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営業を外注したくなったときに読むnote

「今回は貴重なありがとうございました。ありがたい提案ですが、今回はちょっと見送らせていただこうと思います」

「もちろんです。気持ちが変わった場合はご連絡ください」

Zoomを終了し、ため息をつく。これで今日の個別相談は10件目。この後、溜まっている顧客サポートをやらないと……。

長時間の面談で疲れ果てた私はデスクに腰を下ろし、目を閉じて頭を抱えた。

数年前から始めたtoC向けのスクール事業はおかげさまで順調に成長していた。毎日のように新規顧客からの問い合わせがあり、個別相談を通して多くの成約を獲得している。

だけど、問題もある。

個別相談の数が増えるたびに、時間とエネルギーを大量に消耗しているのだ。最近は自分がやるべきことにリソースを費やせている気が全くしない……。

営業代行という選択肢

ある日、SNSを見ているととある投稿が目に入る。

営業代行マジでオススメ。個別相談でスケジュールがパンパンだったのがかなり楽になった。

それを見た瞬間、その手があったか!と思った私は、営業代行業者を探し始めた。数社に問い合わせてみて、最も信頼できそうな業者とのミーティングを設定した。

彼らはプロフェッショナルで、営業を外注することで時間と労力を節約できると熱心に説明してくれた。「これで自分の時間を取り戻せるかもしれない」と思い、営業代行業者と契約を結んだ。

時間が増え、幸せな日々が訪れる

最初のうちは、久しぶりに家族と過ごす時間や、自分の趣味に費やすことができ、軽い幸福感を感じた。やっと、ビジネスに追われる日々から解放されるかのように感じた。

ーーしかし、時間が経つにつれて、そんなに喜ばしい状況ではないことに気付く。

生徒の質も成約率も下がる……

前までだったら少しの指導で通じたものが「全部あなたが教えてくれるんですよね」という態度の生徒が増えたのだ。

それだけではない。リード獲得の経路は変わっていないにもかかわらず、成約率はだんだんと下がっているのだ。

代行業者に問い合わせても「季節的な要因もあると思いますから」と真剣に取り合ってはくれない。

生徒からいちゃもんとしか思えないクレームが届くようになったころ、代行に頼むという選択肢が間違いだったと確信するに至った。

契約期間が残っているのも構わず、代行業者に任せていた仕事は完全にストップさせた。多少の違約金なんてどうでもいい。今はただ、昔のように自分が尽くしたいお客様にだけサービスを提供したい。その気持ちしかなかった。

とはいえ、何も手を打たなければ以前と同じで個別相談で時間とエネルギーが消耗していく日々が続いていくだけ。

ただ、神はどうやら私を見捨てていなかった。

購読しているニュースレターでまさに私のために書かれたような記事が更新されたのだ。

【営業を外注したくなったときに読むnote】

営業代行に頼んだことが問題なのではない

貪るように読んだ結果、営業代行に頼むかどうかなんて些末事でしかないことに気付く。本当の問題はそんなどうでもいいところではなく、もっと根本にあったのだ。

ニュースレターで書かれていた通りにステップを進めた結果、今では、高い成約率を保ったまま、顧客満足度も向上、そして私自身、大切にしたいお客様のために創造的な時間を使えるようになった。

ありがとう、スモールビジネス大全。ありがとうプロコンさん。


相も変わらずステマ小噺から始まったスモビジ大全。今回のテーマは「営業や個別相談を外注したくなったときに知っておくべきこと」です。

今回の内容を知らずに営業代行を導入したり、外注したりしてしまうと大抵エラーが起きます。

コストに見合ったリターンが返ってこない、なんてのは可愛いもん。

ストーリーにも登場したように「お客様になって欲しくない人」をお客様にしてしまうとか、クレームが増えたり、下手したら訴訟沙汰、決済アカウントが傷つくなんてこともあり得ます。

もちろん、「個別相談が忙しすぎてスケールできない……」とか「営業が得意じゃないから得意な人に任せたい」という気持ちは分かります。

ほんとーに!分かりますので、一旦はこのコンテンツを読んでください。

そうすれば「いい感じに事業が回るために何をすればいいのか?」が分かります。何も考えずに代行に任せて失敗した冒頭のストーリーと同じ轍は踏まないでください。


【そもそも論】なぜ外注したくなったのか?

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