サロンメニュー・オンライン化マニュアル
コロナが騒がれ始めてからもう1年が経とうとしていますね。
2021年1月7日には関東1都3県で緊急事態宣言が再発令されました。
実店舗を持つ身としては、なかなか洒落にならない事態です。
ここ1年、コロナ禍でのサロン経営について何件もコンサルをさせて頂いているのですが、やはりリアルで施術をしていた者の目の前に立ちはだかるのは「オンライン化」。
「うちのサロンのメニューではオンライン化は無理です」
こう嘆くサロン経営者さんの声を何度何度も聞いてきました。
果たしてリアルで施術をする者にとって、「オンライン化」は越えられない壁なのでしょうか?
答えはもちろん「NO」。
だって「サロン系でオンライン化とか無理」と思ってたら、こんな記事は書きませんから。
せっかく身につけた技術、せっかく手にしたサロン、そしてそこで培ってきた経験…あなたにはそうしたものがあるのですから、それを活かしてこの状況を好転させて頂けたらと思います。
ここではリアルの施術をメインでサロン経営をしている方々が、その知識と経験を活かしてオンラインでメニューをご提供できるようになるためのヒントをお伝えしていきます。
0. お金持ちのポジティブ・貧乏人のポジティブ
《貧乏人のポジティブ》
一般に、「ポジティブでいることは良いこと」と認識されていますが、ポジティブには2種類あるのはご存知でしょうか?
私はこれを
・お金持ちのポジティブ
・貧乏人のポジティブ
と呼んでいます。
「ポジティブにお金持ちとか貧乏人とかあるの?」と眉をひそめる方もいらっしゃるかと思います。
厳密にいうと
「経済的に成功しやすいポジティブさ」と「現状から抜け出せないポジティブさ」となります。
いつでもポジティブで上を見ているのに、成功するどころか何年も厳しい現状が抜け出せない人がいます。
そうした人の口癖は「まぁ、なんとかなるでしょ」。
笑顔でこう言い切るのです。
「まぁ、なんとかなるでしょ」
このひと言で心は明るく晴れやかに。
明日は明日の風が吹く。
一見すると、楽観的で素敵なことのように見えますよね。
しかし、こんなに素敵な「まぁ、なんとかなるでしょ」というひと言には恐ろしい罠が隠されているのです。
何だと思いますか?
実はこのひと言は、現状から目を反らす魔法の言葉。
「まぁ、なんとかなるでしょ」
この一言で自分にとって都合の悪いことは目を瞑ってなかったことにしてしまう。
これが『貧乏人のポジティブ』です。
要は、自分にとって不都合なことから目を逸らして逃げ続けているから、現状が変わらないんですよ。
ちなみに『貧乏人のネガティブ』という言葉もありまして、こちらは「こんな大変なことになってしまってどうしようどうしよう」と悩みながら何もしない。
これが『貧乏人のネガティブ』です。
ポジティブでもネガティブでも、結局は「何もしない」というところで共通していますね。
《お金持ちのポジティブ》
お金持ちのポジティブは、ここまで読めば文脈からわかりますね(^-^)
そうです。
自分にとって不都合な事態であっても、目を逸らさず事実は事実だと受け取る、そしてリスクをあぶり出して事前に対策を打っておく。
これが『お金持ちのポジティブ』です。
社会的・経済的に成功した人がこんなことを言っているのを聞いたことはないでしょうか?
「僕は臆病だから、成功できたんだ」
臆病だから現状をしっかり把握しておく。
臆病だからリサーチをしておく。
臆病だからリスクをあぶり出しておく。
臆病だから対策を打っておく。
そうすることで安心して前へ進めるのです。
株式投資で成功する人は、投資する会社とその関連企業、過去の実績、将来の展望などをしっかりと調べた上で株を買い、失敗する人は「直感で」とか「なんとなく儲かりそう」という理由で株を買う。
つまり投資で失敗する人は調べたり勉強したりしないで運任せなんですよね。
こうしてみると、同じポジティブでも経済格差が出てくるのは当たり前ですよね。
お金持ちのポジティブと貧乏人のポジティブの違いは、自分にとって不都合なことであっても現状を直視して対策を打っているかどうかです。
1. コロナで起こるリスクを直視してみよう
というわけで、リスクから目を逸らさず、しっかりと直視していきましょう。
まぁ、リスクも何も実店舗を経営する人が恐れているのは、
『お客様が来なくなること』ですよね。
ただ一口に「お客様が来ない」と言っても、理由は様々です。
来なくなってしまう理由を書き出してみます。
・感染が怖い
・職場から外出自粛を促されている
・収入が減った
・コロナ禍で勤め先の業績が下がりリストラされた
・自分のビジネスにコロナの影響が出てサロンに通うどころじゃない
・知らないサロンに行くのが怖い(新規集客の場合)
・美容に気を使う必要がなくなった
もっとも一般的なのは「感染が怖い」でしょうか。
高齢の両親と同居しているから絶対に感染したくないという人もいらっしゃいますし、お客様がお店などをされている場合は、お店から感染者が出たら風評被害が怖いという方もいらっしゃいます。
それから職場から外出自粛を促されている方もいらっしゃいます。
公務員や大企業、医療機関にお勤めの方は特にこの傾向が強い印象です。
「本当は行きたいけれど、後で勤め先から何言われるかわからないから自粛している」という状態なのですね。
この層は、ご来店されない期間が長くてもきちんとフォローしておけば、コロナ収束後には戻ってきて下さる可能性は高いです。
反対にコロナが収束しても、戻って来ないという可能性があるお客様もいらっしゃいます。
それはリストラされたり、自分の事業が立ちいかなくなってしまった方など大きく経済的なダメージを受けてしまった方々。
あるいはサロンに通う必要性を感じなくなってしまった方々です。
コロナを機に価値観が一変したという方もいらっしゃるでしょう。
「コロナさえ収束すれば、あとは元に戻る」と楽観視されている方も多いかと思いますが、
《コロナが収束しても客足が元に戻らない可能性もある》
ということも念頭に入れておく必要がありますね。
そして客足が元に戻らないことも想定して、今のうちから対策しておくのです。
《そもそもコロナはいつ収束するのか?》
それは、わかりません。
もしかすると、「いつ収束するかわからないから対策できない」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
わからないからこそ、「2ヶ月後に収束するパターン」「半年後に収束するパターン」「まだ1年以上続くパターン」など複数の収束時期を想定して、その対策を考えてみてください。
「いつ収束するかわからないから対策できない」というは、ただの思考停止。
厳しい状況だからこそ頭をフル回転させる必要があるのです。
こうやって頭をフル回転させて対策を打てば、コロナが収束したあかつきには圧倒的な思考力と問題解決能力が身についているはずですよ。
厳しい状況は成長のチャンスでもあるのです。
2. 何故オンライン化を難しいと感じるのか?
さて、前置きはこの辺りにしておいて本題に入りましょう。
コロナ期間中の対策として最も有望なのは【オンライン化】です。
おそらくこの記事を読んでくださっている方のほとんどは、
・オンライン化に挑戦してみたけれどまだ収益化できていない
・オンライン化に挑戦したいけれどまだ手がつけられていない
という感じではないでしょうか。
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