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バーチャルのイベント運営で重要視していること

こんにちは、さくらです。
この記事は、バーチャルSNS(メタバース)cluster 公式の
Cluster Creator Advent Calendar 2021 の 23日目の投稿となっています。

当初は、tipsやコストを中心に語ろうかと考えていたのですが、
もっと根源的な話をした方が良いと考えなおしました。

この記事では、私が定期開催しているイベント
『アンダンテミニコンサート』に関連して、
イベント開催で重要視していることを記したいと思います。

今後バーチャルでイベント開催される方の参考になれば幸いです。

開催しているイベントについて

私が開催している定期イベント『アンダンテミニコンサート』は、
2021年9月より毎週日曜にclusterにて開催しているミニコンサートです。
ジャズ・クラシック・ポップス等様々なアーティストの方や
ときにはパフォーマーさんをお迎えして
30分間というライトなイベントを開催しています。

イベント開催における課題

私がclusterで活動をはじめたのは今年の3月、
clusterでのライブ出演に憧れる声を聞いて
需要があるなら多くの人がイベントに出演できるようにしたいと思ったことがきっかけでした。

当初は、
『誰でもイベントが開催できることを証明できれば、
 あとはアーティストとワールド制作者を繋げればいいだけだ』

と考えていましたが、実際はそう簡単ではありませんでした。

障壁となったのは
『コミュニケーション』
『マネジメント』
『clusterのイベントへの理解』

開催日はいつにするのか、リハはいつするのか、
ゲネはするのか、サムネイルはどうするか、
イベント会場はどうするのか、イベントページは誰が作るのか、
出演者のclusterIDは確認済みか、clusterの使い方が分かっているか、
イベントへの入場方法が分かっているか、
ライブ配信はするのか、カメラマンは探せるか、
負荷は問題ないか、音声は問題ないか、
などなど。。。

いわば主催者に求められる部分ですが、
ライブをしたいアーティストやワールドを作りたいクリエイター
どちらからも好まれにくい項目でした。
(難しかったり、面倒だったりする項目です)

となると、
アーティスト側から見たときにclusterライブのハードルを低くするためには、それらを補う必要がある。

『コミュニケーション』『マネジメント』『clusterのイベントの理解』『イベント会場用のワールド』を私が一旦全て担おう

と考えた結果、生まれたのが
Dining Bar Andante - ダイニングバーアンダンテ - 、
アーティストの体験に比重を置いて考えた結果です。

多くの人にclusterでのイベント出演を経験してほしいという動機のもと、
毎週開催することに決定しました。

『初心者向け』『完璧を求めない』

定期イベントを開催する、となると
特別感を求めたり
もっと有名なイベントに、注目されるイベントに、
と思いがちではありますが、

徹底してきたのは
『初心者向け』
『完璧を求めない』
この2つです。

『clusterのイベントを体験してもらうこと』に比重を置いたとき
完璧を求めることは障害になり得る
またアーティストにプレッシャーを与えることになる。
もちろん自分に対しても。

コンサートはときに失敗するリスクがありますが、
経験になるなら失敗してもいい、
それがアンダンテの方針です。


あくまで、
ここがファーストステップであること忘れない、
そう考えることで、居心地の良い空気を生み出します。

『特別感・安定感を演出する』

先ほど、「特別感を求めない」と書きましたが、
では特別感を捨てるのかというとそういうわけではなく、
『特別感・安定感を演出する』という手法をとっています。

主に、サムネイルコンセプトのシェア
定型的なコンサートの進行によって、
安定感や特別感を演出します。

内側はあくまでゆるく、
外側は華やかに。

気をつけていることは
・過度な期待をさせないこと
・わかりやすくあること

特に後者には気を配っています。

バーチャルではときにカオスなイベントをするのも楽しいいですが、
分かりやすくないと外部から人が入ってきません

出演者も初心者ですが、
ゲストにも多くの初心者の方に来店いただきたいと考えています

徹底したテンプレ化

カメラマンさんは他の方にお願いをしていますが、
それ以外はワンオペなので、テンプレ化は徹底しています。

『第〇回』やサムネイルへの日付の記載など、
ミスの起こりやすい部分は徹底的に排除しています。
(毎週なので日付がほぼ不要というところがあります。
 YouTubeの概要欄は、さすがに日時がないとわかりずらいので
 日時を詳細に記しています。)

Canvaで作ったテンプレートに、出演者の入替だけで済むようにしている。

また、YouTubeのスケジュール設定の方法、当日の進行など
出演者に説明する部分もテンプレ化しています。

YouTubeスケジュール設定の説明文。
当日のスケジュール。毎回まったく同じ構成にしている。

なぜ、誰のために、イベントをするのか

アンダンテ自体の基本理念は、
『clusterのイベントを体験してもらうこと』ではありますが、
ほかにもサブテーマがあります。

それは、
バーチャルに総合文化的な場所を作ること
そして、最終的にリアルへの導線を作ること

私がバーチャルの世界に入ったきっかけはREALITYでしたが、
そこで多くの演奏を聴く機会を得て、
バーチャルは、リアルとは比にならないほどの出会いの場なのだと
気づきました。

しかし、バーチャルにも限界はあり、
アイコンタクトができない、
セッションできる人数に限界がある、
生音の楽器の音質に限界がある、
など、
やはりリアルには、バーチャルに代えがたい価値があります。

ならば、この両者の良さをつなげたい。
バーチャルで出会い、
リアルで代えがたい経験をする、その導線を作りたい。

コロナ禍で多くのアーティストの方が仕事を失いましたが、
それ以上に日本の芸術の市場は、
元来厳しいところがあるのかなと感じていました。

私自身も、バーチャルでより多くの音楽に触れる機会を得て、
過去にその機会を損失していたことを悔やみました。

若い方に、もっと芸術に触れる機会を作りたい。

あなたは誰のためにイベントをしますか?
何のためにイベントをしますか?

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