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その考えその文章じたいのために書きたい

 何か書くときはその考えその文章じたいのために書きたいし、そういうものを読みたい。

 noteでおもしろいのないかなーと思って探してたりしても、得るもんはあんまりない。少ない。noteに限らんけど。ツイッターでもそうやろし、ブログ(懐かしい)でもそうやし、小説でも曲とかでもそう。

 誰か(たとえば自分)のために・何かのために書いてる・作ってる、そういうにおいのするもんはなんかあんま好きじゃない。ちょっとでもあったら絶対ゆるせん、とかではないけど。イヤな言いかたやけど、「あなたそのものに興味があるわけではない」と思ってしまう。

 ある程度以上ずっと追ってるひとの書くものはやっぱおもしろい、好き。好悪、拙巧、暗い/明るい、冗漫/舌足らず、当意即妙/的外れ、いろいろあれど、なんというか、いい。好き。更新とまったり遅かったりするとさみしかったりする。「死んだんかな」と思って無常を感じたりする。

 「金に困ったことがないやつは浅い」とか「仕事をブッチでやめたことないやつは信頼できん」とか「レディオヘッド好きなやつとは友達になれん」とか冗談で(そのときは本気で)言ったりするけど、まあほんとはそんなんどうでもいい。けっきょくいいと思えるもんを出してくれさえすればそれでいい、幸せ。

 誰かのためじゃなく、なんかのためじゃなく、その考えその文章じたいのために書きたい。人生に外なんてもんはないので。内も外も入り口も出口もないので。

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