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美容室の稼働率について試算してみたら6割以上は空席だった件

原宿・表参道・池袋にシェアサロンを展開するSALOWIN代表の阿部です。また、美容室の稼働率を最大化させる「SALOWIN LINKS」というサービスも開始しました。

さて、SALOWIN LINKSを作る前に「あれ?美容室の稼働率って平均どのくらいだろう?」と思いGoogle先生に聞いて見ました。

「美容室 稼働率」「美容室 稼働率 平均」

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あれ、、、

美容室の平均生産性?そうではなく、私が欲しいのは「美容室の平均稼働率は○%です」という答えですよ。

なんと、Google先生でも分からないことがあるんだな。と衝撃を受けた次第ですが、情報がないなら試算してみましょう。

とはいえ、ややこしい計算式とかは大変なので、今回は席と時間を軸に算出をしていきたいと思います。

試算方法1:提供時間と人口から試算してみる

美容室は全国に25万店舗あります。大半の美容室は複数席を持っていることでしょうから、仮に1店舗の平均席数を3席としましょう。そうすると、提供できる席数の合計は75万座席になります。

そして、1店舗の平均営業時間を10時間とした場合、1日に提供できる席時間は750万時間。という訳です。次に、1客あたりの平均接客時間ですが、ざっくり1.5時間くらいが相場でしょうか。

・750万時間÷1.5時間=500万人(全国の美容室1日で対応できる限界数)
・500万人×30日=1.5億人(全国の美容室1ヶ月で対応できる限界数)
・1ヶ月に美容室に行く客数5000万人÷1.5億人=33.3%(稼働率)

全国の美容室が提供できる時間に対して実際に稼働しているのは33%程度という結果になりました。要は1店舗の1日あたりのキャパを30時間(3席×10時間)とすると13時間程度しか使っていない。席単位で見ると、1席しか使ってないので2席は余っている。という感じになります。

試算方法2:市場規模から試算してみる

美容室の市場規模は1.5兆円/年(1250億/月)になります。では、先ほどと同様に「25万店舗×3席」とした場合、1席あたりの平均月売上は17万円/席という感じですね。

1店舗あたりの平均売上は50万円(17万×3席)前後。という感じですね。少ない・・

50万円の売上を客単価9000円と仮定すると55客が月間客数です。先ほど同様に1客の平均施術時間を1.5時間とすると82.5時間が稼働時間になります。

月間提供可能時間は300時間になりますので稼働率は27.5%ということになりますね。

美容室の稼働率は30%~40%前後が現実的

今回、全国25万件の美容室を対象に計算をしましたが、恐らく、廃業届を出しておらず実質的に営業していない美容室も相当数あるのではないか?と思う次第です。

そのため、試算1と2で出した数字よりも実際の稼働率は高いと予想できます。それでも50%を超える美容室は少ないのではないでしょうか?

なぜなら、リクルートさんと雑談ベースで話をしてましたが、渋谷近辺でホットペッパービュティーに掲載する美容室さんの1席あたりの売上は70万円くらいが平均とのことでした。

1店舗3席で平均営業時間を10時間とすると、月の売上210万円、客単価9000円とすると233人の客数です。

この条件で稼働率を計算してみましょう。

・30時間÷1.5時間=20人(渋谷エリアの美容室が1日で対応できる客数)
・20人×30日=600人(渋谷エリアの美容室が1ヶ月で対応できる客数)
・1ヶ客数233人÷600人=38.3%(稼働率)

という感じなので、稼働率50%を超えるのはなかなか難しい壁と言えるでしょう。また、当社の実績も踏まえると稼働率が65%を超えると土日に席が足りないなどの問題も発生するので、健全に営業できる稼働率としては、55%~65%程度と言えるでしょう。

自店舗の稼働率を計算してみてください

今回お伝えした方法で、簡単にでも自店舗の稼働率を計算して頂けると幸いです。ちなみに、以下のようにエクセルでテンプレートも作ってあるので欲しい人がいればお渡ししますのでDM頂ければと思います。

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計算結果が30%~40%程度である場合は、「SALOWIN LINKS」をご活用いただくことで、採用も集客も不要ですぐに稼働率を向上させることが可能です。



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