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畑から見えるお山に登ったら

私がお借りしている畑は、丹沢の眺めがよく
大山から、ずっーと横に三ノ塔、塔ノ岳
まだ行ったことのない西丹沢、
と並んで見える。

その西丹沢に、初めて登ってきた。
「畦ヶ丸」
という山。

西丹沢ビジターセンターから、川を渡って登山道に入って行く。

その川のきれいなこと
うすいブルーに透き通り、
その周りには、新しく芽吹いたばかりの
かわいい薄緑の若葉が輝く。

晴れ渡った青い空と相まって

ここは天国か?

と思うほど、ため息が何度も出る
本当に気持ちの良い登山だった。

途中で、野性のテンやカラフルな鳥がさえずり
動物たちにとっても、楽園だろう。


ここ近年、市場に出回っている野菜は
ほとんどが、同じ性質を次の世代に伝えられないF1種と言われる野菜。
今は、種すら出来ないF1種もあると聞いている。
種が出来ても、畑に撒くと、芽を出したと同時に死んでしまう種も、いわゆる自殺する種

今、農家さんは毎年種を、種会社から買わなければいけない時代。
いくつかの穀物メジャーによって、種が独占されている。種を通して、食の独占だ。

いったい自然はどうなってしまうのだろう。
今まで普通にあった野菜がどんどん消えて
野菜は、人間によって
都合のいいように、遺伝子を組み替え
育てる時期、量、すべてをコントロールされて
自然の多様性がなくなってしまうのではないか?

それではいけないと、
在来種や固定種の種で野菜を作り、種を取っている私。
(おいしい野菜が食べたいのが、1番ですが)

丹沢に来て、
丹沢では、人の手が加えられなくても、
木々は芽吹き、すみれは斜面にたくさん咲き
それを求めて、野性動物がたくさん集まっている。


自然の大きさ、力強さを見せつけられた。


私如きが心配しなくても、
自然が子孫を残したい、という力は
何よりも優っている。



ゆったりと、まったりと
この大きな山の自然に包まれて、
私の心配は、どこかに吹き飛んだ。


おいしい野菜を
食べるために、私はただただ
野菜の成長のお手伝いをさせて頂こう。

そう思った、丹沢の山登りだった。

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