Salesforce 認定アドミニストレーター研修:これまでに学んだこと 1万字超え

Salesforce の基礎

  1. Salesforce とは?

    • 企業と顧客を繋ぐ管理ソリューション

    • 顧客一人一人の情報を一元管理できる統合 CRM プラットフォーム

    • 製品群:Sales Cloud, Service Cloud, Marketing Cloud, Commerce Cloud, Analytics Cloud, Platform, etc.

    • 特徴:セキュリティ設定、データ一元管理、データ分析、ヘルプ&トレーニング

    • マルチテナントクラウド:マンションの各部屋を借りるイメージ。他組織は入れない

  2. Salesforce 実環境(中身)の基礎学習

    • 本番環境とテスト環境:本番は顧客向け、テストは開発・検証用

    • サンドボックス環境:本番環境のコピー

    • デベロッパー環境:独立したテスト環境、自由に操作可能

  3. 設定変更のための準備

    • デベロッパー環境へのサインアップ

    • 姓名、会社名、メールアドレスの入力

Salesforce の具体的な設定について

初期設定

  1. 会社情報とユーザー

    • Salesforce では 1 人 1 アカウント

    • ユーザー削除は不可、無効化は可能

    • 言語、日付、タイムゾーン設定

  2. 会計年度と通貨

    • 会計年度:標準 or カスタム設定、カスタム設定は一度有効化すると無効化不可

    • 通貨設定:マルチ通貨設定有効化で複数通貨使用可能、有効化したら無効化不可

入力

  1. 入力と活用

    • Salesforce への入力で様々なアウトプットが可能に (レポート、分析、可視化など)

  2. Todo と行動

    • 行動:特定日時で行うスケジュールの管理、アラーム、添付ファイル機能

    • Todo:将来のやることリスト、状態管理は手動

    • 活動履歴に記録可能、活動漏れや作業分担時にユーザーやキューに割り当て可能

    • どちらもカスタマイズ可能:新規項目作成、入力規則、ページレイアウト変更

  3. カレンダー

    • 行動は自動で Salesforce 内のカレンダーに登録

    • 独自のカレンダーも作成可能 (商談完了予定日別、全社公開カレンダーなど)

コミュニケーション

  1. Chatter

    • Salesforce 内の社内 SNS 的ツール

    • 商談に紐づいたコミュニケーションが可能

    • Chatter フィード、グループ、メンション機能

    • モバイルアプリでも活用可能

  2. Slack とのコラボレーション

    • Salesforce が Slack を買収、将来的に Chatter と統合される可能性

ユーザー登録

  1. ユーザーとは

    • Salesforce にログインし、各種操作を行う人

    • 全員ユーザー登録が必要、ライセンス発行が必要

  2. 新規ユーザーの追加

    • 設定のホームからユーザーへ移動

    • 「新規ユーザー」ボタンをクリック、複数ユーザー追加も可能

  3. ハンズオン:ユーザー登録

    • ユーザーレコード作成

    • 必須項目入力、保存

セキュリティ

  1. ネットワークアクセス

    • IP アドレス制限:会社が信頼する IP アドレスからのみログイン可能

    • 信頼済み IP 範囲追加で、コンピューター有効化不要

  2. パスワードポリシー

    • パスワードの制限やログイン制限に関するポリシー設定 (有効期限、最小文字数、 ログイン失敗回数、ロックアウト有効期間など)

  3. MFA (多要素認証)

    • ID とパスワード以外に認証が必要 (携帯アプリ Salesforce Authenticator と連携)

  4. 私のドメイン

    • Salesforce URL を変更可能、セキュリティ強化に繋がる

  5. シングルサインオン

    • 一回のログインで複数アプリケーションにアクセス可能

  6. 状態チェック

    • Salesforce セキュリティ状態を 1 ページでチェック可能

Salesforce の権限について

  1. オブジェクト権限

    • オブジェクトごとに参照、作成、編集、削除権限を設定可能

    • 特定ユーザーのオブジェクト内での活動を制限

  2. プロファイル

    • 複数のアクセス権限をまとめたもの

    • ユーザー作成時に必ず 1 つ割り当て

    • UI が変化:見える項目、タブ、レイアウト、アクションなどが変わる

    • 標準プロファイルとカスタムプロファイル:標準は編集不可、カスタムは自由

  3. 権限セット

    • プロファイルに追加で権限を付与、特定ユーザーのアクセス権限を細かくカスタマイズ

    • 1 つのプロファイルに複数権限セット割り当て可能

    • 権限セットグループ:権限セットをまとめてグループ化、ミュート権限セットで特定権限無効化

  4. 項目レベルのアクセス権限

    • 項目単位でユーザーのアクセス権限を制御:参照、編集を制限

    • オブジェクト権限よりも厳しいセキュリティ適用

Salesforce のレコード設定

  1. レコードの所有権

    • Salesforce レコードには「所有者」設定

    • 所有者はレコードにフルアクセス:参照、編集、共有、所有権移行、削除

  2. 共有設定

    • 組織全体の共有設定:自分以外のレコードへのアクセス権を決定

      • 非公開:自分のみアクセス

      • 公開/参照のみ:全員参照可能

      • 公開/参照・更新可能:全員参照・編集可能

      • 公開/参照・更新可能/所有権移行:リードとケースのみ有効、全員参照・編集・移行可能

    • 原則は非公開設定から必要な部分を開放

  3. ロール階層

    • 企業の組織図に相当、上下関係を定義

    • 上位のロールは下位のロールが所有するレコードにアクセス可能

    • 1 オブジェクトに最大 300 個の共有ルール設定可能

  4. 共有ルール

    • ロール階層以外のユーザーにアクセス権を付与

    • 特定の条件で特定のユーザーグループにレコードへのアクセス権を開放

  5. チーム設定と共有の直接設定

    • 商談チーム、取引先チーム、ケースチーム:複数人で 1 つのレコードを管理する場合に利用

    • 共有の直接設定:特定の 1 レコードへのアクセス権を特定ユーザーに付与

  6. 制限ルール

    • 組織の共有設定や共有ルールで絞り込んだアクセス権限に、さらに制限を加える

    • Enterprise & Developer Edition はオブジェクトあたり最大 2 つ、 Performance & Unlimited Edition は最大 5 つ設定可能

オブジェクトの概要と詳細

ここから先は

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