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お金儲けは悪なのか

投資家が「お金」よりも大切にしていること 著者:藤野英人

最近の流行りに乗っかり投資を始めるようと思い、ネットで証券口座を開設しました。それに伴ってチャートを分析するテクニカル分析や、企業業績を分析するファンダメンタル分析の本を読み漁りました。

読んでいるだけでは実感が湧かず、とりあえず株を買ってみようと思い立ちラウンドワン100株購入しました。すると画面上に利益+100や-200など刻々と変わっていきました。

今までアルバイトで1時間1000円や、日給8000円でしかお金を増やす事を知らなかった私は驚愕したのを覚えています。

労働者が、はじめて投資の世界に飛び込んだ瞬間でした。また株にハマった瞬間でもありました笑

それから分析方法、四季報、決算書の読み方、メンタルコントロール…など様々な種類の本を読んでいきました。

しかし、何か何故か何処かしっくりこない、まさに雲を掴んでいるような感覚でした。そんな時この本と出会えました。


社会人になり週の5日間、1日8時間以上を仕事に費やす日々を過ごすなか私はこんな事を思うようになりました。

会社の利益を上げることに何の意味があるのか、お金持ちがよりお金を持つだけであるのではないのかと。ウンザリしていました。

それならば、貧困や支援の必要な子供にお金を回すべきではないのか。利益をあげることに一生懸命になる事より、もっとやるべき事があるのではないのかと日々思っていました。

そのためNPOや福祉関係の仕事をしたいと思うようになっていきました。しかし金銭面を考えてみると、お金に困っている人や子供相手からはお金を貰う事は不可能なためキャッシュフローが成立しない現実があります。だからITなど消費者がいる分野は儲かるからいいなと考えていました。

この本の中には私のこの考えを真っ向から否定する内容が書かれていました。

最近NPO法人を立ち上げたい人が多くなってきているのは、”会社という存在や働くことに対する不信感の裏返し”であると。逃げであると。株式会社について知らないからであると。

著者が、インドのインフォシス・テクノロジーというソフトウェア会社の経営者を訪ねた話に大きく心を揺さぶられました。


「私たちの会社の存在は、世界の格差をなくすことにつながる」

「世界の格差をなくすためには、所得の格差をなくさなければいけない。そのためには、まず教育の格差をなくさなければいけないんだ。インドはカースト制が残っており、貧困層がいっぱいいる。さらに、アフリカの子どもたちにも教育を受けさせてあげたい。それが使命であり、役割だ。」

さらに「世界中に土管を埋めてケーブルを引き、サーバーを置く。低価格でインターネットが見れるようにする。インターネットで授業をみられるようになれば教育の格差を埋められる。」

私は、この考えに私の目指しているものがあると確信しました。NPOでもボランティアでもない、利益をある事は、支援に繋がると気づかされました。

株式会社は社会貢献のために作られている

忙しく過ぎる時間のなかでこの現実を見失っていたのは私の方であると痛感しました。みなさんも仕事の意味を、目指す先を考えると何か変わるかもしれません。



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