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マスクまだしますか


写真は本文とは一切関係のない「蔵王キツネ村」のキツネである。


まだ夏になっていないというのに、マスクしながら運動させられて、子供がバタバタと倒れて行っている。
まさにバタバタと。

6月2日
マスク着用の競技も 体育大会中に女子生徒ら30人熱中症か 全員搬送 大阪女学院

6月3日
生徒22人が病院搬送 熱中症か 体育大会の練習中に 生徒は「マスクは皆していた」 尼崎市立中学校

6月8日
児童12人が熱中症か 体育のリレーで半数がマスク着用 1人重症 神戸市



まあそうは言っても、
2年前から我が国の方針はコロナの感染者を出すくらいなら国が滅びた方がマシという方向で固まっているので、感染対策という崇高な目的の前では子供が熱中症で重症になるくらい、些末なことなのである!

という冗談はさて置き、これら「学校で子供バタバタ倒れる」のニュースが流れた時に、興味深かったのが、「先生たちはマスクを外すように何度も呼びかけていた! だから学校は悪くない!!」という現場からの擁護意見が出たことだ。

これは事実らしい。
熱中症になるからマスクは外して良い、むしろ外しなさいと。ちゃんと言っている学校はあったようだ。
しかし結果として、子供はバタバタと倒れた。
外して良いと言われても、なかなか生徒はマスクを外さないそうなのだ。

厚生労働省さまもここまではっきり仰られていらせられますのに……


倒れた原因が全部熱中症ではないだろうが、夏にマスクして運動していれば体になんらかの不具合は出るだろう。
涼しいジムのランニングマシーンの上でも、マスク着用では苦しくて走れたものではなかった。
涼しくてマスクはふわふわで、自分の意思で自由に止まっていいし自由に水を飲んでいいランニングマシーンでもだ。
これが暑い屋外で汗だくでマスクはびたびた(空気通過率ゼロ)、さらに強制性を伴って運動をさせられる学校の授業だったら熱中症になるだろうしたとえ熱中症にならなくてもなにかで倒れるだろう。
倒れないとしても全員が苦しくて不快な思いをしていることは1000%間違いない。

それなのに、外す許可が出ても、マスクを取らない子供が大勢いるという。
もともとコロナ禍で子供の肥満リスクが増大し身体機能は低下していると言われているので、低下した身体機能にマスクがとどめをさしているのだろう。

読売新聞オンライン


もう日本の子供は、マスクを外せないのである。
おっさんおばさんにとっては2年なんて光陰矢のごとしであるが、子供にとっての2年間は大人の10年、いやむしろ、生まれてから一生マスクをつけている感覚の子供も大勢いるはずだ。
そんな子供にとっては、マスクはもはや顔の一部になってしまっているだろう。外せと言われようが外せないのだ。「口を外してください! 外さないと体に悪いですよ!!」と注意されて、あなたは口を外しますか? 外せないでしょう。顔の一部なんだから。
学校の先生に電凸した人もいて(記事内の学校ではないが)、そこでの先生の応答を聞くと、やはり「いくら注意しても子供がマスクを外さない」であった。
気になる方は「【電凸】マスク100%運動会の中学校に電話したら衝撃の答えが・・」で検索してみて欲しい。

で、「学校ではマスクを外すように指導している、だから先生たちは悪くないんだ!!」の意見は、明確に間違いである。
先生たちは悪い。
学校では2年間、マスクは命より大事、マスクしない奴はおじいちゃんおばあちゃんを殺す殺人者、マスクしない奴は身勝手な異端者のサイコ野郎だから差別してもOK! 叩いてOKイジめてOK! な認識を浸透させ、生徒を洗脳して来たのだ。
生徒たちが「外せと言っても外さない」というのは、洗脳が完了しているという状態である。先生方の2年間に及ぶたゆまざる指導により、生徒たちはなにがあってもブレない、一切の邪念に惑わされないパーフェクト洗脳マスクロボットへの進化が完了したのである。
今さら「マスクは外すように!」と教師が態度を変えたところで、マスクマシーンたちの信念がぶれることはないのである。終戦後にいきなり「これからはデモクラシーの時代だ! 暴力はいかん、アメリカと力を合わせて日本の復興を!」とか言われても、散々一億玉砕鬼畜米英を叩き込まれてきた子供たちはブレずに特攻し、バタバタと倒れていくのである。

学校の様子1  学校の様子2

そりゃ子供の期間に何年もこんな生活させれば、パーフェクト洗脳マシーンができあがるだろう。どこの宗教施設なんだよっ。

しかしもちろん、先生だけが悪いわけではない。
大人がみんな悪いのである。
現場の先生は、自治体の指導に従ったりマスク警察ペアレントに追い込まれたりして洗脳指導を強いられているのだろうから、かわいそうな部分もあると思う。
大人の社会が、もうとっくに日本以外の国はのきなみ許しているのに日本社会はいまだにマスクをしないという選択を許さず、顔の半分を覆っていない人間は店に入れなかったり飛行機に乗れなかったり現実ネット問わず非国民扱いされ悪口を言われたり、そういうおぞましいド差別が平気でまかり通っているのだから、学校としてもその方向性に倣うのは当然なことである。

これらは、2020年ではない、2022年の様子である。先月である。
大人社会がこうなっているのだから、そりゃ学校でもああなるさ。

もうとっくにマスク生活など卒業している日本以外の国から見たら、日本は化け物の国に見えるであろう。
3年前の日本人がこの様子を見ても、10年後の日本人がこの様子を見てもやはり化け物の国に感じるであろう。
だいたい「マスクの真ん中が開いていて楽器を吹けるマスク」のどこにマスクとしての存在意義があるんだ? やはり宗教具か?
まあ写っている人たちはかわいそうだと思うけど。やらされている犠牲者でしかないから。

「マスクをするのはマナーだ」などという意見も散見されるが、それも全然違う。
マスクは、マナーではない。
「咳が出る体調の時にはマスクをする」のがマナーである。
一般人が日常生活を送る時に健康なのに常時マスクをするのは断じてマナーではない。

子供に人生のほとんどの期間を顔半分隠して生活させ、「人に顔を見せるのが恥ずかしい」という人間離れした精神状態に追い込み、夏には体調不良でバタバタ倒れさせるという、そのような事態を生む行為がマナーとして成立するなどという状況があり得るか?

さすがにもう理解されつつあると思うが、「じゃあ子供だけマスクなしにすればいい」の理屈は通用しない。
わかるでしょ。
子供は大人の行動をコピーして育つのだし(地球上の全生物がそうだろう)、子供は大人が正しいと言っていることを正しいとするのだし、子供は大人が虐めている対象を虐めるのだし、そもそも子供の態度や生活を指導するのが大人である。
大人がマスクを終わらせない限り、子供のマスクは絶対に終わらない。
子供がマスクを外せなくなったのは大人がマスク社会を作ったからであり、大人が「マスクをしないのが当たり前の社会」を作らないと、子供は外せないのだ。子供社会は小さな大人社会なのだから。
ということは以前にも散々書いた。よかったら読んでね。


マスクはマナーではない。「内心は『マスクをだらだら続けることは子供とか人間とか国の未来のためには害である』とうすうすわかっているけど、でもなんか周りと違うことをするのは抵抗があるので、周りがマスクしている限り自分は外したくない」という心理を正当化したいがための方便として発される言葉が「マスクはマナーだから」である。情けない。過去も未来も日本以外の国も見えない特殊な眼鏡をかけているのだろうか。

もちろん仕事で強要される場合は仕方ないと思う。職場の人間関係やお客さんを失ってまで一人でがんばらなくてもいいと思う。
あるいはマスク警察に絡まれがちな若い女性が恐くてマスクをするのも仕方ないと思う。花粉症の人も仕方ないし特別な身体的事情がある人も仕方ないし、病院を受診する時や施設の家族に会いに行く時に要請される場合も仕方ない。私も先月、突然前歯が取れたのでその日はマスクをしていた。
しかし仕事中でもなくか弱い女性でもなく前歯も揃っていて健康であるのにこの2022年の夏になって、子供の心身に対する悪影響が明確になりつつある今なお「マナーだから……」などと言ってマスクをしているのは、もはや悪行であると思う。

第一波の時に「なんだか得体の知れない恐い病気が来たらしい」と、報道に煽られて恐怖してしまったためになあなあとここまで来てしまっているのだ。
もし第一波の時の記憶をなくし、リスクの分析もきっちり行われている2022年つまり現在の状態からコロナ流行がスタートしたとしたら、今の感染対策はキチガイ沙汰だと全員紛れもなく思うはずなのだ。
この病気の脅威度で、学校の座席にパーテーションとか黙食とかマスクで運動会とか消毒検温しないと店に入れないとか1億人がワクチン打って副反応に苦しむとかソーシャルディスタンスとか、どこの『世にも奇妙な物語』の設定ですか? 大爆笑(笑)! と頭がまともな99%の日本人は笑い飛ばすはずなのだ。
国が壊れて行っているというのに、いい大人がなにをいつまでもゆでガエルになっているんだ。

「コロナ恐くてたまらない! だからマスク外せない!」は、まだわかるのだ。冷めた目で見はするけど。殺人事件に例えるなら、そこに殺意はない。過失致死である。
しかし「マスクなんて無意味だと思ってるし子供や社会への影響を考えたら外した方がいいとわかってるけど周りがしてるから外せない」は、故意である。殺意が認定される。もはやそちらの方が罪が重い。


なお、「専門家」という肩書きでコロナを煽りに煽って来た方たちは、昨今は責任逃れに必死で「マスクが子供にとって害になるなんていうエビデンスはない!」などとのたまっている。
例えばいつものこの人である。


これだけ読んでもよくわからないと思うが(スレッドを辿るとわかるよ)、要するに今までマスクを熱烈に推進してきた身として、「マスクが子供の心身に悪影響だなんていう証拠あんの? じゃあ俺が探してみてやるよ、そういう研究結果があるかどうか(笑)」ということを言っている。

そんな証拠が、あるわけないことをわかって言っている。
幼い子供に2年間も四六時中マスクをつけて生活させて、その心身への影響を観察するなんていう外道な実験が人間界で行われているわけがないだろうが。
そんな鬼畜な研究が認められるわけがないしそんな研究をしようとする鬼畜な学者もいないだろう。
だから、そんな研究も論文もあるわけがないのだ。今の日本が人類の歴史上初めて「子供に2年以上マスクをさせて暮らさせてみる」という外道実験を行っているのである。
マスクに害がないというのなら、今後生まれるおまえの赤ん坊やペットの犬や猫に一生マスクつけて過ごさせろやっっ!!! 害だというエビデンスはないんだからできるだろ!!! マスクをした方がメリットがあると言ってんだから!!!

ところで、本来この記事のタイトルは「国内旅行中にマスクをどうしてたか」であった。
旅行中にどれくらいノーマスクで行動できたか、という体験談を書こうとしたのだ。
しかし本題に入る前に、ちょっと前置きを書こうと思ったらこのように長くなってしまった。
まあこういうのはいつものことである。
なので次回の記事で本当に「国内旅行中にマスクをどうしてたか」について書くよ!

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