大将軍何進が暗殺された

後漢末期、宦官と外戚の権力争いが激化するなか、外戚として大将軍の地位にあった何進は、189年、十常侍と呼ばれる宦官たちに暗殺されました。この事件は後漢朝末期の政治的混乱を象徴する出来事でした。以下にその場面を詳しく説明します。

1. 背景:

   • 何進は霊帝の崩御後、幼い皇帝（少帝劉辯）の摂政として実権を握っていました。しかし、宦官との対立が激しく、特に強大な権力を持つ十常侍と呼ばれる宦官たちとの対立は顕著でした。

2. 宦官との対立激化:

   • 何進は宦官を排除しようと考え、外戚や諸将に支援を求めました。特に、何進の妹である何皇后の影響力を利用し、何皇后の支持を得て宦官に対抗しようとしました。

   • しかし、何進の計画は宦官たちに漏れ、彼らは何進に先手を打つことを決定しました。

3. 暗殺の経緯:

   • 何進は宦官たちを一斉に粛清しようと計画しましたが、その動きは十常侍に察知されました。

   • 宦官たちは、何進が宮中で皇帝と会見している最中に暗殺を決行しました。宮中内で何進は宦官たちに囲まれ、抵抗する間もなく暗殺されました。

4. 暗殺後の混乱:

   • 何進の暗殺後、宮中は大混乱に陥りました。何進の部下たちや外戚、諸将もこの事件によって動揺し、宦官たちとの対立はさらに激化しました。

   • 何進の死は、後漢朝の権力構造に大きな混乱をもたらし、宦官と外戚、諸軍閥間の争いを激化させるきっかけとなり、後漢末期のさらなる混乱に繋がる一因となりました。

何進の暗殺は、後漢朝末期の政治的混乱と権力闘争の激化を象徴する出来事であり、後漢朝の衰退を加速させる重要な要因となりました。

#三国志勉強ノート 　No.34