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【おむつなし育児③】

「あの、まだ全然トイレトレーニングしていないし…漏らしますよ…」

と私は言い放った。

受付の女性は微笑みながら

「いいの、いいのよ。さぁ、おむつ取ってあげて!」と。

もう、どうにでもなれーと半分やけくそになって私は恐る恐る我が子の紙オムツを取る事にした。

季節は極寒の1月だ。

色白の息子はマシュマロのようなお尻を出してそこら辺をハイハイし始めた。

狂気の世界だ…

部屋に通されると乳幼児の親子だけではなく年配の人たちもいた。

みんな、息子のお尻を見て微笑んでいる。

怖い、怖すぎる。

そして、息子はまるで母の心配をよそにワンコのように嬉しそうに部屋の至るところをハイハイし始めた。

か、帰りたい…

でも受講料の2500円がもったいない。

洗脳されたらどうしよう。

友達と目配せしながら席についた。

すると優しそうなおじ様が部屋に入ってきたのだった。

④に続く

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