ネットのせいで世論は軽視されるようになった?!
SNSで誰しもが意見を言えるようになった。しかし皮肉なことに、一つ一つの意見は軽くなりました。何も犠牲にすることがなく、思い付きで物を言えるようになったからです。
1960年代には、若者が意見を主張するのは大変でした。大学生が看板を並べてデモ行進をし、安田講堂に立てこもって機動隊に火炎瓶を投げた。
そこまでされたら本気だと考えないわけにはいかない。
匿名の投稿とは扱いが全然違います。
もっと言うと、治安当局(公安)から見れば、安田講堂に立てこもるような人々はクーデターを起こす可能性がある。しかしTwitterの投稿者は放置で良いのです。
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それゆえに政治家は1960年代のデモ隊の主張を重視した。今は「Twitterの世論は当てにならない」で終わり。そして、実際にネット世論は当てにならない。投稿者の国籍すらわからないのに、それを世論と鵜呑みには出来ない。
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またネットの意見はほとんどが浅薄です。何も考えていないに等しい。これを真に受けると悲惨な衆愚政に陥る。と言うか、今日現在でもほとんど陥っています。
SNSは危険です。民主主義を破壊する力がある。
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おまけ
ついでにいうとSNSは、政権批判者のガス抜きになってしまった。Twitterで吠えている人達は、安田講堂を占拠しないでしょう。何かしている気になってしまうからです。
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