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普通に生きるという野心

『何か』にならないと、いい人生ではないのかな?
…なんてことを、最近考えるようになりました。

なにかしらの特技や趣味に没頭して極めたり、デザイナーやライターなど自分の才能を活かした職業に就いたり。
会社なら一流の、名前の知れた所に就職して。

常に努力をしてアクティブで、何かを創造し続けて。
それに伴ってお金を稼いで、さらに自身の活動の幅を広げて。


夢のある生き方だし、実際にそれを目標に生きている人たちはたくさんいると思います。
起業を目指す方のための講座は数多く、若者向けに投資や資産運用について情報発信している方も多いです。

気軽に発信者になれるSNSで活躍したいと頑張っている人も多く、YouTube Dreamなんて言葉があるのだと先日教えてもらいました。


そんな夢を語る人たちに出会うたびに、すごいなぁと思う反面、そんな夢を追いかけることに疲れてやる気を失っている人にも出会います。
そんな時、なんで普通の暮らしではダメなんだろう?と思います。

店舗勤務や工場勤務で、家に帰ったら晩御飯とご褒美の缶ビール。
飲みに行くでもなく、足を伸ばしてのんびりして。
休日はちょっと買い物に行ったり、ゲーム三昧だったり。
時々面白そうなイベントなどに出掛けてみて。


ありふれた、誰もが凄い!と言うわけではない生き方ですが、もうちょっと稼ぎたいものの生きるに足りる収入があり、趣味らしい趣味がなくても毎日楽しめるコンテンツがある。

家族がいて、友達がいて、ひょっとすると大切なペットがいて。
目に見えた恐怖がない今を送れるのは、とても幸せなことだと思うのです。
刺激がなくても、特筆すべき何かがあるわけでなくても、そんな穏やかでのんびりした生き方もあっていいと思うのです。


野心の無い、夢のない人は、人生を無駄にしている…なんて言う人もいます。
けれど、穏やかにのんびり生きたいという願いこそが、野心だと思うのです。

人の数だけ野心があり、みんな胸にそれぞれの願いや夢を秘めて生きているのですから。

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