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【50辞書解説】英語学習者が知っておきたいおすすめ英語辞書50の特徴・活用法の全て Part 1

こんにちは!

今回の記事では英語学習者が知っておきたい50の英語辞書の特徴・背景知識・活用法をまとめます。

主な英語辞書の特徴はもちろん、どのように辞書を選べばよいか、そして最大のポイントである「どんな時に、どの辞書を使えばよいか」を詳しくお話したいと思います。



🦁正しい英文・自然な英文は「ひと手間」+「検索スキル」で書ける・話せる

僕は、自分が代表をつとめているオンライン英語スクールらいひよ®︎(英語ジム らいおんとひよこ)で初級〜上級(そして超上級)の方まで幅広く英語を教えているのですが、日常的に多くの生徒さんのスピーチのスクリプト添削をする機会があります。

生徒さんは英検1級・TOEIC満点の方、TOEFL 100以上のレベルの方、現役通訳者などもいて、非常に高いスピーキング力や語彙力をお持ちの方もいらっしゃるのですが、そのようにレベルの高い方でも、修正が必要ない完成度の高いスピーチ原稿を書ける人はほとんどいません。

基本的な英語力や、日々の Reading や Listening からの良質なインプットの量が重要なのは言うまでもありません。しかし、うまくスピーチ原稿や英作文が書けない方や、ワードチョイスや語法などの正確性 (accuracy) に欠ける方は、

辞書の使い方が甘く、辞書を「なんとなく」使用している

方も多いように思います。

地の英語力はもちろん最重要です。しかし、「辞書を正しく使いこなす知識」を持っていれば、これらの問題点はある程度なら改善できます。また、本記事 Part 2 でも紹介しますが、辞書+@のツールを使えば、正確で自然な英語かを自分自身で検証することも十分に可能です。この note では、辞書の使い方はもちろん、自然な英文へ辿り着くための「ひと手間」+「検索スキル」についてもお話します。


🦁この記事の特徴

・英語学習者がよく使用している辞書50冊の特徴・背景知識を解説
(本記事 Part 1 で解説)

各辞書の活用法と使い分け方目的別・状況別に解説
(次回記事 Part 2 で解説)

・執筆者サラはコロンビア大学大学院卒英語教授法修士です。アメリカの大学院レベルで言語学・第二言語習得法・英語教授法を学んだ者の視点からも辞書をレビュー

・執筆者サラは ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者。英語初級からETSでネイティブたちと「言葉選び」「言葉のニュアンス」で勝負できるレベルになった辞書活用法を解説

・英語学習者目線で書いているので、実用的ですぐに実践可能な辞書選びのコツを提案

・他記事が及ばない8万5千字超えの記事で50辞書を解説。ブログレビュー記事とは一線を画す小冊子程度のボリューム記事
*目安として、ちょっと長めのブログ記事でも5千字程度です。


また、僕は大学院の修士論文は「第二言語の語彙習得」をテーマに書いており、語彙に関しては専門分野で人一倍思い入れがあります。そしてそんな語彙好きになったのは、英語学習初期の頃から辞書を最大限に活用してきたからです。この記事を読めば、どのように辞書を使えば効果的かが分かるはずです。


🦁この記事の対象者

・「英語の辞書について詳しく知りたい」「辞書についての知識を増やしたい」と考えている全レベルの英語学習者

「辞書を何となく使っている」というレベルから脱却し、「目的別に辞書を使い分けられる」ようになりたい方

・巷に出ている主な英語辞書についての全体像を把握したい

・すでに複数の辞書を活用しているが、新しい辞書選び活用法のヒントを得たい方

・辞書をうまく使いこなし、Speaking や Writing などアウトプット力を高めたい


🦁記事を書いているサラのプロフィール

英語ジム らいおん と ひよこ®︎代表

コロンビア大学大学院 修士課程修了
 (優秀奨学生章受賞)
英語教授法修士
 (Master of Arts in TESOL from Columbia University)

ETS (Educational Testing Service) 米国本社の元問題作成者

・著書:『Q&Aサイトから読むアメリカのリアル』(アルク)

​​・英検®1級
・英語発音テストEPT®100点(満点)
・国際発音協会認定 英語発音指導士®
・IELTS Speaking 8.5
…など

大学院進学前はバックパッカーとして世界を周り、世界1周を達成。大学院留学が初留学のいわゆる "純ジャパ"

[ SNS ]
・YouTube「らいおん英語チャンネル」はこちら
・英語ウェブメディア「らいトレ」はこちら
・SNS・ウェブページ一覧はこちら


🦁辞書一覧

まずは全体像を把握するため、今回の note で紹介する50全ての辞書+便利サイト10を紹介します。

*記事の本編では全てのサイトにリンクあり。また、記事中に200以上の関連リンクをつけています。

[ 英和辞典 ]

― 英和大辞典 ―

1. リーダーズ英和辞典 第3版(研究社)

2. リーダーズプラス(研究社)

3. ランダムハウス英和大辞典 第2版 (小学館)

4. 新英和大辞典 第6版(研究社)

5. ジーニアス英和大辞典(大修館書店)

― 学習英和辞典 ―

6. ジーニアス英和辞典 第5版(大修館書店)

7. ウィズダム英和辞典 第4版(三省堂)

8. オーレックス英和辞典 第2版(旺文社)

9. グランドセンチュリー英和辞典 第4版(三省堂)



[ 和英辞典 ]

― 和英大辞典 ―

10. 新和英大辞典 第5版(研究社)

― 学習和英辞典 ―

11. ジーニアス和英辞典(大修館書店)

12. ウィズダム和英辞典(三省堂)

13. オーレックス和英辞典(旺文社)


[ 英英辞典 ]

― 英語ネイティブ向け英英辞典 ―

14. Oxford Dictionary of English (Oxford University Press)
15.       + Oxford Sentence Dictionary
日本語名:オックスフォード英英辞典
略称:ODE

16. Oxford English Dictionary (Oxford University Press)
日本語名:オックスフォード英語辞典
略称:OED

17. The New Oxford American Dictionary (Oxford University Press)
日本語名:新オックスフォード米語辞典
略称:NOAD

*この他にもオンライン辞書編で多くの英英を扱います。

― 学習英英辞典 ―

18. Oxford Advanced Learner's Dictionary (Oxford University Press)
日本語名:オックスフォード現代英英辞典
略称:OALD

19. Longman Dictionary of Contemporary English (Pearson)
日本語名:ロングマン現代英英辞典
略称:LDOCE

[ 活用辞典 ]

20. 新編 英和活用辞典(研究社)

21. Oxford Collocations Dictionary for students of English (Oxford University Press)


[ 類語辞典・句動詞辞典・イディオム辞典など]

― 類語辞典 ―

22. Oxford Thesaurus of English Second Edition (Oxford University Press)
日本語名:オックスフォード類語辞典

23. Longman Language Activator (Pearson)
日本語名:ロングマン英語アクティベータ

― 句動詞辞典 ―

24. Oxford Phrasal Verbs Dictionary for learners of English (Oxford University Press)
日本語名:オックスフォード句動詞辞典

― イディオム辞典 ―

25. Oxford IDIOMS Dictionary for learners of English (Oxford University Press)
日本語名:オックスフォードイディオム辞典


 
[ 発音辞典 ]

26. Longman Pronunciation Dictionary (Pearson)

27. Cambridge English Pronouncing Dictionary (Cambridge)


[ 表現辞典 ]

28. 普及版 話すためのアメリカ口語表現辞典 (研究社)


【オンラインで閲覧可能な辞書】

29. Merriam-Webster

30. Merriam-Webster's Learner's Dictionary 

31. Oxford Learner’s Dictionaries 

32. Cambridge Dictionary

33. Longman

34. Collins Online Dictionary

35. Merriam-Webster Visual Dictionary Online

36. Urban Dictionary 

37. Macmillan English Dictionary

38. The American Heritage Dictionary of the English Language

39. 英辞郎 on the Web

40. ルミナス英和・和英辞典

41. オンライン プログレッシブ英和中辞典 第5版(goo 辞書)

42. オンライン プログレッシブ和英中辞典(goo 辞書)

43. Dictionary.com

44. Thesaurus.com

45. Lexico 

46. The Free Dictionary 

47. Online Etymology Dictionary

48. Wiktionary 

49. OneLook Dictionary Search 

50. Weblio英和辞典・和英辞典



【 その他サイト・便利ツール 】

51. Google Ngram Viewer

52. Ludwig 

53. DeepL

54. Quora 

55. Vocabulary.com

56. ツイッター

57. Google Books

58. Google Scholar

59. RNN時事英語辞典

60. Corpus of Contemporary American English (COCA)

   …など(まだまだ他にも紹介!)

*市販の辞書はまだまだたくさんありますが、今回の記事では「電子版で利用可能な辞書」を中心に選んでいます。



🦁この記事の構成

この note は以下のような構成を取っています。

Part 1 (本記事)
第1章:辞書を使う前の心得
第2〜9章:英語学習者が知っておくべき50辞書の特徴・背景知識

Part 2 (次回記事)
第10章:辞書の活用法・辞書の使い分け法伝授:Q&A
第11章:サラの辞書の使い方:ケーススタディ・使い方デモ


本記事 Part 1 では、先ほど紹介した50辞書の特徴と、知っておくべき背景知識を徹底解説します。各辞書の特徴を知らずして辞書使いこなす・正しく使い分けることはできません。辞書の特徴を十分理解していないのは、地図・コンパス無しで旅や航海に出るのと同じだと僕は思っています。せっかく良い辞書を持っていても、「なんとなくいつもこの辞書を使っています。特徴はあまり理解していません」では宝の持ち腐れになってしまい、とてももったいないです。目的に応じて辞書を使い分けるためには、最低限の辞書の背景知識が必須。本記事ではそれをじっくりお話します。


Part 2(次回記事)では、本記事第2〜9章で解説する各辞書の特徴をもとに、具体的にどのように辞書を使い分けたら効果的かを書いていきます。Part 2 は分かりやすくするために、「Q&A」「ケーススタディ・使い方デモ」の形を取り、辞書の使い分け&活用法が理解できるようにする予定です。
*Part 2 は2021年2月以降に公開予定

以下に次回記事 Part 2 で取り扱う質問例の一部を載せます。全部の質問でなくていいので、ぜひいくつか目を通してみて下さい。これらの質問の中で知りたいものが複数ある場合、本記事と次回記事から得るものはあると思います。

[ 質問リストの一部 ]

Q:語源が詳しいおすすめの辞書は?

Q:語法解説が詳しいおすすめの辞書は?

Q:とりあえず収録語数多い大辞典を使っておけば間違いないですよね?

Q:ジーニアス英和大辞典とジーニアス英和辞典はどう使い分けたらいいですか?

Q:難しい英文を読んでいる時におすすめな辞書は?

Q:学習英和・学習英英を使う時のコツはありますか?多くの学習者が行っていない重要チェックポイントとは

Q:和英辞典を使いこなすコツを教えて下さい。というか、ネットで調べれば和英辞典いらなくないですか?

Q:発音を調べる時におすすめの辞書は?:発音記号の精度が高い辞書

Q:複合語のアクセントの位置・成句のアクセントの位置が詳しい辞書は?

Q:flap t が分かる辞書はありますか? [アメリカ英語派必見]

Q:日々の英語学習のトレーニングとして例文暗唱などに英文が活用できる辞書はありますか?

Q:熟語を引く時に注意すべきことはありますか?:多くの学習者が行っていない前置詞の重要チェックポイント

Q:Speaking や Writing などアウトプットのトレーニングをする時に活用したい辞書は?

Q:上級者は辞書+@のツールと併用ってどういうことですか?

Q:電子辞書とスマホアプリ・紙辞書はどう使い分ければですか?

Q:スラングの検索・新しい表現の検索のコツはありますか?

Q:オンライン無料辞書はどのように使い分ければいいですか?

Q:オンライン辞書で例文検索や複数辞書検索ができるものはありますか?その場合、どう使いこなせばいいですか?


本記事 Part 1 で辞書について知っておきたい内容はほぼカバーしているので、辞書の全体像は十分につかめるでしょう。次回記事では、僕が実際にどのように辞書やその他ツールを使っているかというお話をします。

僕もまだまだネイティブのライティングレベルにはクリアしなければならないハードルがたくさんあるレベルですが、これまで英語初級レベルから苦労して英語を学んできて、ETSではネイティブの writer たちとなんとかライティングで勝負できるレベルになれました。本記事と次回記事でそのノウハウをしっかりとお伝えし、「辞書を使いこなす」というレベルまで引き上げます

前置きが長くなりましたが、この記事で1つでも多くのお気に入り辞書が見つかったり、今お持ちの辞書をもっともっと使いこなす人が増えれば幸いです。

それではさっそく内容に入っていきましょう!

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