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日本史講義延長戦

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大学受験日本史より一歩踏み込んだ内容をお話します。 記事が増えてきたら時代ごとに分けようと思います。
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記事一覧

【奈良博】空海展にいってきた。

せっかくの平日休みを利用して、先日、奈良国立博物館で行われている空海展にいってきた。 思…

浪曲と孫文

2月、東京浅草にある日本浪曲協会に、浪曲の口演を聴きにいってきた。 浅草と田原町の駅のあ…

2024年度出講情報

今回は、2024年度の出講情報についてご案内したい。 *佐京がどのような授業をするかについて…

2023年度全担当講座終了!~独りぼっちの受験生に~

1月27日の直前講習早稲田日本史(横浜)を以て、私の担当する2023年度の全講座が終了した。 …

年末・忠臣蔵・冬期講習

時に元禄十五年十二月十四日江戸の夜風を震わせて、 響くは山鹿流儀の陣太鼓しかも一打ち二打…

【本004】大学で学ぶ沖縄の歴史

今年の春先、沖縄国際大学の秋山道宏先生より、『大学で学ぶ沖縄の歴史』(吉川弘文館、2023)…

【たまチカ003】東京駅第二乗降場

中央停車場こと東京駅は1914年に開業した、言わずと知れた日本の大鉄道ターミナル駅である。 1日あたりの列車発着本数は3000本とも言われており、また当駅からは30以上の都道府県へ乗り換え無しでアクセスできる。 そんな東京駅のなかでも、5,6番線ホームは、5番線に山手線外回り(品川・渋谷方面)、6番線に京浜東北線南行(蒲田・関内方面)の列車がひっきりなしに行き来する、“忙しい“ホームである。 実はこの5,6番線ホーム、1914年の東京駅開業と同時に設置された「第二乗降

栄西の交友関係

鎌倉新仏教の開祖のひとりに栄西(えいさい、ようさい/1141-1215)がいる。 備中国の出身で…

「先生の授業受けて面白かったんで、大学で日本史やりたくなりました」

なんて、言っていただけることが私にもたまにある。 しかし、ここで注意が必要なのは、大学受…

【たまチカ002】旧奈良監獄

東大寺南大門から大仏殿、戒壇堂、転害門とをすべて通りすぎて、坂道を上り切ったところの閑静…

【社寺002】観心寺

今回の旅はここ、南海電鉄難波駅からはじまる。 ここから南海電鉄高野線、特急「こうや」に乗…

「もはや戦後ではない」

2022年12月16日金曜日。 町田での仕事を終え、帰路についた。いつもより早い時間だ。 金曜日…

【本002】井上章一『狂気と王権』

1923年12月27日、第48帝国議会の開院式に向かう摂政裕仁(のちの昭和天皇)を狙撃した男がいた。…

【たまチカ001】高橋是清翁記念公園

★ 年に数回、お仕事で呼んでくださるスタジオが青山にある。 数時間の撮影のあと、定食を食べて駅まで向かう途中に、近くに高橋是清翁記念公園があることを思い出した。 高橋是清は1854年生まれ、幕府御用絵師川村庄衛門の子で仙台藩士高橋是忠の養子である。 日本銀行に入行のあと、日銀副総裁時代に金本位制確立や日露戦争戦費調達のための外債募集で活躍したのち1911年に総裁。さらに貴族院議員(第一次山本内閣)を経て立憲政友会に入党、蔵相や原敬亡きあとの首相となった。 1931年