消費と倹約って、平たく言うとこういうことです。お互いに得意なことをやって協力し合いましょう!

2年前に書いた記事ですが再掲示。なかなかよく書けた(?)ので日の目を見させたい(笑)

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消費と倹約の意味を理解していない人が多い。

経済というのは互いの労働生産物の交換だ。

例えば夫婦が次の約束をする。
夫は毎月2回、妻をドライブに連れて行く。
妻は毎月2回、夫にごちそうを振る舞う。

これに対して、夫がこう言う。
「提供する労働力が多すぎるからドライブは月一にする」
妻は
「じゃあごちそうも月1回にする」

これが「倹約」の本質的意味だ。デフレである。

逆に、これをお互いに3回に増やす人もいる。
夫も妻も、労働は増える。しかし得られるものも増える。
これが「消費型経済」だ。好景気ともいう。

普通は「好景気」が好まれる。

また、ある日、妻がこういう。
「今週はごちそうするから、来週はドライブに連れて行ってね」

これが借金型経済だ。互いに信用があれば、これが成立する。そしてこれが理想的な経済でもある。

日本人は借金を嫌う。つまりこうだ。
「あなたが(先に)ごちそう(あるいはドライブ)を提供してくれたのならば、私も見返りを提供する」
これをやると、双方身動きが取れなくなる。

これが今の日本で起きていることだ。収入が増えないから消費もできないと言っている。

実は逆に捉えても良くて、消費を増やせば収入が増えるのだ。ヘンリーフォードはこれに気付いて、従業員に自社の車を買わせた。そして成功した。

日本人はいまだに気付いていない。ローンは実に素晴らしい発明なのだ。

借金はするな。倹約しろという発想が、日本経済低迷の原因だ。生活を豊かにしたければ、やってはいけない。

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おそらく倹約を美徳するのは、農業主体の社会における文化だ。
収穫逓減の法則があるから、決まった面積の田から取れる米の量は、どれだけ働こうとも限界がある。

土地は有限だから、浪費は死を招く。

しかし現代社会の主要産業はサービスだ。これには収穫逓減の法則がない。働けば働くほど「生産物」は増える。消費ニーズさえあればだ。

だから社会が第1次産業から第3次産業に移行したら、倹約はしなければしないほど豊かになる。

米国人はこれを知っているから、世界一になった。
日本人はいまだに気付いていない。だからデフレになっている。

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