サイバーパンクエッジランナーズをみた

 ネトフリでTRIGGERがサイバーパンクのアニメやるって話、なんとなく聞いてはいたけど、ゲームのほうのうわさがまああれで、そのせいもあってかアニメにも期待してなかった。

 で、みたんやけど、いやもうそれはそれはよかった。

 今石洋之ってそもそもどうなんや。難しくないか。わたしはパンストとかルル子とかも大好きやけど、正直アングラというかニッチというか・・・・難しくないか? 脚本にもよるけど(わたしはキルラキルは好きやけど中島かずきじたいはあんまり)、本質的に向いてる方がやばすぎるというか、どこを向いてるんやというか。と、思ってた。

 いやでももうよかった。ほんとよかった。さいきんアニメほとんど追ってなかったけど、なんかアニメまたみたいなって思ってまうくらいによかった。頭ぼーっとしてるのもあってことばが思い浮かばんけど・・・・画が、キャラが、話が・・・いや、よかった。

 声優も脂がノリにノリまくった人ばっかりで。「うーんこのひとはどうなんやろう」みたいなのが一切ない。いわゆるガイナ声優トリガー声優使ってなくて誰がどう選んだんやろって思ってたんやけど、インタビューやら見るにトリガー側がぜんぶ選んでるっぽい。まじか。
 特に悠木碧。「だれこの雪野五月みたいなひと」って思った、最初。まじか。いやーいい、うまい、すごい。選んだひともまたよーこれで合うと思ったなー。でも、はじめお姉さん的存在で出てきて、あとから相対的に少女の役割になるっていうデイヴィッドに対してのルーシーっていうところで考えるともうほんとにこれ以外ないってくらい合ってる。

 デイヴィッドのキャラも。いや、そこが骨子と言っていいと思うんやけど。わたしはこういうキャラは好みではない。強がりナードというか、シモン的というか。でもデイヴィッドは・・・泣く。泣いてまう。
 ピュアで、つっぱねてて、責任感あって、大人になろうとしてて、なんでも背負って・・・・。いやなんやこれ。25分10話しかないのにおよそ語られるべきことがきっちり語られてる。ゲーム原作だけあって設定とかすげーきっちりしてるのわかるしイースターエッグっちゅうんか匂わせ要素みたいなのもあるにはあるけど、キャラを描くうえでかくべきことはぜんぶかいてる。そして、「それ以外」がない。かかれてることだけでキャラを作りきってる。やばい。だからストレスがない。そのまんまキャラがくる。画からキャラがくる。みてるだけでぜんぶわかる。

 終わりかたどうすんやと思ってたんやけど、いやこれもいい。これでいい。これしかない。これでいいんや。かなわんくても。ひとりでも。それがだいじやと思って、それにぜんぶかけて。結果どうあれ、生きざまが、死にざまが大事。っていう話なんやで。でもさびしい(でも生きてる)。っていう。

 すごかった。よかった。やっぱトリガーや。やっぱ今石洋之や。と思った。

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