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今日は「空飛ぶ自動車」のニュースもありました。ものすごくハッタリ臭いです^^;

* 上の記事の関連です。 

 まず「認証申請中」とのことですが、申請は実体が無くても出来ます。単に認可されないだけw
 それで報道するのは気が早すぎる。認可されたら驚くべき事ですが。

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 現実問題として、日本で有人の電動航空機が認可された事はないです。たぶん米国も同じ。それだけでもハードルは異常に高い。
 バッテリーは非常に危険だからです。例えば海上に不時着したらショートして爆発するでしょう。
 また航空機の電気火災は、工学的に未知の領域です。

 それに加えてVTOLです。これも先行例がない。世界でも(回転翼以外の)VTOLは珍しい。実用的には米軍のオスプレイしか存在しない。
 そしてオスプレイさえ民需用には認可されていない。トラブルが多いのです。

 だから電動VTOLが認可されることは、当分はないでしょうね。あるとしたら50年ぐらい先です。これはいい加減な数字ではない。VTOLの研究が始まったのは1960年代なのです。50年かかって、ようやくオスプレイが実戦配備されました。

 2025年に商業運航が出来る可能性は、無視していいでしょう。(注1)

 確かに夢はあります。でも投資は考えない方がいいと思います^^

注1:なお、トヨタがコレを作っているような「雰囲気」の記事ですが、出資しているだけです。金額は不明。100万円でも出せば出資には違いないので、どうとでも書ける記事です。
 たぶん1億円ぐらいは出したと思いますが、それは単にトヨタの名前をニュースに出したいだけでしょう。トヨタとして本気で開発するのならば、優に100億USドルは必要です。航空機の開発とは、そのレベルの開発費が掛かるのです。ちなみにB-787の開発費は300億USドルらしい。787はでかいが、オーソドックスなジェットエンジン&固定翼機です。それでも開発費は巨額だった。

 また今どきは企業の研究開発費で100億USドルは、別に大した金額ではないです。AmazonやAppleのR&D予算は、1年でその倍ぐらいです。Netflixのコンテンツ制作費も同レベルです

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トヨタ自動車などが出資する小型航空機の米新興企業ジョビー・アビエーションは18日、「空飛ぶクルマ」の日本での運航に必要な安全認証「型式証明」を国土交通省に申請した。

日本メーカーでは、2021年10月にトヨタ出身者が設立したスカイドライブが申請している。

国交省によると、「空飛ぶクルマ」は「電動」「垂直離着陸型」「自動操縦」などの機能を持つ航空機。25年大阪・関西万博での商用運航開始を目指し、関連の法整備などを急いでいる。


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