リアルタイムバトル将棋をやってみて

先日リアルタイムバトル将棋がしたいがためだけに、日本橋にswitchを買いに行った。ほとんど同じ値段なので新品の方が良いという店員のススメを押し切り、無事定価から7千円引き(どこが同じ値段やねん...)で中古のswitchを購入し、さっそくプレイしてみた。

周りの評価では将棋そのものの棋力より、パズルゲームの能力が問われるとのことで、実際にやってみても数手先をどれだけ深く読めるよりも、次の一手にどれだけ素早く判断できるかの瞬発力が必要なゲームだと感じた。

この手のゲームにはいくつか戦術があるのだが、リアルタイムバトル将棋の初心者にぜひ覚えておいて欲しいテクニック的なモノをまとめてみた。後発者なので既出のものもたくさんあるかと思うがご了承いただきたい。


268コマンド、248コマンド(命名沙久耶)

はい、いきなり勝手に命名していきます。すでにある名前をご存知の方、教えてもらえると嬉しいです。とはいえこれはかなり初歩的、というかほとんどの方が無意識にやっていることだと思う。

リアルタイムバトル将棋をやったことある方ならご存知と思うが、対局開始時にカーソルが5九の地点にある。そのままの流れで5八玉、5六歩とした場合、次に右側、あるいは左側に向かって順番に歩を突いていくことはないだろうか?

その時のカーソルの動きが5六地点を起点にし、↓→↑あるいは↓←↑と入力するのでこの名前を付けてみた。序盤この動きをどれだけ早く行えるかがポイントになると思っている。

これは「ぷよぷよ」で言うところの「階段」くらい基礎的なものと思っていて、なんなら初めの方は素振りのごとくこの動きだけを練習するのもいいと思う。


パックマンシステム(命名沙久耶)

はい、例のごとくオリジナルネーミングです。すでにある名前をご存知の方は(以下略

皆さんは「パックマン」というゲームをご存知だろうか?そのゲーム内の動きは、画面端まで行くと反対の端から出てくるようになっている。

その動きから考案された「パックマン将棋」という変則将棋がある。これは駒が盤の端まで行くと反対から出てくるというもので、初期配置の状態から9八飛(2八から1八→9八にワープ)といった動きが可能になる。

話をリアルタイムバトル将棋に戻すが、このゲームのカーソルは盤の端まで行くと反対側に移動する仕組みになっている。例えば1筋の状態で右に動かすと9筋に行くといった具合だ。

これがなかなかに厄介で、初心者のうちはカーソルがワープしたことに気づかず見失うことが多々ある。しかし使いこなせるようになると大幅にスピードアップにつながる。

これまた「ぷよぷよ」でいうところの逆回転に通じるところがある。初心者が1ボタンプレイをしていると3回ボタンを押して回転させるところを、逆回転を使うと1回のボタン操作で済むようになる。聞けば当たり前のように感じるかもしれないが、これに慣れるのがなかなか大変なのだ。


と金ループ

これはかなり実践的かつ必須手筋。本将棋で言うところのたたきの歩、ぷよぷよで言うところのGTRくらい大切。

リアルタイムバトル将棋はそれぞれの駒にクールタイムと呼ばれるものが設定されており、一度動かすとしばらく動かせない。しかし歩(および玉)のクールタイムは他の駒より短く設定されている。そのため「と金」を作った瞬間に後ろを歩で支え、と金を動かすと後ろの歩が成って、また後ろに歩を打ってとすることでと金を量産するテクニック。


RTBならではの歩の使い方

その他にも歩のクールタイムを利用したテクニックがある。

たたきの歩は非常に強力で、動かした直後の駒をたたいた場合、クールタイムの差でほぼ確実にその駒を取ることができる。「大駒走りは歩の餌食」との格言がある通り(?)むやみに動くのは良くないかもしれない。

しかしこれは逆の場合にも使えるテクニックである。例えば相がかりのような進行になり、▲2四歩△同歩▲同飛車と進むと、△2三歩となり、クールタイムの差で飛車が取られてしまう。しかしリアルタイムバトル将棋では先に攻め方から歩を打つことができるのだ!

棋譜にすると▲2四歩△同歩▲同飛車▲2三歩となり、飛車が取られるどころか3秒後に角を取って、さらに竜を作れる展開にまで持っていける。「大駒走りに歩を被せ」の格言(?)通りに進められるとかなり有利になるだろう。


持ち駒のカーソルポジション

カーソルを持ち駒モードに変えた時、前回カーソルを合わせていた駒のところにカーソルが行くようになっている。そのため上記の通り素早く歩を使えるように、あらかじめカーソルを歩に合わせておくと良い。


音の聴き分け

ぷよぷよだと連鎖ボイスで相手の連鎖数を推測するが、この音による情報はリアルタイムバトル将棋でも重要になってくる。

通常駒を動かすと「バシッ」という低音が鳴るが、相手の駒を取ったときには高音の大音が、駒をなったときに高音の小音が鳴る。これらから視界に入っていない盤面を把握できるようになれば、かなり有利に対局を進められるだろう。


私自身まだゲームを始めて2週間ほどの超初心者だが、これからリアルタイムバトル将棋を始める方の参考になれば幸いである。

※文中の格言は実在しません

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