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国民がおバカさんになると、選挙もおバカになるんだろうな

東京都知事選、凄いですね。
50以上もの候補者、なんだこの状況は、正直バカじゃないかと思います。


この中でいったい何人が心の底から東京の、日本の未来を憂い、立候補したのか。
当選してもしなくても、日本人がよりよく生きるために、本気で、死ぬ気で政治の世界で働くのか。


無名候補者だけでなく、有力な候補者もそうです。
暮らしを良くしたいと叫んでいるけれど、目的はもっと別のところにあるんじゃないの?と疑いの目を向けたくなります。
こういうのを深刻な政治不信と言うのでしょうね。
政治や行政に関わっている人間の大半は上級国民意識を持った、日本国民を見下しているズルくて傲慢な人間と無意識に警戒してしまいます。

それはきっと、ここ何十年も生活がよくなったと実感できない中で、SNSで隠されていた事実が明らかになってきたからでしょう。

気付けば収入の半分を税金や社会保険に持っていかれ。
政治家は裏金脱税しても罪に問われることはなく。
中抜きするNPO団体などに、いい加減な会計監査のまま税金を垂れ流し。
外国や外国人には大金をプレゼントするのに、国内の被災地には出し渋る。

さらに皇族の金に汚い裏の顔がチラチラ見えて、この国の根幹が腐ってるんだと思いました。

腐ってきている根幹にずっと取り憑いているのが政治家や役人なのですから、信頼など出来ようはずもありません。


そんなことが明らかになっても、政治家は「皆様のために汗をかきます」と恥ずかしげもなく笑顔で発信し。
行政は集団の中に個人が埋もれることで、罪の意識など一つもなく税金を好き勝手に利用したり、別の大きな力の意向を受ければ平気で国民を甚振ります。

それもこれも、日本国民が政治に興味をなくしたせいではありますが。

以前、政治エンターテインメントであらねばならないという発言をSNSで見かけました。
そうでなければ日本国民の関心を政治に向けることができないとのこと。

確かに面白ければ、注目する人は増えるでしょう。
でもエンタメ化は、今回の東京都知事選のようなことに繋がります。
都知事選のポスターから見ても、エンタメ化の弊害が出ているなと感じました。
面白ければいいと内輪受けを狙ったり、表現の自由という言葉を振り翳して下品で不快になことをしでかす輩も出てくるでしょう。

それに政治がエンタメだという価値観を持った人間が実際に政治の場に立った時、どれほど日本や日本国民のために働けるのでしょうか?
日本のために命を危険にさらしてもせねばならない決断をする覚悟はあるのでしょうか?
今は戦時中だと理解できているのでしょうか?
知事や議員になった時、自分の選択が日本の未来を左右するということすら、自覚していないことでしょう。

なにより政治は国内だけではなく、世界との繋がり、その窓口です。
世界に向けた門扉が恥ずかしくみっともなければ、日本の価値を下げてしまうし、日本人が日本を誇らしいと感じられなくなります。

エンタメ化を推進する人たちは、そういう意味で、国の中枢に立つ人に絶対的に必要な愛国心に欠けているように見えます。
愛国心がなければ、どれほど素晴らしい政策でも、国民の幸せには繋がらないでしょう。


こんなことを偉そうに書いたところで、私には現状を劇的に変える手段があるわけでもありません。
喧嘩できないへなちょこだし、知識も豊かではないので、政治家になれるわけでもありません。
ただ日々ニュースや発信される情報を集め、時に行政や政治の窓口に陳情し、選挙に真面目に向き合うだけです。

ほとんどの日本人が私と同じ立ち位置だと思いますが、その内の多くが私と違うのは、現状の暮らしに満足してるから、政治や社会に無関心だということです。

東京都知事選がバカっぽく見えるのは、私たち日本人がバカっぽい国民性になったからなのでしょう。
だから今が良ければそれでいい、すぐに変わらないなら何をしても意味がないと、我関せずを貫けるのです。

自分が本気で困らない限り無関心なのは、日本人の国民性なのでしょう。
選挙に行かない人には罰金が科せられるぐらいしなければ、どうにもならない状況になるまで政治に関心を向ける重要性に気付かないでしょうね。
その時には手遅れで、どうにもならないのにね。

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