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真帆ママの野望②『調理は錬金術、そして科学』
パーマカルチャー・デザイナー竹村京子による真帆ママの野望シリーズ。
第2弾のテーマは【調理は錬金術、そして科学】
真帆ママの、深良い話しの続きです。
(^o^)/*
タイトルは『錬金術、そして科学』です。つらつらと深良い話を伝えます。
8つの調理法
さて、調理には8つの方法があります。
◆煮る
◆焼く
◆蒸す
◆炒める
◆揚げる
◆和える
◆茹でる
◆炊く
です。
この8つを、組み合わせたり単体で使ったりして、食材を食べられる形に変えるのが調理。
調理とは、火と水と空気を使って、エネルギーの移し替えを行う錬金術であり、科学でもあります。
(和えるは火じゃないですが by 竹)
この8つの調理法を駆使しながら、「名前のない料理」を作っていくことのできるチカラを養おうとしているのが真帆ママの料理教室『調理力講座』なわけです。
重ね煮との出会い
真帆ママは、本格的にマクロビオティックを学び、10年間くらいストイックにマクロビ生活を送っていました。
マクロビの仲間が増え、そこから「農」の仲間もできました。
そんな中、良いものを求め続けることで、極端な発想へ傾いて行く人が多いことに気付きました。
自分もそうだな…、無農薬、無肥料、自然食品…、より安全なもの、いいものを求め続けていることを変だな…と思い始めた頃、《重ね煮》に出会いました。重ね煮との出会いが、その考え方が変わっていくきっかけになったそうです。
重ね煮とは、マクロビの野菜料理の一つです。
食材には、陰性・陽性という性質があります。
陰性のものは、外に広がって行くエネルギーを持っています。
暑いときに窓を開けることを想像してもらいたいのですが、閉じていた窓が開いて空間が広がり、風通しがよくなると涼しくなりますよね。それと同じで、陰性の野菜を摂ることでクールダウンできる…。いわゆる、体を冷やすと言われている野菜の効能です。
特徴としては、水気が多い野菜です。
トマトとか、きゅうりですね。
じゃがいも、さつまいもも、陰性寄りだそうです。
陽性は逆で、中心に集まるエネルギー、求心力のエネルギーです。
いわゆる、体が温まるとされる野菜ですね。
ゴボウ、ニンジン、レンコンなどです。
陰性・陽性は、相対的なもので、これに比べるとこっちは陽性…という感じで使われます。
重ね煮は、水分の多い陰性の野菜から重ねて行きます。
調味料は天然塩のみ。
精製塩はダメです! ←ココ重要!!★
バラっと鍋底に塩をばら撒き、野菜を重ねて、またその上に塩をバラっと…。
で、弱火で放置。
以上です。( ̄▽ ̄;)
陰性とか陽性に偏っているものが、お鍋の中で中庸になります。
一種類の野菜でも、塩の力で中庸になります。
重ね煮は結構、お塩を使います。
マクロビ自体が、お塩をしっかり使う調理法なのだそうです。
しっかりお塩を使うとこんなに美味しいんだ! と、感動したそうです。
素材の甘みを引き出すので、砂糖もみりんも酒も要らなくなります。
真帆ママに
「重ね煮を知れば、それだけで生きていける!」
とまで言わしめた、重ね煮の凄さとは???
●全ての野菜がお鍋の中で調和
●お鍋の中で、アクやヌメリを相殺してくれる(アク抜き不要)
●野菜たちに任せてOK
●野菜をやっつけなくていい(ガンガン炒めたり煮たりしなくていいってことっす)
●レンチン不要、重ね煮がそのまま下ごしらえになる
●ここからアレンジして様々な料理に変身、しかも美味い!!
●冷蔵庫で保存中も発酵が進み、旨味が増す
●水から煮ると、出汁要らずで旨味が出る。
●甘味を引き出すので、砂糖要らず、しまいには、みりんも酒も不要に!
●キューブ要らずでコンソメスープだって作れちゃう!
●重ねる順番が多少違っても問題なし
●一種類でも重ね煮OK
●極端なものも、塩の力で中庸になる
もっといろいろあった気がするけど、こんな感じです。
重ね煮で重要なのは点呼。
下の野菜から順々に呼んでいきます。
午後のワークショップで、フルーツ重ね煮を、みんなで作りました。
点呼もバッチリでした。
(´꒳`)
お鍋に手をかざし…、
「りんごさーん、みかんさーん、金柑さーん、カボチャさーん、ゆず(皮ね)さーん、レーズンさーん」
と呼んで行き、そして、
「みんなで力を合わせて美味しくなーれ!」
とやります。
声に出さずともOK。
魔女っぽい!!(≧∀≦)
真帆ママは、これを、とあるオシャレな料理教室でやっていたら、お呼びが掛からなくなったそうで…。
( ̄▽ ̄;)
しかし、これをやるとやらないとでは、味に結構な違いが…???
(私はまだ未検証)
講座は、お昼とおやつ付きです。
おやつのマクロビブラウニーに、ソースとしてかけて頂きました。
命の重みは同じだ!
さて、あなたはニンジンです。
不本意ながら、農薬をバシバシかけられて育ちました。
あなたを手に取ったお母さんに…
「これって農薬だらけなのよねーー」
と、指先で持ち上げられ、ガッシガシ洗われ、分厚く皮をむかれ、荒っぽく切られ、
「あーあ、お金ないから、こんなのしか買えない」
みたいな感じで扱われたらどうでしょう???
(極端ですな… by )
「農薬は人間が勝手にかけたんだし、なんだよーー!!( i _ i )」
「カロチンあるけど、あなたなんかにあげない!!( *`ω´)」
ってなっちゃいませんか???
「こっちだって、食べらたくて生まれたわけじゃないし、食べるなら大切に食べてよーー!」
と思いませんか?
ですが、
「あなたの力が必要なんです!
私にあなたの力を分けてください!!」
そんな気持ちで扱ってもらえたら???
( ^ω^ )
どうですか?
応えたくなってきませんか?
調理は毎日のことなので、だんだん無感情、無感動で作業してしまいがちです。命をジャッジしたら、いつかそれが返ってくるというもの。
《喜んで調理する、大切に使わせてもらう》そんな姿勢で調理したいものです。
『水の結晶』という本、ご存知ですか?
投げかけられる言葉によって、水の結晶が綺麗に並んだり、乱れたりする…それを撮影した写真集です。
我々も野菜も、ほぼ水分でできています。
どんな言葉をかけるか?それがそのまま影響を受けるのだそうです。
どんな想い、姿勢で向き合うか?
どのように扱うのか?
料理する人のエネルギーがそのままお料理の質となる!
私たちは、それを食べるのですね。
それが調理のチカラであることを真帆ママは重ね煮を通して、痛烈に感じたそうです。それ以来、無農薬無肥料、オーガニックの野菜も、農薬が使われた慣行栽培の野菜も命の重みはおんなじ!と料理をしているそうです
(^ー^)ゞ
人間は大地と不可分
今のコロナ中(?)のこのご時世に、心に響くお話も。
真帆ママには友達の木がいます。
寄りかかったり、木の下に立っていると、質問に答えてくれるそうです。
まあ、木からではなく、自分の内から出てくる答えなのかも知れませんが…。
で、2011年の震災の時のこと。
自然派の人たち、マクロビ仲間たちの多くが、放射能を怖がり、圏外に避難しました。
(避難したのは自然派の人ばかりではないですよ、そして、避難が悪いとかではないです、念のため by 竹)
そんな時、木がこんな風に答えてくれたそうです。
「人間は大地と離れて生きることはできない。
その大地が汚されたというとき、自分だけが無害で、清く生きようとして、それができるだろうか?大地と共に生きていけ」
真帆ママも子供は心配だし、この先、どうなるか分からないので、真剣に悩みました。
そして、恐怖よりも共存して行くこと、その中でできること…を考えながら調理をするようになったそうです。
今の状況にも通じるものがありませんか???
真帆ママの深良い話はまだつづきますよ〜。
*\(^o^)
パーマカルチャーデザイナー竹村京子のメルマガ
『生態系へ帰る旅ー大麻草と持続可能な社会』
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