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未来日記

ひとつまえの note 
コメント欄で みなさんと お話ししているうち、いいことを 思いついてしまいました 😊

未来日記を書くのです。

母 105歳
私   70歳 の、未来です。

今は キツイけど、そう 遠くない未来。
十数年後に、こうだといいなぁって思える
未来の、ある日の 日記です。

🎀

もうすぐ、2040年も 終わり。 母と晩ごはんを食べるため、久しぶりに  三輪自転車に乗っていく。お粥を土鍋で炊いて、土鍋ごとバスタオルでくるんで  後ろのかごにのせていく。母はいつも、こっちへ来てから炊けばいいって  おこごとを言うけれど、私はやっぱり、ガスでおかゆを炊きたい。

途中のスーパーマーケットで、ほうれん草と 百合根を買っていく。むかーしむかし、母が熱をだして寝込んだとき

「おいし… い ほうれん草と、百合根の炊いたん、たべたい。。」

と、しみじみと  ベッドのなかで言ったこと。
なんだか  ふと、起きぬけに思い出した。


売り場の おがくずの中から  百合根を掘り出していると、おがくず色のわんこを飼っていたことや、むすこがスーパーマーケットに勤めていたことなんかが  つぎつぎと  なつかしく思い出されてくる。

むすこにも、LINEしてみようかな。
おばあちゃんと写真を撮って送ってやろうか。
どこで  見るんだろうか。スタンプでも送り返してくれば、御の字。

実家では、なんだかんだ  他愛もないことを話しながら、ほうれん草をさっと湯がき、百合根はほぐしてくつくつ出汁で炊く。遅いと気づいた母が、順序が逆とちがうかと たしなめてくる。どっちゃでもええねんなんて、ええ加減な返事をしつつ、母に あっためなおしたお粥をよそう。

「冬やね」と、椀をさしだせば
「冬や」と 母が言う。
もうはや、粥のなかに鼻をおとすようにして ていねいにたべはじめた。
「ふぅん、冬ふゆ」と なにやら、訳のわからんことばを継ぎながら、ついつい  ふふふと笑ってしまった。

母が  顔をあげる。
「おかしいか」ときく  母の顔が生まじめで。
「おかしゅうないよ、ちゃんとしてるで」
と、わたしは こたえた。


🎀



さぁ、明日へ いってらっしゃい。
未来日記が  届きますように♪