見出し画像

大企業でもベンチャーでも「雇われ」は結局死んでいく話。

このnoteを書くに至った背景

みなさん、経済学者トマ・ピケティをご存知でしょうか。

フランスの経済学者。1971年生まれ。パリ経済学校教授、社会科学高等研究院(EHESS)教授。EHESSとロンドン・スクール・オフ・エコノミクス(LSE)で博士号を取得。2013年出版した LE CAPITAL AU XXIe SIECLE (邦題は『21世紀の資本』みすず書房)が世界的なベストセラーとなり、一躍注目される。

経済学のおじさんである。この人がnoteのタイトルとどのように関係しているのか。すでにわかった人はこの人の著作を読んでいるか、相当のキレものかどちらかでしょう。

なぜ労働階級が死んでいくのか

ピケティの資本論から、以下のような内容を抜粋してみた。この1文を読んでこのnoteで何が言いたいかを理解できる人は、かなり経済の流れに対しても敏感であると言えますね。

経済成長率が1〜1.5%に対して、資本成長率は4~5%である

わかりやすく噛み砕くと、

財産を持つ金持ちが株式投資や不動産収入から得られるお金(資本成長率)が増えていくペースと、労働者があくせく働いて経済を成長させるペース(経済成長率)を比べると、前者のペースの方が上である。

という話になっている。そうなるとどうだろう。極端にいうと、お金持ちと貧乏人の格差は今後ますます開く一方であるということができる。

例えば今、ビルゲイツの資産の推移を見ていきましょう。90年代に彼の資産は約4000億円と言われていましたが、そのおおよそ20年後、2014年にはいくらになっていたでしょうか。その額、なんと…




7兆



驚きましたか?これがビルゲイツの息子、娘に相続されることで、ますます資産は資本成長に則って膨れ上がることは言うまでもありません。

労働階級は死んでいく

これまでは、経済成長と資本成長の差により、格差が開くことをお伝えしてきました。そしてこれからお話しすることは、労働階級にある人たちにとってより現実味のあるお話となっていきます。ここで皆さんに質問です。

アメリカの50以上の州で、職種の1.2位に当てはまるのはなんのお仕事でしょう?答えは…




運転手



なんですね。みなさんもご存知の通り、Überでは普通に働くよりも比較的高い賃金がもらえることでも知られています(今はね…)

ではなぜ労働階級が死んでいくのか、具体的な動物の話を交えながら進めていきましょう。

19世期に比べて数が減っている動物の話

昔と比べると、減っている動物がいます。そう、です。(今日は質問が多かったので、答え出します笑)

では、なぜ馬の数が減ったのでしょう?

そう、馬よりも早く、長く走ることのできる車が発明されたからですね。

じゃあなぜ、馬と同様に人の数も減っていくと言うことができるのか?以下のグラフを見てください

この「平均値」と「中央値」はなんの値か?



これは「日本人の平均年収の推移」を表すグラフです。

なぜ90年代から一見豊かになっているように思える今の方が受け取っている報酬が減っているのか。もちろん一つには上記の格差問題が理由として挙げられるでしょう。しかし、それともう一つの理由。それは、いわゆる中流階級が行える仕事(誰もができる仕事)機械に取って代わられているからと言えます。

大企業の歯車のあなたのお仕事、もちろん5年〜10年以内には取って代わられますし、「ベンチャーで自分だけの仕事」と思い込んでやっているあなたの業務も、AIや技術革新の速度にはついていくことは出来ません。(世界で最も賢い人たちが作り上げる成長速度には勝てない)

そうなれば、資本階級の人間たちが株式投資を行うのは、生産性の高い会社、すなわち、あなたの非効率的な生産にお金を払う会社ではなく、全てを機械によって効率化し、24時間休まず生産、改善を続けられる会社になるのです。

これまでは人の手と頭が確かに必要な社会でした。しかし、労働力としての人間が不要になった時、何が起こるか?

馬と人間、そこにはなんの差もないのです。


弱者の死が加速する世界、どう生き残るか?

こんなこと書いていたって、自分も一端のベンチャー修行人なんです。じゃあどうしたら良いのか、マクロとミクロの視点でお話ししてみようと思います。

取っ突きにくいマクロの話

まずは、大きな話から。特に「資本主義によって生み出される格差」に対して、著者は「金持ちの資産への課税」と「相続税」を強化することを謳っています。明日からあなたがすぐにできることはありませんが、現在の構造を変えるには民主主義によって資本主義の現状を乗り越えるほかありません。即ち、選挙に積極的に参加すると言うことです。あなたの小さな一票が積み重なって大炎を巻き起こします。

明日から頭に入れるべきミクロの話

じゃあ自分たちが明日から取り組むことは何か?それは、「資本成長」のサイドに飛び込むと言うことです。一番小さなところでは、株式投資/不動産投資をスタートすること、少し進んだステップでは、株式を持つ=自分の事業を持つことを意識しましょう。格差が大きくなりすぎると、もはや資本成長世界の住民に移り住むことすら不可能になります。チケットのご購入はお早めにどうぞ。

まとめ

詳しくは、以下の本を読んでください。現在「21世紀の資本」という映画もやっているので、長い本に抵抗がある人はまずはこの映画から入るのがいいかもしれません。

HPはこちら

余裕ができたら、実際に本も読んでみましょう。あなたが明日の仕事のことを考えているよりも、世界がどう動いているか、地を学ぶことの方が100倍以上大切なのです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?