いのち
施設に入っている祖母は、もう食べることが出来ないらしい。
延命措置等はしないらしく、あとは祖母の気力のみとのこと。
出来ることなら私の気力、体力、命を、祖母に分け与えて欲しい。
私はもう、この世界に未練など微塵もないのだから。
生きていても意味が無い。
見出せない。
死ぬ勇気が無いから生きているだけ。
今飛び出せば終わらせられる。
交差点で何度そう思ったことか。
「そんなに弱くちゃ生きていけないよ」
何度言われただろう。
弱くて結構。
こんな世の中、生き続けようとも思わない。
生きられる人だけ生きればいい。
私よりも祖母に、時間をあげてほしい。
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