ご支援の御礼と、さくつくβ版の展望※追記あり

一昨日投稿したさくつく開発応援用記事(以下)について、既に100名近くの方にご購入、ご支援を賜っております。
まとめてになり恐縮ですが、ご支援くださった皆様に深く御礼申し上げます。

思っていた以上に反響があり、またRT後ツイートを拝見しておりますとイベント主催として利用してみたいというお声も散見されたため、まだα版開発中の段階ではございますが、来年リリースを目指しているβ版の展望についてもう少し詳しくご報告いたします。
思ったより長文になったので、暇な時にでもどうぞ。

さくつくβ版リリース時期

2023年初夏を目指しております。
なお、β版での開催一発目イベントはPictSquareさんで過去二回開催した自ジャンルのキャラオンリーイベントの第三回開催を予定しています。

一発目はどうしても手探りになるので自分だけで責任を持てる範囲でやりたいのと、自分主催イベントであれば事前告知時期を調整して「β版リリース日にサークル参加申し込み開始!」という荒業ができること、それと元々自ジャンルのキャラオンリーイベント第一回に合わせてさくつくの前身となる自ジャンル専用二次創作作品登録&検索システム(BDD)を作ったという経緯があるため、開発者との信頼関係が構築できている参加者さんが多い事が予想されるためです。

システム的にはβ版リリース段階で一般ユーザーにもイベント作成機能を開放しますが、イベントの開催においては事前告知・準備が必要なので、実質的に一般ユーザー主催のイベントが開催されるのはβ版リリース後2、3カ月経ってからになると予想しています。
(ごく小規模なお試しイベントは告知・準備を経ずに開催されると思いますが)

そういった訳で、もしさくつくでイベントを開催してみたいと思って頂ける方がいらっしゃいましたら、開催可能なのは最短でも2023年秋以降になる可能性が高いこと、(現段階では)β版のサービスリリース自体が頓挫する可能性がある事をご勘案頂きますようお願い致します。

さくつくβ版で実装予定の機能

さくつくβ版では、主に以下の機能を備える予定です。
それぞれかなり細かく仕様を検討してDB設計までは行っているのですが、全仕様を書くと一日つぶれそうなのでざっくりと記載しています。
※仕様は調整中のため、変更の可能性があります。

  • ユーザー登録機能(サービス利用のために必要)

  • サークル作成機能(作品の登録のために必要)
    →1サークルにつき4人まで登録可能。一人で複数のサークルを作成可能。サークルごとにペンネームを変えることも可能。

  • 作品登録機能(イベント参加のために利用。必須ではない)
    →公開方法は各種選べる。ジャンルは登録審査制。実在の人物が絡む、繊細な扱いが必要なジャンルは完全招待制とする。詳細後述

  • イベント開催機能
    →開催には開催費(基本料金として主催サークル以外の1サークル参加ごとに基本料金+開催オプション利用料)が必要。詳細仕様は後述

  • 通販管理機能
    →クロネコヤマトの匿名配送APIを利用した匿名通販を利用できる。
    併せて自家通販分以外の在庫管理もできる、棚卸補助機能も入れたい。

  • ポイント機能
    →ポイントを購入し差し入れとして贈ったりできる。出資法、資金決済法の関係で扱いが超絶ややこしいので頓挫の可能性あり。詳細仕様は後述

  • 同人お悩み相談サービス
    →いわゆるオンラインカウンセリングの、同人の話題特化版。詳細後述

作品登録機能

イラスト、漫画、小説(論文、レポート、原作の布教テキスト等含む)などの投稿が可能です。

画像のホスティングは金食い虫なので、画像は何MBまで・何枚までという仕様はAWSの料金表とにらめっこしながら検討中ですが、ある程度は登録可能にしたいと思っています。

なお、有償ダウンロード販売同人誌は、さくつくには登録できません(オリジナルジャンルを除く)
また、二次創作同人グッズは近年著作権・商標権上の問題で著作権者に販売停止要請される事案が散見されるので、ニトロプラスのようにアマ版権システムがあり正式な制作許諾が取得できる版元の二次創作作品を除いて、基本的にさくつくでは登録不可となります。
(オリジナルキャラクターのグッズはもちろん登録OKです!)

なお、これらの規定はあくまで「さくつくに登録可能かどうか」という話なので、グッズ制作自体の是非についてはさくつくでは感知しませんし開発者としても議論しません。この件に関しては賛同いただける方だけご登録頂きたいな~というスタンスです。
さらに細かい例外規定があるのですが、語りだすと一日つぶれるのでこの辺で…。
(開発者は過去にワンフェス等でディーラー、同人でいうサークル活動もしており、公式許諾を頂くよろこびと大変さをひしひしと感じていたので、そちらの界隈だったらおそらく問題視されるよな…という感じの半立体・立体系同人グッズについては結構…かなり…気にしているという経緯があります。ペーパークラフトでも当日版権が通る版元があったりするので…)

------------------11/6 23:16追記
ご質問を頂きましたので追記します。
二次創作グッズも二次創作の有償DL販売同人誌も、あくまで「さくつくに作品として登録することはできない」という扱いです。
ですので例えば、Webイベント内でサークル詳細画面から販売ページにリンクを貼る行為は、さくつくでは禁止しません。

※サークル詳細画面には、一部タグ使用可のテキスト+リンクボタンの設置ができます。サークルスペース内のページ下部に表示されます。表示位置は作品一覧の上と下から選べます。
※イベント主催者側の判断で、外部リンクでの販売も含めてグッズ・同人誌のDL販売を禁止するパターンも考えられますが、それはさくつく運営としては関知せず個々の判断に任せるスタンスです。
イベント申込時、入場時は、さくつくの利用規約とあわせて必ずイベントごとの注意事項を確認してからお進み頂くフローにする予定です。
------------------追記終わり

ところで話は変わって、ジャンルが登録審査制であるという仕様についてです。
たとえば同人誌委託書店やリアルイベントの申込時に「ジャンル」って必ず選択しますよね。
反面、pixivやtwitterで二次創作作品を投稿する時は伏字を使われる方が(女性向け二次創作では)圧倒的に多いと思います。
特にR18作品については、むしろ伏字をしないでジャンル名を書くと炎上したり叩かれたりする傾向にあります(男性向けの場合はその辺には割と寛容というか、隠れる必要性を感じておられない方が多い印象です)

それってなんでだろう?と掘り下げて考えていくと、こと女性向け同人においては「二次創作をしない・知らないタイプの原作ファンに見られたくない、同好の士の間でだけ楽しみたい」という心理が強く働いているのではないかと思います。
私自身、そう思う場面は多々あるので隠れていたい気持ちを尊重したいのですが、とはいえタグ等でジャンルが明確に紐づいていない二次創作作品を検索できるようにするのはかなり困難です。

なので、同人誌委託書店やリアルイベントで存在する「ジャンル」というカテゴライズを機能として落とし込みつつ、同好の士の間だけで作品を楽しむことができるようにするにはどうすればよいか…と考えた結果が「作品にはジャンルの紐づけが必須、ジャンルは審査登録制」という仕様です。

運営がジャンルを管理することができていれば、データベース上ではどの二次創作作品がどの原作に紐づいているかわかる状態になっているが、表に出るのは伏せ字や同人界隈でのみ使われている略称という見せ方が可能になるからです。
(同人誌委託書店、リアルイベントがやっているのがこのパターンです)

ジャンルの登録フローや招待制ジャンルの招待フロー、仕様についてもかなり細かく検討しているのですが、それも語りだすと一日つぶれるので、表に出せる段階になったらまたご報告いたします。
自分で活動経験のあるジャンルが漫画、アニメ、コンシューマーゲーム、非オンラインのPCゲームあたりなので、ソシャゲやオンゲー、ナマモノ系などで活動経験のある方にもヒアリングして仕様を詰めていきたいと思います(今まで少しお話を伺っただけでも、結構独自の文化がありそうだったので)

なお、さくつくでは「二次創作をしない・知らないタイプの原作ファンに見られたくない、同好の士の間でだけ楽しみたい」という思いを大切にしたいので、作品の公開方法が細かく分かれています。
(現時点で想定しているのは、全体公開、さくつくログインユーザーのみ公開、特定のさくつく内イベント内でのみ公開、さくつく内でのサークルフォロワーのみ公開、連携したTwitterアカウントのフォロワーのみ公開、同相互フォロワーのみ公開、パスワード公開、非公開)

あと細かい所では、作品をお気に入りしてくれた人だけに一括でメッセージを送れる機能があったり、お気に入り数は作品投稿した本人しか見れない誰がお気に入りしてくれたかは分からない、といった仕様があります。
これは今までの経験上、こと二次創作作品において作品単体に対する反応が数字として表に出る事は、メリットよりもデメリットの方が大きいと考えているためです。

このように様々な機能の仕様において、「住み分けができる」かつ「他人と数字を比較して疲弊することがない」仕組みづくりを心がけています。

イベント開催機能

機能面では「さくつく以外のサービスを使わなくても、それなりのイベントサイトとサークルスペースができる」ことを目標としています。
具体的に言うと、イベントページの説明文章を項目ごとにカード化して開閉できる仕組みにし、大事な項目は初期状態が開いた状態で、企画詳細などは閉じた状態で…といった設定を可能にします。
あとはエリア背景を時間ごとに決められたり、サークル申込済みの方だけにお知らせを配信したりと、私がイベント主催者目線で欲しいと思っている機能を全部詰め込みます。

サークル参加者目線では、pixivやポイピクなどにアップした作品へのリンク先をまとめたページを作ってそれをイベントのサークルスペースに登録するという行為に虚無を感じているので、それを解決できるよう、さくつくに作品をアップする→イベントごとに表示する作品を選ぶ だけでサークルスペースの準備が終わる構成にします。
(もちろん、さくつく以外のサイトにある作品へもリンクできる機能を付けます)

料金面でいうと、結論だけ言うとまだ検討中です。
というのもさくつくβ版ではAWSというクラウドホスティングサービスを利用する予定なのですが、これは「使った分だけ課金される」という方式のサービスで、うっかりすると月数十万~数百万の利用料が発生してしまいます。
更にこの利用料の計算式というのがめちゃくちゃ細かくて&分かりづらくて……。正直やってみないといくらかかるかわからない、という感じです(もちろんある程度は試算できるのですが、新規サービスの場合事前に正確に見積もるのはかなり難しいです)

そんな事情もあって、今決まっているのは以下の基本仕様のみです。

  • イベント主催者はさくつく運営に対して開催手数料を支払う(1サークルあたり330~550円を予定。ただし、主催サークルは手数料無料でサークル参加可能)

  • さくつくは、会場内の衝突判定カスタマイズ、NPCの追加、効果音のカスタマイズなど、より会場を豪華にするための有料オプションを提供する

  • イベント主催者は、イベント開催に掛かる経費を勘案の上で自由にサークル参加費・一般参加費を決められる(同人関係以外での悪用を避けるため、ある程度の上限値を設定することも検討中)

  • イベント主催者は、一般参加者・サークル参加者から既定の参加費に加えてサポート金を受け付けることができる(設定で受け付け無しにすることも可能。サポート金は一名あたりいくら、イベント全体でいくらといった上限を設定可能)

  • イベント主催者は、イベント終了後にサークル参加費+一般参加費+受け取ったサポート金から開催費用合計(開催手数料+サポート金決済手数料+オプション料金)を引いた金額をさくつくから受け取れる。
    ただし、開催費用合計が受け取り可能金額を上回った場合は、イベント主催者はさくつくに対して差額を支払う必要がある。

ようするに、イベント開催には経費が掛かる&参加者全員でそれを負担する(負担できる)という構成になっています。

PictSquareさんだとサークル参加費が最低550円(550円はシステム手数料として徴収される)という建て付けなので、サークル参加費をそれ以上に設定すると、一見まるまるその分だけ利益が出ているように見えてしまうんですよね。
それもそれで分かりやすくてアリだとは思うのですが、こと二次創作同人活動における金銭授受においては「経費を回収するためにお金を頂く」という建前が大事なのかな…と思っているので、有料オプションを用意することで、そのあたりの建て付けをしやすくする仕組み作りを目指しています。

ただ、やり方によっては後でポイントの項目でも触れる資金決済法、出資法に引っかかる可能性があるので、そのあたりは適宜法曹関係者に確認しながら仕様策定を進めたいと思います。

少し脱線しますが、開発者はわりと同人歴が長めなので、コミケのカタログ巻末に個人主催オンリーの宣伝広告が山ほど載っていた時代に2回ほど会場を借りてオンリーイベントを主催した事があります。
会場費は立地や公的施設か否かといった条件によってピンキリで、数万円で借りられるところから50sp規模で50万ほどかかる会場までありました。
結果として掛かる経費が変わり、サークル参加費・一般参加費はイベントごとに全く異なる金額になっていました。
(この会場ならだいたいいくら、みたいな暗黙の了解はありましたが…)

個人的な理想としてはその頃のように、イベント主催者がハレの場を作り上げるのにかかった経費をみんなで負担する、という建前を作ることで、全員が「参加者」としてイベントを楽しめるようになればいいなと思っています。

あと勿論イベントにはパスワード設定が可能で、URLを知っている人しかアクセスできない機能も用意します。
逆に、同ジャンル・同カプの人にもっと知ってもらいたいというイベント主催者さんのために、さくつく内で同ジャンル・同カプの作品を検索した時にイベントのバナーが出る宣伝機能も用意します(宣伝機能を使うかどうかはイベント主催者が任意に設定できます)

さらに、これはα版では実装しないのでまだ画面としてお見せできていない仕様なのですが、イベント入場後、マップ画面から切り替えボタンを押すことで、イベント登録全作品をリスト形式で見ることができます。
というのも、サークル参加数が多いイベントだと会場内をてくてく歩いてチェックするのがめちゃくちゃ大変なんですよね…。
それもイベントの楽しみの一つではあるのですが、さすがにサークル数が100を超えると効率的にチェックしないと作品を読み切れないので、カップリングでの絞り込みやフリーワードでの検索も可能なようにしたいという思いからの仕様です。

なお、リスト形式で作品を見られたくない!というサークル向けの逃げ道は用意してあって、「作品」という形で登録せずに、自サークルスペース内でのみ表示される説明文にリンクを貼って置く…という方法を取れば自スぺに入ってきてくれた人だけに作品を見せることができます。

あと、スケーラブルなインフラ構成にしておけばAWS全体が落ちない限りイベントページへのアクセスが全くできなくなるという事はないとは思うのですが、絶対に落ちないというわけでもないので(たまにSlackが死んで仕事にならない…ソシャゲが一斉に落ちた…というニュースがありますが、ああいうのが大規模なクラウドホスティングサービス自体が死んでいるパターンで、年に数度あるかないかの頻度で発生します)念のためサークルリストと作品リストをイベント主催者がHTML形式でダウンロードできるようにしようかな…と考え中です。

S3(AWSの画像ホスティングサービス)が死んでしまうとさくつく登録作品自体が見れなくなってしまうので、そこはどうしようかな…と思っていますが、委託書店のリンクなどを貼っておいて頂ければリンク集としては機能するので、それなりのリスクヘッジにはなると思います。

イベント関係は要件が多いので長くなりましたが最後に…
会場内にいっぱい人がいるのは楽しいけれど、一人で回りたい時もある…ということでステルスモードというものを用意します。
これは、他のユーザーをイベント会場内に表示しない・他のユーザーからも自分が表示されない機能です。
他ユーザーとコミュニケーションを取りたくない場合や、他ユーザーの映り込みを気にせずにゆっくり会場を回ってキャプチャを撮りたい時などにご利用頂けます。

このように、さくつくではとにかく様々な機能の利用について「ユーザー自身に選択させる」ということを重要視して設計しています。

通販管理機能

クロネコヤマトはビジネス利用者向けに各種APIを提供しており、その中に匿名配送APIというのがあります。ざっくりいうと、これを利用することで匿名配送が可能になります。BOOTHやPictSpaceで利用できるアレです。

月額数万~の基本料金がかかるのと、おそらく取引規模によって値引き率が異なるので大手のBOOTHなどと全く同じ値段にはできないと思うのですが、裏側の仕組みさえ作れば匿名配送自体は可能なので、通販に利用できます。

特定商取引法関連のあれとかそれとか色々と検討する必要があるので法曹関係者に相談しながら進めていきたいと思います。

在庫管理については、書店通販分・自家通販分・イベント頒布分の売り上げと在庫を記録できて年末の棚卸を補助する機能などを入れたいな…と思っています。
書店分・自家通販分・イベント頒布分で頒布価格が違う場合が多いこと、余部が受け取るまでわからないこと、見本誌提出などで自家消費分があること…等々、同人誌特有の処理があるのでそのあたりを拾えれば…。

ポイント機能

さくつくからポイントを購入して頂くことで、サークルにポイントを差し入れることができる機能を作りたい…と思っています。
サークルは、贈られたポイントでさくつくオリジナルグッズ(コーヒー、紅茶、グッズ等)が貰えたり、Amazonポイントに交換できたりする仕組み作りを考えています。

ただ、このポイント機能というのがまた厄介でして…
イベント開催機能のところで少し触れたのですが、日本には資金決済法・出資法というものがあり、ざっくりいうと「個人対個人の投げ銭を企業が仲介することはできない。銀行の仕事取ったら許さんぞ!!」といったような法律があります。これに違反すると、刑事罰を食らう可能性があります。

法律に抵触することを避けるためにポイントの有効期限は六カ月までルールを作る…とか色々逃げ道はあるのですが、資金決済法に引っかからないようにしたら出資法に引っかかる…みたいな罠もあり、建て付けが非常に難しいです。

このあたりの建て付けがセーフかアウトかは素人では判断が難しく、また年々規制が厳しくなっている所でもあるので、ポイント機能の導入を断念する可能性はそこそこ高いです。ただ、個人的にオンラインで気軽におやつを差し入れできるシステムはぜひ欲しいので、なんとかなればなぁ…と思ってはいます。

同人お悩み相談サービス

これは、現段階では実現可能性がかなり低いものなのですが、ざっくりいうとオンラインカウンセリングサービスの同人特化版です。
同人関係の悩み事って相談先に迷うケースが度々あるんじゃないかな…と思っていることと、日本でももっとカウンセリングが普及すればいいのにな…という気持ちから実施を目指している、という段階です。

ちなみに、いわゆるカウンセラーというのは名乗れば誰でもなれてしまうのですが、一応公的資格として公認心理師、私設の資格として認定心理士、臨床心理士というのがあります(歴史としては臨床心理士が一番長い)
認定心理士は割と取りやすくて、心理系の四年制大学を卒業すれば取れます。
公認心理師と臨床心理士はカウンセリングの臨床経験を積まないと取れない資格なので、一定の経験値があるという証明になります。

そういった心理系の資格をお持ちで同人活動に理解のある方に、私の方から同人関係でよくあるトラブルやイベント主催時に抱えがちな悩みなどを事前に共有して同人特有のマイナールールや歴史を知って頂いた上で、クライエントとカウンセラーがお互いに顔出しナシで気軽にオンライン相談できる場が作れたらいいな…と思っています。
もちろん人件費が発生しますので有料になりますが、さくつく側ではシステム手数料として10%程度だけ頂く形にすれば金額も抑えられるかな…と思います。

これは私が(同人が関係ない所で)カウンセリングを受けて「思考の整理ができて有益だった」と感じた経験などから実施を目指しているものです。
一応私も資格取得を目指して勉強している段階ではあるのですが、かなり時間が掛かるので、もし既に資格をお持ちでご興味おありの方がいらしたらお声がけ頂けると実現可能性が高まるかも…という感じです。

さくつくのマネタイズ

Webサービスを運営、維持するにはお金が掛かります。
規模が小さければ殆ど無料かお小遣い程度の少額でもできるのですが、さくつくβ版で導入を目指しているイベント開催機能、作品の登録機能を実現すると必ずホスティング料金がものすごい勢いで掛かってくるので、マネタイズ方法をきちんと考えておかないと、半年でサ終という事にもなりかねません。
(円安の影響もあって、特に画像ホスティングとアクセス集中時のスケーラビリティを考慮したインフラ構成は本当に…本当にお金が掛かります)

さくつくのマネタイズ方法としては、以下のようなものを想定しています。

  • 便利な追加機能を使える有料会員からの月額収入

  • 作品検索画面の上下、ページ遷移時などに入る自動広告による広告収入

  • 印刷所等の同人関係企業の広告掲載による広告収入

  • イベント開催時に徴収する開催手数料収入

有料会員というのは、さくつく利用者全体でさくつくというサービスを支えて頂くための仕組みです。
作品検索、お気に入りといった基本機能は全員が無料で使えるようにしますが、たとえば苦手なジャンルやキャラクター、カップリングなどをあらかじめ登録しておいて該当作品が目に入らないようにするミュート機能、詳細な作品検索条件の保存機能、5人以上のサークルを作る機能など、特別な機能を有料会員限定で開放します。

というのも、ジャンルにも寄りますがイベントのサークル参加者と一般参加者の比率というのは大体1:4くらいで、そもそもWebイベントに一般参加される方とポータルサイトで作品を見るだけの方の比率自体も1:10くらいにはなると思うので、イベント開催手数料収入を柱にすると、全体の利用者に対してお金を頂けるスキームが存在する利用者の方の数が圧倒的に少なくなることが予想されます。

これではソシャゲのように少数で多数を支える構図になってしまい不健全ですし、長続きしない事が容易に想像できます。
ですので、できるだけたくさんの方に支えて頂ける有料会員というスキームを作ることで、安定したサービス提供を実現したいと考えております。

おわりに

以上のように、さくつくβ版でやりたい事、やれそうな事は大体整理ができており、具体的な仕様についても(ポイント以外は…)詰めています。
ただ、やりたいことを全部やると結構な規模になるので、まずはα版開発をがんばって無事リリースし、その結果をたずさえて資金調達をし開発人数を増やす…という所を目標にしたいと思います。
(なんも実績ないけど金出してくれとは言えないので…)

ここまでご覧いただいた方、長々とお付き合いいただきありがとうございました。
β版が無事リリースできましたら、どうぞよろしくお願い致します(その前にα版ですが…)