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【特集】松江優作選手、完全試合達成【独立リーグ史上初】

こんにちは、サク来です。
先日9日の佐賀ID戦にて先発した松江選手が、完全試合を達成されました。


また、この日記録した奪三振16もリーグ最多の記録となります。

この完全試合は球団・KAL初だけでなく、独立リーグ初の偉業となります(参考記録を除く)。


試合概要


24シーズン 6/9 vs佐賀ID@ひぜしん

火の国11-0佐賀ID ○松江 ⚫︎パウロ 本塁打 オマール5

一球速報より


松江-中川バッテリーは初回に矢崎選手、タージ選手を連続で空振り三振に切ると、続く2回も2奪三振を奪います。
3・4回も三者凡退に抑えると、5回のマウンドはわずか8球で仕留める好投球を魅せました。
6回も10球で相手打線を抑え、ここまで被安打・四死球・失策がゼロ。
三塁側からは徐々にパフェの期待が湧き上がります。
7・8回を抑え、9回までゲームが行われることが確定した時のブルペンの盛り上がり方はただならぬものを感じました。

迎えた9回裏。

先頭のリズキー選手を見逃し三振、続くサミーラ選手も見逃し三振。
あと1アウト。
退治したハムダニ選手は初球打ち。
途中出場の藤原選手がしっかりと一塁へ送球します。
その瞬間、松江選手は両手を天高高と突き上げたかと思えば、すぐさま野手陣がマウンドへ向かいました。
グラウンド・スタンドが完全試合を達成した松江選手を祝福しました。

これまでの独立リーグにおける完全試合は、21シーズンのBCにて、神奈川FD・山本選手が新潟ABC相手に記録した、7回制ゲームにおける完全試合(参考記録)でした。
他にも19シーズンのILでのSB交流戦にて、SB・渡辺健が高知FD相手に達成したものがありますが、日本の独立リーガーによる完全試合達成は史上初です。


意義のある1勝、価値のある1勝


佐賀ID相手に、前日の試合にて打線の圧倒的破壊力を見せつけた火の国でしたが、この日は投手力で上回りました。
松江選手は前回・前々回登板も中継ぎにマウンドを託すことなく試合を終えており、背番号47の風格を見せつける形となりました。

インターネットやSNSでは対戦した佐賀IDとの戦力差を取り上げ、「所詮は格下相手に決めたことだから…」とネガティブな意見が見られます。
確かに佐賀IDの野手陣は決して打力に優れていると言えませんが、今回最も注目すべき点は「松江選手が四死球を与えることがなかった」、「野手陣がノーエラーで試合を終えた」であると考えます。

この二つは、先日までの連敗中の敗戦要因及び課題点として挙げられていたポイントであります。
そこを宮崎Sとの連戦から大きく修正しているように見られ、向上している様子が伺えます。
以上のことからこのパフェは火の国にとって意義深いものだと言えるでしょう。

また松江選手のプロフィール上では鹿児島県出身となっていますが、お生まれになったのはこの佐賀・武雄だそうです。
生まれ故郷で金字塔を打ち立てたことは、自分自身の誇りをより高めることとなるでしょう。

そして何より、対戦相手の佐賀ID・香月監督は熊本GL時代にその才能を見込んでスカウトした縁があります。
松江選手にとって新たな扉を開いてくれた恩人の前で成長した姿を見せ、その上で素晴らしい記録を達成したことは、自身にとって、そして香月監督にとっても非常に誇らしいことでしょう。

火の国にとって価値のある1勝ではありますが、それはまた松江選手からしても同じことです。


連敗街道から脱却し、一筋の光を追い求める火の国。
首位・北九州Pは圧倒的チーム力で、他の追随を許しません。
火の国がこの勢いをとめ、その座を脅かすためには松江選手の活躍なくして成し得られないでしょう。
そして彼に限らず、すべてのメンバーが火の国の今後をキーマンとなってくるのです。

この完全試合が今年のターニングポイントとなるのか、今後の展開から目が離せません。

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