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コロナ禍の韓国⇔日本渡航記録2〔韓国出国→日本入国編〕

韓国出国(仁川空港第2ターミナル)

さて韓国出国日。
フライトは大韓航空11:00仁川発、13:25成田着のKE703便。大韓航空なので、新しい方の仁川国際空港第2ターミナルに向かう。
2時間前に着いた。話に聞いていたとおり、空港はガラガラだ。

ひとりで練り歩くロボットがものさみしい。

オンラインで事前にチェックインは済ませ、荷物預けのためにカウンターへ。ここで、パスポートと一緒にコロナ検査陰性証明書を職員に確認される。
前章で書いたが、証明書に書かれた氏名やパスポート番号、そして「出国前72時間以内の検査か」を見るために検査日時がチェックされる。私のとなりで手続きしていた1組は、「検査日の時間が書かれていません」と指摘されてすったもんだしていたが、どうなったのかは知らない。

それ以外は、出国に関してはとくこれまでと変りはない。人が少ないおかげでものすごくスムーズに出国手続きが終わり、さっさとゲートに向かう。

時間がかなり余ったが、免税店やカフェは一部しか開いていない。たまたま腰を下ろしたカフェはキッズスペースのカフェで、着席する人はだれもいなかった。

機内で

ターミナルはあんなにガラガラだったのに皆どこにいたのか、搭乗してみると案外座席は埋まっていた。満席には程遠いが。2席並びの窓側を取っていたのだが、あいにく隣りに人が座った。できれば隣りが空くのを願ったのだけど。真ん中の4人席に空きがあったら移動しようかと思ったが、面倒になってやめた。
その後、あまり深く考えず、マスクをはずして機内食をむしゃむしゃ食べてしまったが(隣りの人ももちろん同じく)、後から思うとけっこう怖い。陰性証明書をいくらチェックしたとしても、検査後から飛行機に乗るまでの間にウイルスにさらされる可能性がいくらでもある不特定多数が、同時にこんな密室で食事しているのだ。何に神経をとがらせるかは、自分の判断次第になってしまうのだけれど。
(一応、帰りの飛行機では機内食はパスした)

TMI1:機内安全ビデオが、アイドルのSuperMが歌って踊りながら案内してくれるものになっていた。
TMI2:「南山の部長たち」を観た。面白かった。

日本入国(成田空港第1ターミナル)

「とにかく時間がかかる」と聞いていたので、体験者の方のブログなどを読んで状況に備えてはいた。

たとえば、
「唾液採取の検査が終わるまで水なども飲めず、検査後すぐ飲みたくなるので飲料水など持っておいた方がいい」とか、
「紙類がいっぱい渡されるので、クリアファイルなどを準備しておくとよい。手が空くように荷物はなるべくリュックで」とか、
細かいだけに非常に役立つ情報だった。ありがたし。

飛行機を降りると、案内員の指示に従って通路にずらーっと並べられた椅子に座り、配られたいくつかの書類に書き込む。
この書類の写真を撮っておかなかったので何を書いたか忘れてしまった。
ただ、
・パスポート番号
・搭乗便名
・隔離中滞在先の住所、電話番号
・メールアドレス
は、たびたび書いたような覚えが。とくにパスポート番号は、そのたびにパスポートを取り出して写し書くのが面倒なので、あらかじめ紙のメモかスマホに書きこんで持っておくと良い、と思った。
あと、「別紙のワクチン接種証明書発行国リストを参照し国番号を書いて下さい」という欄があるが、いくら探してももらった書類に「別紙」がない。するとあちこちで「すみません、別紙がありません」と手が挙がって、案内員さんらが回りながら国番号を伝えていた。別紙…配ってくれよ。
ちなみに韓国は「126」だった。

その後、検査のための唾液採取。噂どおり「レモンと梅干の写真」が貼られた簡易ブースで、渡された容器に唾液を取る。私の場合、レモンと梅干の効果はまるでなかったが、ちゃんと唾液は取れた。

それから、スマホにアプリを入れる。確か「接触確認アプリ(COCOA)」は自分で必要事項を入力した。
入国者健康居所確認アプリ(MySOS)はインストールした後、案内された席で、1対1で担当者から詳しく入国後の生活とアプリの使い方の説明を受け、その担当者が最初に作成した書類を基に一つひとつ入力していく。
アプリに同じ内容を入力するなら紙に書く必要あるのか?最初から自分で入力させてくれればいいのに…と当然思ったが、入力間違い防止のためなのだろうか。

ちなみに、ものすごい数の担当者さんたちが1対1で対応するのだが、一見する限り、担当者のほとんどが外国出身の人たちと思われた。ここは慎重に記しておきたいが、外国人だからどうとか、日本語ネイティブじゃないからどうとかいうことは一切思わない。ただ、単純に不思議には思った。どういう事情や背景があるのかは、ちょっとちゃんと調べてみないと何とも言えない。

ここまで、案内役のスタッフも山ほどおり、声掛け合戦で誘導され、手順はスムーズだ。ただ、「これほんとうにやらなきゃだめ?」と思う重複作業が多く感じられ、まどろっこしい。念には念を入れて、なのだろうけれども。うーむ、もうちょい何とかならんものか。

さて、もろもろのゲートを、書類を出したり渡されたりスタンプ押されたりしながら通過し、最終関門で「待期期間中のお約束ごと」を再度聞かされる。
ここを通れば、検査結果を受けるために待機。番号札を渡され、その番号が呼ばれるまで距離をおいて椅子に座って待つ。
ここで1時間くらい待たされることもある、と聞いてびびっていたが、そこまではかからなかった。それでも、20~30分くらい待ったか。

晴れて陰性結果を受けて、検疫手続きは終わり。

通常通りの入国審査を終えて(ただし、入国審査時に検疫のもろもろの書類をまた見せるので書類はしまわないほうがいい)、いよいよシャバ……もとい、日本の地へ!ただいまジャパン!

手元に残った書類たち。情報量多し。

飛行機を降りたのが13:30、入国ゲートを通って北ウィングに出たのが15:00。ぴったり1時間半かかった。

入国ゲート周りは閑散としていて、海外入国者の誘導も監視も特にない。すんなり鉄道駅にも出られてしまう。確かにこれでは、お高いハイヤーを使わず、公共交通機関で待機先に向かっちゃうよなあ、と思った。
あの検疫での大量の案内員たちの、丁重すぎる誘導はなんだったんだ。
力の入れどころの加減が、よくわからない。

私はありがたいことに兄が自家用車で迎えにきてくれることになっていたので、心の中で中森明菜の北ウィングを歌いつつ、兄の連絡を待った。

しつこいけどつづく。