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vol.5 伝説の「一歩同伴出勤」

キャバ嬢として
雇ってもらえてた若かれし頃
体育会系のワタシが
ひょんなことからナンバーワンになった
ともなれば、
それまでのトップからのイジメは当たり前

そんな中でも「夜露死苦」的な勢いで
若気の至りと言って済ませてしまって
良いものかどうか…
思い出すだけで震えるな(笑)

その頃ワタシは
とある有名なパン屋さんで
サンドイッチ製造の
早朝バイトも兼ねていた
パン切り包丁でできた傷は数知れず

そんなボロボロになりながら
どうしても果たしたい目的があって
昼夜働き続けてました

ワタシが勤めていた
キャバクラは得点制で
週間成績のボーダーラインを
一点でも超えれば全額バックされる
しかし!
一点でも満たない場合は
ぜーんぶ水に流される(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

中でも同伴出勤は点数が高くて
みんな昼間からお客さんと食事行ったり
あれこれ行ったりしてから出勤してくる

でもワタシにはパン屋もある
パン屋バイトが終わって
キャバクラまでの移動時間は
1時間しかないんだから
同伴出勤なんてできるわけない

そんなある日
お客さんが笑いながら
こんなことを言ってくれた

「一歩だけでも
一緒に店に入れば同伴になるよな?」

ほほぅ!なるほど!

すぐさま店長に相談
店としては客寄せにさえなればOK!
…ってことは!٩(ˊᗜˋ*)و!

そこからワタシ独自の
「一歩同伴出勤」の日々が始まった

待ち合わせはもちろん店の前(笑)
なんならお二人様同時にご来店〜
なんてことも可能なワケです(得点2倍盛)

お客さんも店以外での出費が浮くから
その分
店でいろいろ注文してくださる

そりゃぁもう、
成績バンバン上がりますわ♡
そうしてワタシの
ナンバーワンは生まれたワケです

でもこれ、
ワタシ一人のチカラじゃない
あの時のお客さんの
発想の転換、視点を変えて見る、
…流石だったな(୨୧ᵕ̤ᴗᵕ̤)

この冒険は半年!って決めてたので
最後はそのお客さんに御礼を伝えて
潔く失礼しましたけれど

キャバ嬢はある意味
酸いも甘いも噛み分ける人生劇場

たとえドレスの中で
脚がガクガク震えていても
顔は強気で切り抜けてかなきゃ
生きていけないことも多々あるリアルな現場

料金システム
ボトルキープ…

そのあたり、
ボッタくられないようにする教育も
三兄弟の母親として
今後しっかりとやっていく所存でございます

2022年4月6日
46歳の誓い(笑)

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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