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靄(もや)

なぜデジタルピンホールを撮るのかと問われると、途端に靄がかかり、途方に暮れる。

頭の中はまるで小さな子供のように「だって面白いんだもん」を繰り返す。

「だって、だって、面白いんだもん」「理由なんてわからない」。


一方で物事には全て理由があると思っている、というか信じている。

だとしたら、自分では気づいていない理由がデジタルピンホールにはあるのだということになる。

ではとさらに考えてみる。


乱視が少し強い自分の目と近いから?

何かを考えていたりぼーっとしているときに見えているような写真だから?


考えれば考えるほど答えから遠ざかる気がする。


靄の中から出られない。

撮った写真もまた靄がかかったような写真ばかりだ。


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