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「Androidアプリ」が使える「ChromeOS」をインストールしよう<2024/04/07 更新>

 皆さん、こんにちは。桜咲さくらさきヒロです。
 「ChromeOS Flex」の安定版がリリースされ、インストールした方もいらっしゃると思います。
 しかし、「ChromeOS Flex」は、「CloudReady」から進化したものであり、「ChromeOS」と違って「Androidアプリ」を使うことができません。
 そこで、『「Androidアプリ」が使える「ChromeOS」をインストールしよう』をお届けします。



①必要なスペック

CPU
 第4世代以降の「Intel i シリーズ」
 Intel N100

RAM
 4GB以上

ストレージ
 SSDまたはeMMC 32GB以上

その他
 UEFI必須、ネットワーク必須


②インストールに必要なもの

・USB(「Linux Mint」ライブUSB作成用)
・外付けHDD または 外付けSSD(「ChromeOS」インストールデータ用)
・インストールするPC
・Windows搭載PC

※「インストールするPC」と「Windows搭載PC」は同じものでも大丈夫です。
※外付けHDD または 外付けSSD を所持していない場合は、もう1本USBを用意して、USBを「NTFS」形式でフォーマットする(本来のUSBと異なる形式に変更するため、あまりお勧めはしません)


③インストール方法

【準備編】

①『「Linux Mint」インストールセット』と『「ChromeOS」インストールセット』をダウンロードする。

・「Linux Mint」インストールセット
 ・
「Linux Mint」インストールセット.zip <2.9 GB>

・「ChromeOS」インストールセット
 ・
「ChromeOS」インストールセット(rammus).zip <2.4 GB>
 ・
「ChromeOS」インストールセット(nissa).zip <4.1 GB>

※「rammus」→第4世代以降の「Intel i シリーズ」
※「nissa」→「Intel N100」


②ダウンロードした2つのファイルを、それぞれ「エクスプローラー」や「7-zip」で解凍する。


【ライブUSBの作成】

①USBをPCに接続する。

②『「Linux Mint」インストールセット』の中にある「Rufus」を使用して、「Linux Mint」のライブUSBを作成する。

<「Rufus」の使つかかた
1)インストールメディアにするUSBを選択せんたくする。
※USBがフォーマットされるため、USBのデータは削除さくじょされます。
2)イメージファイルを選択せんたくする。
3)スタートをクリックする。
4)「ISOモード」を選択せんたくする。


【「ChromeOS」のデータの準備】

①『「ChromeOS」インストールセット』内の「ChromeOS」フォルダを外付けSSDにコピーする。


【「Linux Mint」の起動とインストールの準備】

①「インストールするPC」にUSBを接続する。②電源ボタンを押したのち、ブートオプションを起動する。

※PCメーカーや機種によって、ブートオプションの起動方法が異ことなります。
※「F12」キーや「Esc」キーなどに割り当てられていることが多いです。

③「USB HDD」や「USB」を選択する。

④「Linux Mint」が起動します。

⑤「GParted」を起動する。

⑥ストレージのコードを確認する。

※ドライブのコードが「sda」以外の場合は、「install.sh」のソースコードを修正する必要があります


【「ChromeOS」のインストールと初期設定】

①インターネットに接続する。

②外付けSSDを接続する。

③ファイルマネージャーを起動する。

④外付けSSDにアクセスする。

⑤「ChromeOS」フォルダにアクセスする。

※ドライブコードが異なる場合は、このタイミングで、ソースコードの修正を行います。

install.sh (rammus)

sudo apt update
sudo apt install pv -y
sudo apt install cgpt -y
sudo bash chromeos-install.sh -src rammus_recovery.bin -dst /dev/sda


install.sh (nissa)

sudo apt update
sudo apt install pv -y
sudo apt install cgpt -y
sudo bash chromeos-install.sh -src rammus_recovery.bin -dst /dev/sda

※最後の「sda」を「mmcblk0」などのドライブコードに変更する。

⑥右クリックして、「Open in Terminal」(ターミナルを開く)を選択する。

⑦ターミナルに以下のコマンドを入力する。

sudo sh install.sh


⑧途中で、「PCのデータをすべて消去する」という内容の警告文が表示されるので、「PCのデータをすべて消去する」ことを了承する場合は、「yes」と入力する。

※ここでキャンセルすれば、インストールが中止され、PCのデータは消えません。


⑨「 ChromeOS installed. 」と表示がでたら、インストール完了です。PCを再起動してください。


※途中で、「cgpt needs to be installed first」というエラーが出る場合は、以下のコマンドを実行してください。

sudo apt update
sudo apt install cgpt -y
sudo apt install pv -y
sudo sh install.sh


⑩再起動すると、PC構成のチェックが行われます。しばらくお待ちください。

⑪「ChromeOS」の初期設定をする。ここからは、「Chromebook」を買ったときと同じです。


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※今回のように、「「ChromeOS」インストールセット」を使用する場合、「YouTube 動画」や「PC-FREEDOM」のブログのように、いろんなサイトから、ファイルをダウンロードする必要はありません。※もしも、自分で、ファイルを集める場合は、以下のサイトからダウンロードしてください。

Linux Mint
Linux Mint 21.3

Rufus
Rufus 4.4(ポータル版)

Brunch
Ver. 121
※「Windows10」の場合、当ファイルの解凍に「
7-Zip」が必要です。
※「Windows11」の場合、「エクスプローラー」で解凍可能です。


インストール用シェルスクリプト
install.sh

ChromeOS Recovery Image
第4世代以降の「Intel Core i」シリーズ
Intel N100


執筆:桜咲さくらさきヒロ
©2022 Sakurasaki Hiro

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