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映画日誌’24-36:ツイスターズ

trailer:

introduction:

アメリカ・オクラホマを舞台に、超巨大竜巻の脅威と、それに立ち向かう人々を描いたアクションアドベンチャー。監督は『ミナリ』でアカデミー賞ノミネートのリー・アイザック・チョン。スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め、『ジュラシック・ワールド』の製作陣が集結した。主演は『ザリガニの鳴くところ』のデイジー・エドガー=ジョーンズ、『トップガン マーヴェリック』のグレン・パウエル、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』のアンソニー・ラモスらが共演する。(2024年 アメリカ)

story:

気象学の天才ケイトは、ニューヨークで世界の自然災害を予測し、被害を防ぐ仕事をしている。ある日、故郷オクラホマで史上最大規模の巨大竜巻が群れをなして異常発生していることを知る。竜巻に悲しい過去がありトラウマを抱えるケイトだったが、学生時代の友人ハビによる懸命の依頼で、一週間の約束で故郷に戻ることに。そこで新たに出会った竜巻チェイサーのタイラーらとともに、竜巻内部に秘密兵器を仕掛けるという前代未聞の計画で巨大竜巻に立ち向かっていくが…

review:

タイトルを見て一度は素通りしたが、主演が『ザリガニの鳴くところ』のデイジー・エドガー=ジョーンズと知って引き返してきた。「世界規模の異常気象が起こる中、アメリカ・オクラホマ州で、富士山より高く、新幹線より早い、最強の竜巻モンスター<ツイスターズ>が群れをなして発生する。竜巻にトラウマを抱えた気象学の天才や竜巻チェイサーなど知識も性格もバラバラな寄せ集めチームが、無謀ともいえる危険な“竜巻破壊計画”を企てる。その驚愕のチームワークで、地球が生んだ最強モンスター<巨大竜巻>を倒せ!(公式サイトより)」とな。スピルバーグが制作総指揮のアクションアドベンチャームービーねぇ。

アメリカ合衆国中南部のオクラホマ州は、西側からの乾燥した寒気とメキシコ湾からの湿潤な暖気が衝突するため竜巻が発生しやすく、隣接州と共に「トルネード・アレイ(竜巻街道)」と呼ばれている。全米で発生する竜巻の約90%がこの竜巻街道で発生しているそうだ。台風街道九州の生まれ育ちなので、ちょっとやそっとの暴風雨には慣れているが、ニュースで見る竜巻被害には驚かされる。台風はどんなに強烈でも人や車が吸い込まれたりすることはないが、竜巻の通り道になった街は完全に破壊され、一瞬にして瓦礫の山と化す。竜巻の脅威って実際のところどうなん、という興味もあり、劇場に足を運んだ。

冒頭、お目当てのデイジー・エドガー=ジョーンズ扮する若かりし日の気象学の天才ケイトが、竜巻破壊装置を携えて仲間たちとともに巨大竜巻を追う。ただのゴーストバスターズやんけ。いや嫌いじゃないけど、ねえ、そういう感じなの?と一抹の不安を抱えつつ、グレン・パウエル扮する”竜巻カウボーイ”タイラーが登場するシーン、ただのマッドマックスやんけ。フュリオサが失ったヒャッハー!!お前、ここにおったんか・・・。『トップガン マーヴェリック』の時から思ってるけど、グレン・パウエルからしか摂取できない養分あるな。いかにも白人男性のステレオタイプなんだけど、アホとインテリを自在に行き来できる感じがね、いいよね。

もはや笑っていい映画なのだと判断してニヤニヤしながら観てたら、後半は社会課題に取り組むテック系スタートアップのガチ奮闘記みたいになっていくのが面白かった。少々ゴーストバスターズ感はあるものの、世界を変える発明ってそういうものだよね。そしてとにかくデイジー・エドガー=ジョーンズがかわいい。悲しい過去を封印するように心に蓋をしてスンッとしてたシティガールが、笑顔のカントリーガールに戻っていくのがよきである。傷付いたケイトを受け止める肝っ玉母さんは『アイアンクロー』でフォン・エリック家の母を演じたモーラ・ティアニーであるが、彼女の存在感も素晴らしい。そして何より、大画面で竜巻の脅威を目の当たりにした。竜巻こえーよ。泣

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