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2次筆記試験答案を分析(事例Ⅱ)

事例Ⅰに引き続き、事例Ⅱについても答案分析をしてみようと思います。

実際の解き方、与件文の確認の仕方

解き方については事例Ⅰと同じですので割愛します。
設問→与件文の流れでチェックした後、もう一度設問に戻り、回答骨子を作ります。

実際の回答

第1問

(150字以内)
顧客は少年野球チームの監督、チームメンバーとその保護者。競合は低価格で販売するチェーン店の大型スポーツ用品量販店。自社は①商品の取り揃い②提案力③納品の確かさ④ユニフォーム加工技術に強みがあるものの、価格面で競合に劣っている。(113字)

《振り返り》
この問われ方は過去問で解いたことがあったので、ピンときました。
初めてこの問われ方をしたときは、何をどう書いていいのやら…という感じでしたが、自社の分析の時に「強み」「弱み」を書くのだとふぞろいを見て知りました。それが今回の答案にも活かされたかなと思います。

第2問

(100字以内)
①買い替えごとに価格を安くする②中古品の買い取り制度の導入③買い取った中古品の販売④ポイント制の導入。以上により顧客のニーズに応じて買い替えしやすくし、顧客満足度の向上、リピート客化を図る。(95字)

《振り返り》
この設問は試験後も受験生の間で話題になりました。「プライシングの新しい流れ」というのがさっぱり意味がわからず、「これまでのように正規の値段でしか買えないのではなく、様々な価格帯・品質の商品を増やして、お客様に選んでもらうのでは?(プライシング?)」と思い、回答のように書きました。
SNS等で受験生の反応を見てみると、中古品の買い取り、は結構書いていた人も多かったように思います。
予備校の回答を見てもわかるとおり「サブスクリプション」を書いて欲しかったのかな?と思いますが、結局私は書けなかったものの、事例Ⅱは66点だったので致命的なミスにはならなかったようです。

第3問

(100字以内)
体格や特性に合わせた女子向けの野球用品をSNSで提案し、体験会やユニフォームの試着会、強豪社会人野球チームとの合同練習を開催して野球に興味を持ってもらい、増員を図る。(81字)

《振り返り》
与件文に「SNSの活用」と書いてあったので、これは必ずどこかの回答に使うのだろうなと思っていました。
また、第1問で記載した自社の「強み」を第2問で使わなかったので、第3問か第4問で使うのだろうと思い、ここで「提案力」を使いました。
事例Ⅱでは、事例会社の立地の利点や、周辺の様子(有名○○店がある、○○が名物、とか)等、何気なく書かれているところを強みとして生かす回答にするのだろうなと思っていたので、「強豪社会人野球チーム」のように協力相手に出来る会社・団体が書いてあれば必ずどこかの回答に使うようにしていました。
ただ、プロモーションやイベントについて問われたので、何をどこまで書いていいのか広げ方に悩み、少し文字数が少なくなったかなと思います。

第4問

(150字以内)
少年野球チームの監督に対してデータ管理をスマートフォンで対応する。チームメンバーの保護者に対しては、ニーズの把握や相談へのアドバイスの場をオンライン上で提供して双方向のコミュニケーションを行い、ニーズにこたえることで関係性を強化し、長期的に売上を拡大する。(128字)

《振り返り》
設問に「誰にどのような対応をとるべきか」と記載があったので、設問確認の段階で「ダナドコ」とメモしていました。
「誰に」の部分では、監督と保護者の二方向があると思ったので、絞らずに二つ書くことにしました。これは予備校の回答を見ても二つ書いてあったので、良かったのかなと思います。150字という制限を見ても、一つでは書けなさそうですね。
事例Ⅱでは「双方向のコミュニケーション」「関係性の強化」といった言葉をよく使います。ふぞろいを見ることで、事例Ⅰではこういう言葉、事例Ⅱではこういう言葉、と事例毎に点に繋がる(と思われる)キーワードがわかってきますので、第4問でも盛り込みました。
こういったキーワードは字数の削減にもなりますし、どう文章を締めていいのかわからない時や、字数が微妙に余ったりしたときに加点狙いで付け足すものとしても使えるので、いくつかストックしておいても良いかと思います。

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