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詩『花びらは風に乗って』
空は高く 青く澄み
冷たさを増した風が渡る
秋も深まった頃
路傍に咲いた一輪の花
空に向かい 花びらを広げる
光を受けとめるように
太陽と話しているように
自らを誇るかのように
日差しに染まり
雲に翳る
夕焼けに映え
月に艶めいた
路傍の花は時間とともに
伸びやかだった花びらも
次第に色褪せ うなだれ
もう空を見上げることもない
やがて花びらが一枚
また一枚 次々と
通っていく風に乗って
舞い上がり 流れてゆく
風が 花の名残りを
ここで咲いた花の面影を
誰かに知ってもらえるよう
届けにいくかのように
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ヘッダー画像制作 荒神咲夜・りまの
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