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オジサン達は、未だに会社の倒産は天下の一大事と考えていると思いますが、若い世代はどうでしょう?

 どうってことないと思っているのでは?

 それは当然で、終身雇用制でなければ「倒産」は単に転職を意味するだけだ。
 ファミマのバイトが店が潰れることを心配しないように、倒産なんて他人事ですよね。

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 それは全くもって合理的な思考です。実際に、倒産で困る人などほとんどいない

 経営陣だってほとんどは雇われ人だ。転職するだけ。株主は株を買い替えるだけ。(注1)

 銀行だって担保物件があるから(原則的に)貸し倒れはない。

注1:オーナーですら自社株を売却できれば無傷だ。テスラのマスクCEOだって、自分が所有するテスラ株を売却してしまったら、テスラが潰れても(少なくとも経済的な)ダメージはなにもない。
 なお、マスクCEOは既にかなりの量を売り払っています。株価が下がっているし、Twitterを買収する金が必要だからです^^;

 そもそも企業は永遠に事業を続ける理由などない。儲かる間だけ事業を展開して、利益が出なくなったら精算するのが当然です。

 祭りの屋台と同じなのです。人出が多いときに人出が多い場所に店を建て、売れなくなったら店を畳む。機材、資金、人員は別の場所、機会で再利用すれば良い。焼きそば屋がたこ焼きになってもいいし、金魚すくいになっても良い^^

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 「会社は倒産してはいけない」という強烈な思い込みを持っている人は多いと思います。でも、それは思い込みに過ぎません^^

 実のところ、困るのは終身雇用を当てにしていて、肩書のみで楽に生きてきたオジサン達だけです。彼らは失業するでしょう。でも自業自得です^^;

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おまけ

 この「倒産だけは避けろ」という文化は、日本経済が衰退した原因の一つです。例えば電機メーカーだ。儲からないのにいつまでも事業にしがみついたおかげで、貴重な人材、資本、インフラが有効活用されず、新しい産業が育たなかった。

 このやり方は、変化に対応できないのです。会社を変えようとしても無駄。会社を入れ替えるのです。

 米国はそうしている。(注2)

注2:米国人は国籍すら自由に取り替える人々なので、所属する企業を取り替える事など、屁とも思わないのでしょうね^^
 これは帰属意識の違いかもしれません。
 私が思うに、米国人の帰属意識は1に家族、2に教会、3に生まれ育った町。
 昭和の日本人(の男)は、1に会社。終わり、、、です^^;

 


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