見出し画像

お互いさまのつながり

先週末、近所の田んぼの草刈りを夫が手伝いました。

正確に言えば「元」田んぼの草刈りです。

我が家のそばには田んぼが何枚かあったのですが、持ち主の方が高齢になり数年前に米作りはやめて休耕田になっています。

その後、田んぼの一部を畑にして野菜を作られていますが、今はその田んぼのほとんどが草が生えているただの空き地の状態。

私の両親とその持ち主のご夫婦が知り合いなこともあり、私もずっとその元田んぼが気になっていました。米は作っていなくても、毎年、年に数回、結構な広さに生え、伸びた草をそのご夫婦、おっちゃんとおばちゃんが大変そうに刈っているのです。

今月に入ってすぐのある日の夕方、子どもと外に出たら、おばちゃんが一生懸命草刈りをしていました。さすがに手で持つタイプの草刈り機ではなくて、押すタイプの草刈り機。それでも広い田んぼで夏の間伸びた草を刈るのはなかなか大変そうです。
私は思わず、「おばちゃん、よかったら週末草刈り手伝うよ。うちの旦那さんもいると思うし」と声をかけました。おばちゃんからは、「そんなん悪いわ。しんどいけどぼちぼち分けて刈るから大丈夫、大丈夫」と返ってきました。いろいろ話をすると、おっちゃんの足が悪くなって今年はおばちゃん一人で刈っているということでした。

そしてその週末、また朝から草刈り機の音。「ああ、またおばちゃん頑張ってるんやなー」。夫にも話はしていたので、「声かけてくるわー」と言って、子どもと一緒におばちゃんのところへ。

おばちゃんは「いやー悪いわ―」と言いながらも、しゃべっているうちに、「やってもらえたら助かるわ。ほんまにええの?」と。半ば無理やり?でしたが(笑)、その日は夫が午前中と夕方に草刈りを手伝いました。(私はペン字の課題〆切に追われていて今回は手伝えず)

私は時々お茶を持って様子を見に行き、おっちゃんやおばちゃんと少しおしゃべり。

おばちゃん「何かお礼せなあかんわ。こんなん誰が声かけてくれる?ほんまにありがとう」

私「いやいや、ほんとに全然大丈夫。お礼って言ってくれるなら、お正月に凧揚げさせてもらってもいいやろか。田んぼで遊ばせてもらえたら私らも嬉しいし」

そんな会話を何度したか(笑)。

「田んぼを踏んでくれたら草も生えにくくなるし、遊んでくれたらいいわー」と言ってもらえたので、今から子どもと一緒に凧揚げをするのが楽しみです。

で、その後なんですが、やっぱりおばちゃんはお礼に~と言っていろいろ持ってきてくれました・・・。この辺が難しい。自分が逆の立場だったら、やっぱりお礼をと思うだろうしなあ。

地域の田んぼがどんどん減っていくのが悲しく、かといって今すぐ自分が田んぼをできる訳でもなく。

おばちゃんはみかんの木でも端に植えてくれてもいいと言ってくれていて。

田んぼとの関わり、何ができるかこれからも考えつつ、この秋冬はたくさん田んぼで遊ばせてもらおうと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?