見出し画像

【考察】KALと練習生契約

こんにちは、サク来です。
先日、武内・源両選手の自由契約が公示され、チームを離れる事となりました。

両人が自由契約に至った理由に、手術のリハビリ・トレーニングのため野球ができないことが挙げられます。

他の独立リーグではケガなどでプレーが難しい場合、練習生契約を結んでチームに残り続けられます。
しかし、KALではその制度が導入されていないため、一度自由契約にする必要があったのです。

KAL界隈では馴染みの浅い練習生契約とは一体どのようなものなのか、概要と採用するメリット・デメリットについて考えて参ります。

練習生契約って?


練習生契約とは、選手契約の種類のひとつであります。

契約内容はリーグによって異なりますが、例えば、21シーズンのBCリーグですと、以下の内容で行われました。

21シーズンの選手契約概要。契約BCリーグ公式サイトより引用。以下URL

黄色マーカーを引いている部分が練習生契約の概要になります。

BCリーグだと、「A契約・B契約・練習生契約」、NOLなら「N契約・O契約
」、そして練習生契約に該当する、「L契約」とのように分かれます。

大体のリーグでは、A・B契約には人数制限がかかっており、練習生契約はその枠を狙って練習に励むことになります。

本来、練習生契約は復帰を目指す選手だけでなく、本契約を目指す選手で溢れています。


表をご覧の通り、練習生は試合出場不可で尚且つ報酬はなし。
チームの練習には参加できますが、それ以外は就労かチームの雑用係に時間を割き、お世辞にも良い待遇を受けられるとは言えません。

ウグイス嬢のマツモトアキコさんは、群馬DPでの練習生契約について、以下のように述べます。

練習生の中には学生野球時代、チームの中心選手で裏方の仕事をしたことのない選手もいる。戸惑いながらもこなす選手、やってられないという思いが顔に出てしまう選手、待遇に耐えられずにシーズン途中に気づいたらいなくなっている選手、様々な選手がいる。

<コラム>独立リーグで夢を追う練習生たち/マツモトアキコ より


練習生契約を導入しないKAL

KALでは2022年現在、練習生契約を導入しておりません。
先述の21シーズンのBCリーグでは、A・B契約から外れる選手は、自然と練習生契約になります。
KALの場合、出場選手登録枠の30人を超しても、上限に限りはないため、全員に試合出場のチャンスがあることになります(KAL公式ルール参照、以下リンク)。


サク来は、契約が解除されない限り報酬を与えるKALのようなスタンスに大きく賛成の意見を持ちます。

たしかに、先ほどのマツモトアキコさんの記事でも、練習生契約期間中で精神的に鍛えられた選手について語られています。
険しい期間で培った経験は選手にとってかけがえのないものになりうるでしょう。

しかし、サク来は、KALはプロの定義通りに報酬を与えられる選手契約を一貫して続けてほしいと考えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?