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心の整理。

2.10の対戦カードを見た時、頭が真っ白になった。
「鈴木志乃vs風城ハル」
面白いカードが並ぶ中、このカードにしか目がいかなかった。
まだ自力初勝利をしてないふたり同士の戦い。
つまり、どちらの初勝利がここで決まるのだ。
予定だと行けないはずだったのに、気づいたらチケットを取っていた。
鈴木志乃の初勝利を見るために…


鈴木志乃は、常に最高の姿を見せてくれる存在で、
昨日よりも今日の方が最高だし、今日よりも明日の方が最高なんです。
つまり、志乃さんにとって『今』が1番であり、『今』を共有できてることが重要なんです。
だからこそ、お披露目の時やデビューの時を実際見てないのってそんなに後悔はしてないんです。
だって、今の方が最高じゃないですか?
そう思わせてくれる程の存在なんですよ。

ただ、自力初勝利だけは違う。
これだけは絶対に見届けないといけないし、見届けられなかったら一生後悔するんです。

こう思う理由は、9.3の特典会。
この日は、2週間前の8.12で直接取られた凍雅ちゃんとのシングルマッチ。
この試合も何がなんでも見ないといけないと思った試合。
でも、見たのは会場に向かうタクシーの中。

元々この日は、角田奈穂さんの舞台を見に行く予定だった。
それで終わる予定だったが、対戦カードを見て行くって決めた大会だったけど、間に合うかギリギリだった。
でも、このカードを見たいって思ってチケットを取り、賭けに出た。
そして、その賭けに負けたのだ。

正直、これだけだったらショックだがそこまで後悔するようなことでは無い。
だって、次の試合の方が最高な志乃さんを見れるのだから。
このことを伝えた時の言葉が衝撃だった。

「なら負けて良かったんだよ。そういうの運命だったんだね。」

この言葉は志乃さんの優しさだったのかもしれない。
でも、負けたことに対して1番悔しい思いをしてる人にこの言葉は言わせてはいけないでしょ。
この日のことは時々、夢に見る。
だから、私は初勝利を見届けないとって思いが強いわけ。

これが全てではない。
純粋に勝って欲しいって思うし、何よりその喜びを一緒に共有したい。
だって、初勝利は1回しかないのだからね。
それに勝てないつらさってのは、なんとなくわかるんです。

そういうのをひっくるめて、鈴木志乃には勝って欲しいって思うんです。
全てではないけれど、プロレスラーとしての鈴木志乃を見てきたから。
どの選手よりも1番見てるし、1番距離が近いひとだから。

本当に鈴木志乃には勝って欲しい。
でも、同じぐらい風城ハルには負けて欲しくないって思うんです。

だって、志乃さんほどでは無いけど、ハルちゃんのことも見てきたし、ハルちゃんの初勝利も願ってるから。

それにお互いがどう思ってるかってのは、全てではないけれどお互いから聞いている。
だからこのタイミングなのかって思って頭が真っ白になった。
この試合でどちらかの初勝利が決まるのかって。
でも、2人とも今持ってるもの全て使ってぶつかるって、どんな結果でも絶対面白い試合になるじゃんって。
だから、チケットを取ったし、結構無理をした。
それだけの価値がある試合だと思ってるから。

鈴木志乃には勝って欲しい。
風城ハルには負けて欲しくない。
でも決着はつけて欲しい。

カードが決まってからこの葛藤の中、過ごしてきた。
なかなか矛盾してるようなこの考えも、昨日のお互いのnote見て決心がついた。
私は鈴木志乃の勝利を全力で信じるって。

出会ってから300日。
この日をどれだけ待ちわびたか。
私はあなたを信じてる。
もう悔し涙は流したくないし見たくない。
もう特典会でごめんねって聞きたくない。
嬉し涙を流させて。
やったー!って言わせて。
あの日を嫌な記憶ではなく、意味のあった日にさせてください。
こんなことは普段は言わないけど言わせてください。
絶対勝ってきて。本当に信じてるよ。

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