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【考察】NPB2軍参入断念から見る火の国の指針

こんにちは、サク来です。
昨日、火の国サラマンダーズの公式発表より、24年からのNPB2軍参入について断念することが明らかになりました。


サク来のnoteでは以前2軍参入の展望について書きましたが、今回の断念は何を示しているのでしょうか。
今回のnoteでは、発表から見えた火の国の今後の指針について考察します。

Title Photo by @KpbProject


公式声明から読み取れること


火の国のHPにて、今回の断念について神田社長の以下の声明文を掲載しました。

先般よりNPB2軍参加に向けて必要な資金及び毎年のランニング費用をご負担いただけるような「新株主」を募集しておりました。 関東圏を拠点とする大会社から興味オファーを頂き交渉をしておりましたが、クローズまで持ち込むことが出来ませんでした。力不足で申し訳ございません。 

要因としては、その会社が熊本に縁がない事やNPB1軍への道が今回の2軍参加と直結しないなど複合的な物でした。時間も非常にタイトだった事も今回の挑戦を難しくしました。

しかし、この動きをした事で資金以外の課題が更に浮き彫りになってきました。球場不足、球場に併設させるべき雨天練習場がない事などです。
先般の株主総会で増資枠を設定させて頂きました。 今後の火の国サラマンダーズの発展に繋がる様な株主様がいらっしゃるようであれば積極的に受け入れて、資金力がある程度整った場合、自前の雨天練習場の確保などにも舵を切ろうと考えています。 この先、NPB参加(参入)のチャンスがいつ来るか確証はありませんが、その時が来た場合に手を挙げられるよう環境整備をしっかりと進めていきます。

今後とも応援よろしくお願い申し上げます。

火の国サラマンダーズ 公式サイト ”NPB2軍参加の今後の方向性について”より
神田康範のコメントより引用


ここで神田社長は、「資金繰りについて、協力してくれる大会社」からオファーをもらっていたことを明かしました。

サク来も以前の考察記事にて、

ここで出てくる最終手段は、ノウハウある企業に「大口スポンサーを依頼する」ではないかとサク来は考えました。

大口を獲得することにより資金・施設には可能性が見え、継続して運営が可能になることが予想できます。

と書きましたが、この考えは外れることとなりました。
また、このオファーがうまく運ばなかった理由について、「その会社が熊本に縁がない事やNPB1軍への道が今回の2軍参加と直結しないなど複合的な物」と述べました。
このことから、県民球団としての体制を保つことが前提の二軍参入だったことがわかります。
KPBのMission【地域に密着し、愛され地域の公共財となり熊本の『活性化』に注力します。】に則って行動しており、一貫性を感じられました。

神田社長は火の国の指針とともに、課題の浮き彫りについても言及しました。
特に命題である雨天練習場や球場について不足していることを改めて述べ、今後の資金力次第でこれらの問題の解決に向かうとしました。


次回の二軍参入はどうする


報道では再来年の参入についても見送るとされており、今回の二軍参入チャンスをものにすることはできませんでした。
しかし、神田社長の声明やその後のツイートを見る限り、前向きに捉えているように見えます。


今後の方向性としては、今後はKALに集中し、次回の参入チャンスに向けて動くとのことです。
実績と結果をさらに残すことで、熊本県内での信頼を築き上げる姿勢が伺えます。

今回の断念については非常に残念でしたが、熊本野球の鍵を握る担い手のこれからに注目です。

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