識たち。
私がどんなことを学んできたか、これから少しずつ記事にしていきます。
その記事が、これから出産する女性たちにとって
出産中も産後もどんなときも前向きな気持ちになってもらえますように。
(ただ次はもうちょっと安心できる産院で産みたいな〜)
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