Vtuber活動をはじめて気づいたこと

桜馬です。
今回は自分がVtuber活動を開始して初めて気づいたこと、感じたことについて書いていこうと思います。

皆さん「ダニングクルーガー効果」ってご存じでしょうか。
フリー素材っぽい画像が見つからなかったので埋め込みツイートで紹介しますが下記のようなやつです。

Vtuberについても完全にこれだなぁ・・と最近思いました。

自分もリスナー畑の出身だったので、デビュー前にもいろんなVtuberを見てきました。
そうするうちに「自分だったらこのゲームもっとうまくプレイできる!」とか「こここういう風に喋ったらいいのにな」といった感想が沸いてきて、自分がVtuber活動を始めたらさぞうまく活動できるだろうと考えていました。
また、本業の方で企画や広告に触れる経験をしたこともあり、「自分だったらもっといい企画、ブランディングができる」だったり、「効果的な広告で視聴者をたくさん呼び込める」とか思ったりもしてました。

ただ、現実はそう甘くありませんでした。
今回はそんなギャップを感じた出来事のお話です。

なまじ外から見て知った風に感じるだけにダニングクルーガー効果みたいなことめっちゃ起きやすい界隈だな~と思っていて、Vtuber活動してる人の中には感じたことある人も多いんじゃないかと思っています。

若干ネガっぽいかもですがこんなこと思う時もあるよ程度に読んでいただければと思います。


■Vtuberは病む
「モチベの低下による休止」だったり「お気持ち表明」だったりこの界隈を追っていると多々目にすると思います。
自分はどちらかというと建設的なタイプだと思っていて、気に病むことがあるとしても結局は改善策を見つけて前に進むしかないのでは?と思っていました。Vtuber活動をはじめるまでは。

実際始めると予想以上に悩みはついて回りました。
例えばリスナーさんのコメント一つがずっと引っかかって何日もそのことについて考えてしまったり・・
しかも通常の人間関係であれば直接話して解決すればいいことも、配信者とリスナーという関係だとできないんですよね。

ただ、これってリスナーさんが悪いというわけでもなく、いつも言ってるように配信者の話す内容や受け答えの技量も重要ですし、
後は人間関係が急に爆増するのでシンプルにすべてをうまく回すのは難しいってのがありますよね。
現実の人間関係ですら合う人合わない人を選んで数人の親しい人と関係を作っているのに、配信ではいろんな人が自分のところへ訪れ、すべての人に楽しんでもらうことを目標にすることになります。
それが容易じゃないのは当然ですし、特に規模の小さい個人勢の場合はリスナーさんとの距離感も近く、よりこの部分が浮き彫りになるので難しいよなぁと思いました。

そのほかの悩みとしては、やっぱり他の配信者さんと比べて伸びないとかいう数字方面の悩みもついて回ります。(当然なので多くは語りませんが)

このあたりひっくるめて、やっぱり見てもらえるだけで万人に面白い!と思ってもらえるような圧倒的な強みを作れるとこの辺りは解決できそうなので何か一つ突き抜けることが大事なのかなとも思います。

(とはいえ成功しててもそれはそれで違う悩みに直面するんだろうなとは思いますし難儀な界隈だなと思います)


■配信内容を決めるのは難しい
前にもちょっと書いた内容です。
活動を始める前は「毎日好きなゲームとりあえず配信しまくろ~」と思ってました。
ですが、いざ活動を始めてみるとこれも本当に難しかったです・・。

配信内容を決めるときには大きく分けて以下のようなことを考えています。
①いつも来てくれてるリスナーさんが楽しんでくれるか
②たまに来てくれる人、チャンネル登録をしてくれてる人の興味が沸くか
③新規に僕を見つけた人からどう見えるか

最善は①②③のすべてを満たすことです。
この中で①のリスナーさんは「なんでも見たいのでもっと配信してほしい!」と言ってくれることもあり、それはとても嬉しいのですがその時僕は①の方には来ていただけるけど②、③の方にどう見えるかな・・というようなことをいつも考えています。

ここで言う①しか満たさない配信が僕で言うとウマ娘、ポケモンユナイト、長編ゲームの後半などです。
(こういったゲームに期待して僕のチャンネル登録している方が少ないことに起因していて、このジャンルで伸びられなかった僕に原因はあるのですが)

ここで、②、③をおろそかにするとどうなるかというと、
例えば僕だったらウマ娘、ユナイトとかだったら5時間でも6時間でも配信できると思います。
ただ、②の人が見に来る可能性は低く、基本は①の方がいてくれることになると思います。
長時間配信をしていると常に山場を作れるわけではないので見る方も消耗すると思いますし、コメントを打つシーンなども限られてくると思います。
そうして長時間配信したもののあまり盛り上がらず、コメントも少ない配信のアーカイブが出来上がると、③の方が僕を見つけたときに「この人の配信盛り上がってないな、人気ないのかな」というような印象になってしまいます。

これを避けるために基本的な配信内容はホラゲ、歌枠とかになってきてるのが最近の現状です・・。
とはいえ先に書いたように、しっかりそのゲームを好きなリスナーさんを付けたり、①の人自体を増やすことで配信内容の幅は増えてきます。
そういった方向性を目指して今後も頑張っていきたいと思います。


■考えるのは簡単だけどやるのは大変
Vtuber活動に必要なことはなにか、、
自分がいろんなVtuberを見てきて、そして活動してきて、山ほど気づいてることはあります。
「投稿頻度を保つ」「きれいなサムネを作る」「OPやED、配信画面、ロゴなどの細部を整える」「目を引くような企画を考えて配信する」「Youtube広告などで露出を増やす」「Vtuber一問一答自己紹介みたいなキャッチーな動画作る」「Shortsや切り抜きを増やす」などなど・・・

Vtuber活動する前なんかは特に、こういうのやってけばいいじゃん~と思ってました。
ですが日々仕事をし、配信をし、息抜きや遊びをし、、、その上で上記のようなことを別途進めるのは想像以上に大変でした。

もうこれに関しては体力、バイタリティの問題というほかないのですがこういうの全部実行されてる方マジですごいなと思います・・



今回はそんな感じで、Vtuber、外から見ててわかったわ~ってなりがちだけど意外とやってみると大変話でした。

後、ちょっと思うのが、Twitterとかで「Vtuberが伸びる方法」みたいのとか解説してるアカウントがまだ自分は活動すらしてないみたいなのたまに見かけるじゃないですか
あれがすごくもやっっっとしてしまって、能書き垂れる前にいっぺんやってみいや!!とか思っちゃいます
後そういう系のツイートとかが必要以上に持ち上げられて、特にVtuberの人とかがRTしてたりするの見ると、そんなうんちく一つより自分の経験の一つ一つのほうが億倍大事やで・・と思ってしまいます
(なんかそういうのRTしたりして「勉強になった~」面してると負けた気になってしまうのは自分が負けず嫌いなだけでしょうか)

まぁなんでも行動してみることは大事で、そういう方々も悪いというわけでなく単に僕の好みの話なだけですが、今回のnoteに関連してちょっとそういうのも思うなぁという話でした
「Vtuberデビューしたけど伸びずに燻ってる」みたいな人が増えすぎてそこにフォーカスあてた人が過剰に持ち上げられてる風潮、なんだかなぁみたいなとこあります。

(あくまで「過剰に」なので相応の評価に対しては正当だと思ってます!)