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9月24日のマザコン69 医療相談員に心底頭に来た話(前編)

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父の入院先であるS病院へ向かう。
頼れる(と信じたい)医療相談員……K澤さんに父の今後のこと、施設のことを相談しに行くのだ。
なんといっても医療相談室というのは「患者やその家族のよろずの相談に乗ってくれる窓口」である(HPより)。
とりわけ、入院患者の退院後の在宅介護や施設入所についてサポートするのがメインのお仕事という、患者家族にとっては地獄に現れる仏様のような、救世主が集う部署であるのだ。

私が一人で施設一覧表や老人ホームのパンフレットを見て、目星をつけて電話をかけて見学を申し込み1件ずつ訪問して話を聞いて検討して………と、このままやっていくのはあまりにもしんどい。
心身ともに孤立無援だ。先が見えない。
ここで医療相談室のK澤さんが味方についてくれ、プロの目から見て父に最適な施設を紹介してくれたり、あわよくば入所手続きまで面倒を見てくれたら、私は………私だけでなくうちの家族3人が本当に救われる。
地域の介護問題の窓口である「地域包括支援センター」の方と比べても、病院の医療相談員さんはさらにずっと頼りになるはずだ。
なにしろ包括支援センターの職員さんは「とりあえず相談に乗って、資料を渡してアドバイスする」くらいしかしてくれなかったが、病院専属の医療相談員さんはそれぞれ担当患者を受け持ち、その患者一人一人に対して具体的な方向性を示すのが仕事なのだ。具体的なプランを立てて、そこに患者とその家族を導き、患者を無事に退院させることが医療相談員という人たちの役割なのである。
その施設探しのエキスパートの力に、私も頼らせて欲しい。父の施設がうまく見つかるかどうかには、私の人生もかかっているのだ。そして母の人生も。
※注:地域包括支援センターの職員さんは「要支援」の人のケアマネになってくれるので、要支援の被介護者&家族にとってはとても頼りになります。うちは「要介護」なので、各種資料やアドバイスをいただく程度に留まりました。

14時に父のいる病棟の面会室で会うことになっていたが、直前にK澤さんから電話があり、「すみませんが面談の場所を変更させてください。病棟には行かずに、1階の医療相談室に来てもらえますか?」と指示があった。

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