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[雑談]水の沸点が100℃で良かった。違ったら料理が出来ない。

 水が100℃で沸騰するって、ものすごくありがたいことです。これが0℃だったら加熱調理が出来ない。
 逆に1,000℃だったら適温にコントロールするのにすごい手間が掛かる。放っておいても100℃に保たれるのは凄い事なのです。
 この前提が崩れると、実質的に煮炊きが出来ない。米を炊けません。和食は壊滅するでしょう。

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おまけ
 そうやって考えると、ヨーロッパの人はなぜ小麦を炊くのではなくて、焼くのでしょうね?
 たぶん、5千年前の中東、2千年前のヨーロッパでは水は貴重品だったからでしょう。だから彼らは焼くしかなかった。しかし水の沸点を利用しないで、加熱温度をコントロールするのは難しい。
 それゆえに、彼らは小麦を粉にしたり、発酵させたりと大変な手間を掛けました。つまりパン食です。
 それならば加熱温度が大雑把であっても、食べられる物を作れるからです。

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 和食は美味しいです。これは私が日本人だからひいき目に見ているでしょうが、世界的にも認められている。そのベースは米を100℃で調理できるという点にあるようです。品質が安定している。

 そして、日本人は米の品種改良を「炊飯」前提に進めました。これは成功したようです。その大きな理由の一つが、炊飯の温度は春夏秋冬どこで誰がやっても100℃と決まっていたからです。

 一方で、パンの場合は発酵の温度も焼く温度もケースバイケースだ。夏と冬でも違うし、雨と晴れでも違う。
 これに対応して小麦を改良するのは相当に難しい。だから安定した品質のパンを得るのは実に困難なのです。
 主食の品質が安定しなければ、副食も同じには出来ない。実際に、パンの種類は途方もなく多い。白飯は、日本中どこでもほとんど同じなのとは対照的。

 白飯の質が同じでなければ、丼、寿司、混ぜご飯は成立しない。それどころか、やはり和食が丸ごと成立しないでしょうねw

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 日本は水が豊かで良かったです^^
 あと、昔のヨーロッパの主婦は大変だったでしょうね^^;

 

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