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好きなアルバム(CD)5選

 (noteのサムネをつけろというメッセージを真摯に受けとめてる。ところでnoteのアイコン変わってnipperと見分けがつかんのやけど、どうにかならんのか。)
 ちゃんときいてほんとうに心からいいと思えるアルバムは少ない。そうしたアルバムのなかでもほんとうにほんとうにいいと思える、他とはちょっと違うってやつ、5枚。

MARK FELL『Multistability』、『Sentielle Objectif Actualité』

https://youtu.be/1xhvTezdBCo

https://youtu.be/cO88JkNFQdE

 これ。2枚どっちかって選べんかったし、両方ともそんじょそこらの名盤とはわけがちがうってくらいなので2枚とも入れた。
 これ。もうこれ。こういうのやとこれ以上ってない。探してるんやけど、ききたいんやけど、ない。これと比べるとなんでも「これと比べるとな…」ってなる。こういうのでいいの知ってる方、教えてください。
 MULTISTABILITYのほうはポップで、SENTIELLEのほうはエクスペリメンタルなかんじ。いや逆かも。わからん。
 このひとは、とくにMULTISTABILITYは、音がすべて。鳴ってる音、それだけ。それ以外とかない。いや何でもそうやろって言われそうやけど、そうじゃない。これと比べるとそうじゃない。ほかのいろんなもんはなんかの表現やったりするけど、これはただの音。音であることですべて。音色と、和声と、リズムと。それだけ。それだけがぜんぶ。ポップソングのフォーマットみたいなのをギリギリまで切り詰めて、ギリギリ残ってないの手前に残ったものだけ。それで曲にしてる。感情も雰囲気も気持ちいいも気持ち悪いも、ぜんぶ音だけ。他がない、外がない。
 SENTIELLEの方はもっと露骨。感情。曲。いろいろ残ってる。もっと無機質で、もっと感情的で、露悪的ですらある。でもやっぱり音。音。
 これ以降のアルバムもダウンロードできいてるんやけど・・・・Amazon Musicの問題かMP3の根本的な問題か、音質がCDと比べて悪い気がする。正直よくわからない、というか、同じ基準で評価できないのでとりあえず入れてない。


IDIOT GLEE『Paddywhack』

 ミニマルで、孤独で、キラキラで、思い出で、ローファイで。そのままじゃなく、なんかどっかを通ってる。それが何かはわからんけど、それがすごいしっくりくる、身に染みる。
 曲でみるとIdiot Gleeはもっといい曲もあるけど、アルバムとかEPみたいな、要はCD単位やとこれが断トツ。この完成度はなんなんや。
 このアルバムはなんか宗教的というか神というかある種の敬虔さというか天啓感というか…現実の底にある、というか現実そのものである神への帰依?みたいなのを感じる。そのものでもあり、その先でもある。のを感じる。


RY COODER『Jazz』

https://youtu.be/V7DVwR_HD4Y

 これはライクーダーファンからしたら「なんでそれ?」ってなると思う。なんでか。アルバムとしての流れというかなんかそういうのがすごい気持ちいい、とりわけよーできてる。と思う。特に最後の2曲。泣ける。泣く。まあつらかったときにきいてたってのもあるとは思う。つらかったとき、これきいてた。ほんとに、いつも。そういうの込みかもしれんけど、でも今きいてもとんでもなくいいアルバムやと思う。
 ライクーダーがこのアルバムで目指してたことはどうなんやってのもあるけど、それもかなりうまくいってると思うんやってな。ライナーノーツに書いてあっただけやけど、これはライクーダーによる「ありえたかもしれんジャズ」や、と。まあジャズ詳しくないでわからんけど、ポップミュージックとしてのありえたかもしれないジャズっていう意味でもよくできてると思う。そのうえで、曲がよくて、演奏ももちろんとんでもなくよくて、アルバムとしての流れがすごいいい。


OTIS REDDING『The Immortal Otis Redding』

https://www.youtube.com/watch?v=sJUWn-26jkw

 これはファンも思わずニッコリなのではないかと思う(しらんけど)。曲の雰囲気とか編集含めてアルバムとしての統一感・完成度がとびぬけてて、歌も演奏もプロダクションも曲もすごいいい。
 これもまあ"Amen"とか言ってるし神への何か的な何かを感じるんやけど、ソウルは基本的にそうなので特筆すべきはそこじゃないかなって気がする。じゃあどこなんか。歌うこと。歌うことへの何か。いやまあ声がいいだけかもしれんけど、ソウルぜんぶそうやろって言われそうやけど。でもなんか、迫力、自信、愛、見栄、不安、振り切り、なんかそういうもんの説得力・密度が、ちがう。安っぽい言いかたやけど、このひとの歌はほんものなんすよ。ほんものやと思わせるんすよ。そこがすごい。



 以上。アルバムとしてのできみたいなのを重くみてます、わたしは。結局いざ「きこう」ってなったとき大事なのそこなんやってな。40分以上あるアルバムは集中力の問題もあってまずきけない。だから短いやつが選ばれてるっていうのはあるかもしれん。mark fell以外。

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