公募のモチベーションアップは、思いもよらない出会いにあった。

新人賞に応募し続けて数年。結果が出るたびに一喜一憂する日々が続いていました。書く作業は1人でやるもの。孤独です。

そんな日々の中でX(Twitter)で他の公募勢とやりとりできることは私のモチベーションにも繋がり、文学フリマというイベントを知ることもできました。実際に足を運び、寄稿してアンソロジーを発表し、本を作る、ということを経験することができたのです。

しかし、この時の私の体調はよいものではなく、本当に隠れている「大きな出会い」に気づいていませんでした。この「大きな出会い」に気づいてから、私は書くことがさらに楽しくなりました。いつもの2倍は書けています。面白くなかったらどうしようと悩むことも減りました。

5月の文学フリマがおわってから、東京で旗原理沙子さんにお会いしました。その時に、旗原さんに、機械書房さんという本屋さんを紹介してもらいました。
神保町で本屋を見ていたため、新書や古本が置いてあるのだろうと思っていました。
機械書房さんは、すごいところにありました。隠れ家みたいでわくわく。
古本だけではなく、文学フリマに置かれているような個人が作った、詩や短歌などの本が平積みされていました。
そのような本をzineを呼ぶことも初めて知りました。

レアな文芸誌をゲットしたものの、zineが気になり、おすすめを聞きました。
すると、武塙麻衣子さんや早乙女ぐりこさんの日記を紹介されました。日記が本になっているとは知らず、興味を持ち購入しました。
そして、ここで私は自分が過去に書いた日記の存在を思い出しました。
あの日記を本にしたい。そう思った次の日には、行動を始めていました。

たくさんの出会いの中で、私は新しいやりたいことに出会えたのです。旗原さんのおかげです。ありがとうを何度言っても足りないくらい感謝しています。
それくらい出会いは、大きいものだとわかり、積極的に個人書店に出向いたり、Twitterで情報を得て、イベントに参加するようになりました。オンラインのイベントも多くあるので、私のような地方在住でも参加できました。
作家さんのイベントでレアなお話が聴けたり、とても楽しいですし、勉強になります。
これも出会いです。

出会いのおかげで、今までなかったものがどんどん脳にインプットされていきました。日記本を読んだ時は、小説では得られない、新鮮な日常を読むことができました。
文學界9月号の、エッセイ特集が話題になっているのも、小説以外にも楽しめる本(作品)はたくさんあることを証明しています。

小説を忘れたわけではありません。
私の目標は新人賞を受賞することです。毎日読書をして、書いています。その間に日記本作りをしています。私は書く方に専念して、デザイナーの麻生誠治さんに装丁から編集をやってもらっています。麻生さん、本当にありがとうございます。

麻生さんとの本格的な出会いも機会書房さんでした。杉森仁香さんの「夏影は残る」がどうしても買いたくて、機械書房に行った時は売り切れでした。二度目に行った時にようやくゲット!表紙の装丁が好きで、裏表紙もぐっときます。
サイン付きが売り切れだったので、いつか杉森さんにサインをしてもらおうと心の中で計画をしています。人も生物も植物もどれも生きている、そんなすごい文章が書ける杉森さんは本当にすごいです。

麻生さんとの出会いで日記本がパワーアップしました。今もどんどん進化しています。毎日わくわくしています。

こうやって、できないことは頼るけど、できることは全力でやる。やり方は私に合っていたようで、
出会い→インプット→小説のアウトプットが捗る。といった形で、すべての出会いが小説に良い作用をもたらしていると思います。

それでも心が揺れそうになった時は機械書房の岸波さんのnoteを読みます。私は岸波さんの考え方がとても好きで、お話を聞いているとメラメラ創作意欲が湧いてくるのです。

おもいもよらないところから、私の人生は変わりました。目標は一つじゃなくてもいいんだと思います。目標というよりやりたいこと、のほうが近いのかもしれないです。
いろんなことをやるようになってから、公募の一次落ちだったらどうしよう。。という、心の中にあった不安が楽になってきました。

noteを書くこともその中の一つです。
お金をかけたくない人は、noteを書いてアウトプットをしてみるのもいいと思います。
本を作ってみたい人は、作ってみるのも楽しいと思います。
作家として活動したい方は、Amazonで電子書籍として販売することもできますし、noteの有料記事として販売することもできます。販売に対するハードルは下がっていてやりやすい世の中に変わっていると思います。

Twitterのフォロワーさんで「読書会」を開いている方もいて、それも素敵な出会いだなと思いました。「下読み会」も素敵だなぁと思っています。Twitterの出会いって大きいですね。
文学フリマも本や人との出会いがたくさんあります。
文学フリマに行くとびっくりすると思います。本が売れない時代?嘘でしょ?となるほど、活気があります。まだまだ本は愛される存在だと再認識させられます。

私は、寄稿したことはありますが、ブースに立つのは初めてで、11月の東京文フリはどうなるのだろうとワクワクドキドキしています。
なんとか夫の休みが取れそうなので、購入したい方や会いたい方のブースに遊びに行けそうです。
日記本を40冊、売り切るのが目標です。応援してやるぞ!って方がいたらよろしくお願いします。

読んでくださりありがとうございました。
みなさんも楽しい読書&執筆ライフが過ごせていますように。

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