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スパコン世界1位!:でもその競争はもう終わりです^^;

 残念ながら世界ではスパコンの速度競争は終わっています。
 宇宙開発が「人類初の月着陸:米ソのデッドヒート」の後で、実用段階に入ったように、今のスパコンは「あれば便利な道具」に過ぎない。世界一を宣言するために、国家が競った時代はもう過ぎました。
 だから(斜陽の)富士通でも勝てるのです。

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 実態としてはスパコンはあまり用途がないです。
 核兵器の数値シミュレーションのために、2010年頃までは米国が巨費を投じて開発しました。AIに使えるだろうという読みもあったでしょう。

 しかし今や核兵器開発はほぼ終わりです。新規案件はないし、実戦で使うことも(たぶん)無いでしょう。

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 AIは「計算機のパワー」で実現しそうな期待がありましたが、無理でした。
 そもそも現代のスーパーコンピューター程度の処理能力では、何をするにも能力が全然足りなくて箸にも棒にもかからないのです。
 多少なりとも複雑な現実的問題では、計算量は爆発的に増大するからです。有名な「巡回セールスマン問題」も、目的地数が30個ぐらいになれば全く手に負えません。しかし、こんなものは現実の問題と比べれば遥かに単純なのです。

 Googleの機械学習・ディープラーニングも、キ○ガイじみた膨大な計算をして、ようやく「ネコ」の画像を認識しただけで終わりました。それから10年経ちましたが進展はありません。

 たぶんフォン・ノイマン型じゃ原理的に無理なのでしょう。量子コンピューターに期待しましょう。たぶんあれも夢物語ですが^^;

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どれほど用途がないかというと、コロナの感染予測に使っているほどです。

「「富岳」は、新型コロナの感染リスクの検証などに使われている」

と記事にあります。しかし、マスク、ワクチンの効果、ウイルスの潜伏期間すらわからないのに、何を計算するのか?

 スーパーコンピューターを使う意味など無いのです。前提条件がほとんど不明なので何をやった所で結果も「そうかもしれないね」ぐらいの確度にしかならない。
 そんな計算なら、パソコンで十分です^^;

 富嶽を使ったとしても、8割オジサンの「40万人予測」と同レベルしか期待できません。

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 現実的には天気予報が一番いいかと思います。しかし気象は典型的なカオス現象なので「あの程度」しか当たりません。皆さんよくご存知のとおりです。

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