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シンプルな物語にこそ

久しぶりに絵本を読みました。
Amazonのレビューで、とてもいい物語と見かけたことがキッカケで、読んでみました。

「二番目の悪者」https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%8C%E7%95%AA%E7%9B%AE%E3%81%AE%E6%82%AA%E8%80%85-%E6%9E%97-%E6%9C%A8%E6%9E%97/dp/4907474016

この物語は大人のほうが深く考えさせられる話だと思います。絵本や児童書って、子供が読むものって思いがちですが、大人が読んで考えさせられるものも少なくないと思います。

他に児童書では、有名な作家ミヒャエル・エンデの「モモ」や「はてしない物語」なども、大人こそ読むべき物語だと思います。エンデに関しても、いつか書いてみたいと思います。

そして、この「二番目の悪者」は、嘘も真実として通ってしまうというお話です。

ここから先はネタバレもありますので、先に知りたくない人は読まれてから読むことをおすすめします。



誰かが流した嘘の情報も、人に不信感や疑いの種を蒔くことができます。
もちろん、嘘なので本当のことに気づいている人もいますが、皆が嘘を検証して真実に辿りつくわけでもないです。
みんながそう言っているから。
そういう噂が広がってるから。
またそういう噂を広げてしまう人もいます。
そして、そこに悪意がなかったりします。

でも、本当に自分の目で調べて確かめなくていいのでしょうか?

正しい者が、正しいことが、なにもしないで広まる。わけではなく、嘘が真実として広まることも充分にある。

これって本当に現実としてありますよね。

特にこれだけ情報が多い世の中、フェイクニュースもあれば、本当のことを隠されることもあります。
嘘を流す人は悪いですが、嘘を広めること、嘘を考えもせず信じてしまうこと。どちらが悪なのでしょうか?
もしかして、どちらも。。。

と、考えさえられるお話でした。
絵本なので、五分もあれば読めてしまう物語です。でも、もし興味を持った人がいれば、ぜひ読んでほしい本でした。

シンプルなことにこそ、大事なことが詰まってるなと思わせてくれます。

とても素敵な絵本でした!

では!



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