保守の男系男子派の方への１０の質問

私は以前、男系男子派のでした。
それが皇室の習わしだし、天皇が日本国のために行ってきた行事が女性には辛いものなら大切な皇女様に無理をさせるべきではないと考えていたからです。

けれど皇室を我が子やその子たちにも伝えていきたいと願った時、どうすればお守り出来るのかと考えた時、男系男子推奨こそが皇室を苦しめることになるのだと考えるようになりました。

私は子供の頃から皇室が大切にすべき存在と思ってはいたものの、日本に会って当たり前の存在ぐらいの認識しかありませんでした。
天皇家の歴史はもちろんのこと天皇とはどんな存在なのかすら考えたこともありませんでしたし、皇族の人数、お名前なども全く知りませんでした。

秋篠宮家長女眞子さんの結婚騒動でようやくこのままでは日本がだめになると気付き、自分に出来る範囲ですが皇室・皇族について学び始めました。
知れば知るほど男系男子に固執すれば天皇を失ってしまうと理解し、万世一系、男系男子を妄信していた自分自身に呆れ、恥じました。

それと同時に、日本を、天皇陛下をお守りしたい！と声を上げている人たちが、”万世一系””男系男子”を声高に叫んでいることに激しい違和感を覚えました。
Y遺伝子論については言うに及ばず、です。

私は決して賢いわけではありません。
物語の世界ではモブ中のモブ、通行人Aとも表記されない人間の1人です。
そんな私でも今日の皇室・皇族にまつわるニュースを見ておかしいと気付いたのに、なぜ保守だ、日本の未来のために命を賭けるという人たちが男系男子に固執するのか。

正直、理解できません。

だからこそ、男系男子派の保守と自認する方に問いたいことがあります。

問1: なぜ男系男子継承でなければ、皇室は成り立たないと考えたのですか？

問2: 男系男子は明治時代、井上毅が推し進めたと歴史的に示されています。女性に選挙権すらないのに女性天皇が擁立されたら整合性が取れないという理由だそうですが、これについてご存知でしたか？皇室の伝統ではない、女性蔑視とも取れる井上氏の理論を強く支持するのはなぜですか？

問3: 聖徳太子という素晴らしい皇子がいたのに、女性である推古天皇がその地位に在り続けました。このことについてどうお考えですか？なぜ皇子が生まれたにもかかわらず、女性天皇が在位し続けていたのでしょうか。

問4: 女性天皇の一人である第43代元明天皇は、娘である第44代元正天皇に皇位を譲りました。この歴史的事実についてどうお考えですか？女性天皇から女性天皇へ皇位が継承されていますが、これもまた中継ぎ的継承なのでしょうか。そう考えるなら理由は何ですか？

問5: 第一代天皇陛下である神武天皇から3代天皇陛下まで、今は実在していたか証明できません。それでも男系のY遺伝子が今上陛下まで受け継がれている、これを継承すべきだと主張する根拠は何ですか？

問6: 秋篠宮殿下は前皇后の妹の夫に驚くほどよく似ています。秋篠宮家第一子眞子さんは、前皇后の妹の夫の祖父に、第二子の佳子さまは前皇后の妹にそっくりです。秋篠宮殿下は皇室の血を引いていないという噂が根強く残っていますが、これについて疑念は抱かないのですか？もしこれが事実なら千葉の貧しい漁村から立身出世した安西家のY遺伝子が皇室の遺伝子にとって代わるのですが、その可能性がわずかでもあるのに遺伝子検査などを求めないのはなぜですか？本当は皇室のY遺伝子を重視していないのですか？

問7: 天皇陛下の子供は、確実に天皇陛下の血を引いている天皇陛下の御子です。けれど女子だと天皇家の正当な血筋にはならないと考える根拠は何ですか？

問8:男系男子継承は近親結婚と側室制度がなければ成り立たちません。悠仁さまが継承したとして、その後の皇位継承について不安はないのですか？

問9:旧皇族の皇族復帰や養子縁組について賛成される方が大半のように感じます。旧宮家である梨本家は中国国籍の人物と養子縁組しているし、昭和天皇陛下の第四皇女・池田厚子さんは先日カバヤの代表と養子縁組しました。旧宮家で五輪汚職に深くかかわっている人物もいますが、これに関して不安に感じないのですか？

問10:秋篠宮家外戚である川嶋家、眞子さんの夫である小室家には様々な疑念や問題、反社とのつながりが暴露されています。また宮内庁予算から秋篠宮家には難病治療に使用する薬剤の大量購入と、難病治療の専門医が招き入れられるなどの動きがあります。これらについてどうお考えですか？

特に保守政党に所属したり支援している男系男子派の方にお聞きしたい、そう願います。